情報学、情報社会学

情報学は、デザイン志向の学際的な学問です。情報社会学では、哲学や倫理学のほか、政治学、経済学、法学、文化研究などの人文社会系の知識をベースに、ロボットやゲーム、情報システムを利用した社会や組織をデザインします。特徴的なのは、人文社会系の教員であれば、情報科学やコンピュータ工学専門の教員と協力して、文工融合の授業と研究を展開していることです。情報学は大きな可能性のある、新しい分野です。

私は自然の中で遊び回る少年でした。1970年代になって地域が開発される中で地球環境の問題を知り『風の谷のナウシカ』などを見て、自然と科学技術の関係に疑問を持ちます。その疑問を追究するため、北海道の大学に進学しました。北海道ではスキー板やストックがないと雪の上さえ歩けず「人間は技術や道具がないと存在できない」と痛感しました。その後、京都の大学で学び、現在は静岡大学で、哲学や倫理学の視点から情報や技術、社会をとらえる研究をしています。情報社会、科学技術社会だからこそ今、哲学や倫理が注目されています。

自治体文化政策/通信・エネルギーなどインフラ企業ITエンジニア/大学など研究教育機関社会情報学研究者