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講義No.00326

遠い宇宙の果ても、近くの月の裏側も、まだまだ謎だらけ

“宇宙の果て”は果てしなく遠い

 今日、観測技術の発達により、はるか遠くの宇宙について調べることも可能になりました。“宇宙の果て”はどうなっているのかというのは天文学者ならずとも気になるところでしょう。現在、人類が知ることのできる範囲は地球から470億光年先のところまでです。光速で進んで470億年もかかる距離ですから、じゅうぶん遠いところではあります。ただ、その先がどうなっているのかは今のところわかっていません。そもそも宇宙は“外側”と“内側”というとらえ方のできるものでもありません。
 また、宇宙誕生の瞬間にはビックバンが起こったというのは多くの人が知っていますが、「それ以前はどうであったのか」と聞かれれば、「今とは違う状態であった」としか答えようがないのです。

今、月が再ブーム

 天文学者が追いかけているのは、想像もつかないような遠くの宇宙ばかりではありません。地球に最も近い天体、月の研究も進められています。
 アポロ11号に乗って人類が月に降り立ったのは1969年のこと。かつて夢物語と考えられていた月の世界がぐっと身近に感じられた瞬間でした。時を経て21世紀、再び月が注目されるようになったのです。
 現在、「かぐや」を始め、いくつもの探査機を送り込んで調査を進めているのは、アポロ11号で採ってきたデータでは足りない部分を補うためです。アポロ11号も当然、月面のサンプルを採集するなどいくつもデータを取って来たわけですが、当時は通信上の事情で地球から見える面だけしか調査していませんでした。
 そこで、今回新たに反対側の面についての調査を行うことになったのです。また、「かぐや」には搭載されていませんでしたが、地震計ならぬ月震計で月の両面での振動の伝わり方を調べることで、月の内部構造まで調べようという試みもあります。内部構造を調べることで月の起源、ひいては月と同時にできた地球の起源にせまることができるでしょう。

宇宙のどこに生命はいるだろうか?

夢ナビライブ2017 東京会場

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地球外生命体を見つける挑戦

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宇宙の「生命」どうやって探す?

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地球に対する加熱と冷却

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この学問が向いているかも 惑星地球学

東京工業大学
理学院 地球惑星科学系 教授
中本 泰史 先生

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メッセージ

 大学で惑星科学の勉強をしたいと思ったら、高校生の間は、数学から物理学化学、地学、生物学と、幅広く興味を持って勉強することをお薦めします。惑星科学では、どんなものの見方も役に立ちます。しかし、全部の科目をまんべんなく勉強するのはしんどいですよね。そういう場合は、一部だけでもいいです。得意技を身につけましょう。その得意分野から惑星科学の勉強に入り、大学で幅を広げていけばよいでしょう。がんばってください。

先生の学問へのきっかけ

 決定的だったのは、大学で聞いたある教授の講義です。しかし、子どもの頃から関心は持っていました。小学生の頃、偶然手にした図鑑で星に興味を持ち、星や惑星、銀河にまつわる自然のからくりに触れ、面白みを感じました。大学生になって、地球の風景の延長線上にあって、手で触れられそうな惑星を面白いと感じました。そしてその頃、ある教授の講義で惑星形成論のおもしろさに圧倒され、この学問を深く学びたいと思いました。後からわかったことですが、その教授は私が中学・高校時代に好きだった天文学の本の著者でした。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

大学教員、国立研究機関研究員、大学研究員、電機メーカー人工衛星開発、情報処理会社ソフト開発、石油会社プラント技術、電子機器メーカー開発、官公庁測量、コンサルタント会社システムエンジニア、会計監査法人アクチュアリ
(以上は全て、大学院[修士、博士]卒業後の進路)

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中本 泰史 先生がいらっしゃる
東京工業大学に関心を持ったら

 東京工業大学は、1881年の創立以来理工系総合大学として時代を切り拓いてきました。2016年には、大隅良典栄誉教授がノーベル生理学・医学賞を受賞するなど世界トップレベルの研究を行う大学として高い評価を受けています。現在、本学は日本初となる学部と大学院を統合した「学院」を設置するなど、大きな改革に取り組んでいます。学生が自らの興味に基づいて体系的に学べるカリキュラムを用意するとともに、全ての人がベストパフォーマンスを発揮できる教育・研究環境を実現して、よりよい未来の創造に貢献する人材を育てます。

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