夢ナビ夢ナビは、さまざまな言葉をデータベースから検索・閲覧し、将来の進路を決める“きっかけ”を提供します。

講義No.00864

日常生活にも、法律が隠れている

商品を買ったのは、いつの時点?

 あなたもコンビニで何かを買ったことがあると思います。ジュースやお弁当を買うといった、ごく普通の買い物も実は立派な商取引なのです。意識はしてはいないし契約書があるわけでもありませんが、実は法律が隠れています。
 コンビニでの買い物は、法律的には売買契約の成立なのですが、いつ、どの時点で売買が成立したのかは非常に難しい問題です。契約が成立すると、原則として商品が返せないからです。棚を見ている段階までは、もちろん商品は店のものです。カゴに入れたときでも、まだ戻すことができます。しかし、お金を払ってしまえば、売買は終わったので商品を戻すことはできません。ではその中間の段階、例えば商品をレジに置いた瞬間、店員がチェッカーで商品を「ピッ」とチェックした段階、そして「○○円です」と言ったときではどうなのかは、とても難しい問題で専門家の間でも定説はありません。

困ったときに助けてくれるのが法律

 コンビニでの買い物でトラブルが発生することはほとんどありませんが、同じ商取引でも土地の売買では高額の金額が動くので、契約の成立がいつなのかは重要な点になります。明治時代に作られた民法では、契約をした時点で所有権が移転すると書いてあります。しかし、これでは契約の話をしただけでも成立してしまうことになるので、実態からは離れています。現在では、契約書ができる前に、物件買受申込書や承諾書などいろいろ書類を作ります。その後に契約書に署名捺印してお金を払い、登記を変更した上で買主が土地を使い始めます。これらのどの段階までに、買主が取引を中止できるかは微妙です。通常、土地代金を払った時点で契約が成立したと考えられています。
 普段の生活では法律は意識していませんし、特に意識しなくても暮らしていけるのが理想です。しかし何かのトラブルがあった場合には法律が必要になってきます。困ったときに助けてもらえるように、厳密な仕組みを作っておくのが法律の役割です。

アイコン

講義を視聴する(1分)

アイコン

講義を視聴する(1分 その2)

アイコン

講義を視聴する(1分 その3)

アイコン

講義を視聴する(30分)

この学問が向いているかも 法律学科

南山大学
法学部 法律学科 教授
伊藤 司 先生

先生の他の講義を見る
メッセージ

 何でもいいからチャレンジしてほしいと思います。勉強だけではなく、スポーツや旅行でも何でもかまいません。大学の4年間は、お金はあまりないかもしれませんが、全力を出しきれる時間と可能性は十分にあります。やりたいことを思う存分できるチャンスは、人生で二度とないかもしれません。やり尽くせば決してマイナスになることはなく、きっと将来の役に立ちます。大学に入って、いましかできない経験にぜひチャレンジしてください。

大学アイコン
伊藤 司 先生がいらっしゃる
南山大学に関心を持ったら

 南山大学は、7学部16学科を擁するカトリック系の総合大学です。文系学部には、人文、外国語、経済、経営、法の5学部があり、理系学部には、理工学部があります。複合系の学部として、総合政策学部があります。
 本学の大きな特長は、国際性です。国際性の象徴的なポイントは、学長がドイツ人ということです。外国籍を持つ教員は、約60名もいます。また、外国人留学生は、毎年約300名以上在籍しています。本学からも、毎年100名以上の学生が海外に留学します。

TOPへもどる