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講義No.00285

イメージから謎を解き明かす「地理学」

人間は、幽霊までも作り出す

 窓から見える景色を見て、あなたはどう感じますか。見慣れた景色の中にも、不思議な部分は隠れています。あの場所には幽霊が出る、そう言われるホラースポットは日本のいたるところにあります。怖い話だけでなく、「ある有名な巨大遊園地の地下には巨大地下道が通っている」といったような場所にまつわる都市伝説なども数多くあります。こうした都市伝説には人間の持つ場所に対する“イメージ”が大いに関係しています。
 イメージの多くは、「昔、○○があった」という過去や、「~らしい」という噂など、人間によって語られたり、メディアにとりあげられたりすることから広がっていきます。人間が場所をどのようにとらえるか、これを研究するのも実は地理学のテーマのひとつです。人間の心の感性や価値観と地域や社会との関係を読み解いてゆく「文化地理学」という学問があるのです。

「こんなところに?」が、地理学の第一歩

 今日ではインターネットなどのメディアが発達し、実際に目にせずともイメージを勝手に作ってしまうことがあります。行ったこともないのに好きな国、「なんとなく…っぽい」と思っている場所など、思い当たることはありませんか。知らないことを知っていると思い込むよりも、実際に行って場所の持つ力を感じる「フィールドワーク」にこそ価値があります。フィールドワークで重要なのは、まず自分の目で見て、耳で聞いて、身体を通して考えることです。
 修学旅行もフィールドワークのひとつととらえることができますが、残念ながら、修学旅行では有名な観光施設を楽しむことが主な目的となってしまい、地理的な発見をする機会はあまりないのが現実でしょう。
 テーマパークに行って遊ぶよりも、歴史や文化の異なるいろいろな場所を訪れ、その土地ならではの食文化を味わう方が、深く楽しめることでしょう。旅行や街歩きをする時に「なんでここに○○があるのかな」と思ったら、それが地理学の研究のきっかけになるのです。

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この学問が向いているかも 教育学部

東京学芸大学
教育学部 A類B類 初等・中等教育教員養成課程 社会 教授
椿 真智子 先生

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メッセージ

 地理学は、自然環境から人間・社会・文化まで、ありとあらゆる現象を対象にしうる学問です。地図を見たり地名を覚えるのが苦手なのは、地理学の世界にまだ足を踏み入れていない証拠です。逆に、旅行や街歩きが好きならば、それは地理学への第一歩です。フィールドワークは、教師はもとより、さまざまな職業に役立つ経験となります。かつて地理学者は未知の大陸を追い求め世界中を探検しました。あなたも大学で地理学の未知の世界にふれてみませんか。

先生の学問へのきっかけ

 今は地理学が専門ですが、高校生のときは歴史が好きで、大学3年までは生活文化や民俗・民族に関心があり、地理学を専攻することになるとは思ってもいませんでした。ところが、歴史地理学の「食の地域差」に関する講義を聞き、地理学でもこうしたテーマを扱えることに驚き、地域によって異なる人の暮らしぶりや生き方まで読み解く地理学って面白いと感じたのが「新しい地理学」との出会いでした。もともと旅行が大好きで、文化の違いに興味を持っていたので、現場での新鮮な発見に満ちあふれた地理学がどんどん楽しくなっていきました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

小学校/中学校/高等学校教師、大学教員、出版社/教科書会社企画・編集、自治体職員、大学職員、旅行会社企画/営業/添乗員

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椿 真智子 先生がいらっしゃる
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 東京学芸大学は、築き上げた伝統を受け継いできています。その特徴を6つの視点で以下にまとめます。
 1.伝統ある教育系大学としての実績を持っています。
 2.最先端の研究に基づいた教育を行っています。
 3.武蔵野の緑が落ち着いた学習環境を保証します。
 4.少人数教育で行き届いた指導を行います。
 5.国際的な学生・学術交流を活発に展開しています。
 6.学習支援・就職支援体制が充実しています。

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