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講義No.00678

これからの「ユニバーサルデザイン」

すべての人が利用したいと思うデザインをめざす

 今では、「ユニバーサルデザイン」という用語を耳にすることが多くなってきました。「ユニバーサルデザイン」とは、文化・言語・国籍の違いや老若男女といった違い、障がいの有無などにかかわらず、すべての人が快適に利用できるように製品や建造物、生活空間、情報などをデザインすることです。特に福祉分野への配慮が盛んになり、さまざまなデザインが生み出されてきています。
 しかし、特に福祉用具については、障がいのある人が専用に使うものという印象のデザインが多いようです。機能面を追求するあまり、冷たい印象を受けるデザインになってしまっているのです。『すべての人が快適に利用できる』デザインをめざすわけですから、福祉用具についても『すべての人が利用したいと思う』デザインをめざすことが、これからの「ユニバーサルデザイン」のあるべき方向性であろうと思います。
 例えば車いすであれば、いすとして座ってみたときに良いと思えるデザインです。健康な人でも「これ格好いいな、座りたいな、座り心地がいいな」と思えるものです。高齢者や障がいのある人だけではなく、健康な人も使いたくなるデザインをめざすべきでしょう。

道具として愛着がわくようなデザイン

 実際に販売品となったもので具体的に説明しましょう。あるメーカーからの要望で、ある福祉用の踏み台を改良することになりました。その踏み台は、段差を解消したり風呂で使用したりするためのものですが、金属製で冷たい印象を与える製品でした。そこで温かみのあるカバーをつけてイメージを変えてみました。製作途中に子どもにとっては危ないと思われる部分が見つかり、最終的に踏み台全体を覆うカバーを作り上げたのです。
 結果として四つ足の動物に似た形状となり、福祉用に製作された製品が、子どもを含めた一般の人にも受け入れられるキャラクター化されたデザインになりました。これからは、道具として愛着がわくような、そんなユニバーサルデザインも求められていると思います。


この学問が向いているかも デザイン学

山口県立大学
国際文化学部 文化創造学科 教授
山口 光 先生

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メッセージ

 私は、大学の講義や一般の人向けの講演で「ものづくりを通じた発想方法」を教えています。その中でいつも話しているのは、新しい発想を常識で自己否定していないかという点です。普通ではないことから新しいものが生まれる場合が多いと思うのですが、常識という枠の中で発見の可能性を自己否定していることがよくあると思います。まずは、そのハードルを越えることが大事です。また、さまざまなことを実体験することも大切です。発想と体験が常に一体となって進めば、より良いものが生まれるからです。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

ジュエリーメーカーデザイン/服飾メーカーパタンナー/カバンメーカーデザイン/菓子メーカーデザイン/テレビ局映像デザイン/インテリアショップバイヤー/印刷会社販売促進/自動車会社販売促進/木工作家

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 本学は、中国・四国地方の公立大学で最初に「公立大学法人山口県立大学」となり、高い学力と豊かな人間性を身につけた人材を育成し、社会へ送り出すことを最終目標にしています。この目標達成のために3学部(国際文化学部、社会福祉学部、看護栄養学部)、5学科の編成とし、学問の進展や社会の要請に的確に対応した特色ある教育研究を効果的、効率的に展開していくことをめざしています。

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