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講義No.00097

ヨーロッパと日本は似たもの同士!?

ヨーロッパに教会がたくさんあるのはなぜ?

 お祈りをする人々、神父の前で結婚を誓う2人、心地よいパイプオルガンの音色や賛美歌、美しいステンドグラス――あなたが「教会」と聞いてすぐに浮かぶのは、このようなイメージでしょうか。多くの日本人にとって、教会はキリスト教の象徴だというのが主な認識かもしれませんが、ヨーロッパの人にとっては、もっと身近な存在なのです。
 ヨーロッパを訪れたことがある人ならわかるかもしれませんが、どんなに小さな町や村にも必ずといってよいほど教会があります。しかもほとんどが町の中心にその姿をかまえているということをご存じでしたか?

教会は、他人同士の絆を深める場所だった

 なぜ地域の一等地に教会が建っているのか。そもそもヨーロッパができたのは8~9世紀頃といわれていて、古くから定住社会が続いています。血縁ではない他人同士が、ずっと隣り合わせで暮らさなければいけないのですから、お互いの協力が必要になってきます。そこで、知らない者同士がコミュニケーションをとる場所として機能したのが、ズバリ教会だったというわけです。教会は、住民がアクセスしやすい町の中心に建ち、冠婚葬祭や学校運営など、まさに人の一生を支援するようなさまざまな役割を果しました。
 ヨーロッパは今も各地で「地縁」というお隣同士の絆が強い社会ですが、背景には教会を中心としたコミュニケーションが大きく関係しているのです。

実は日本も「地縁社会」

 日本でもいまだに地方では地域のつながりが強いといわれていますが、農業を柱に定住生活を営んできたため、自然と隣人同士のコミュニケーションが密になったという過程があります。つまり、ヨーロッパと日本は、歴史や文化が全く異なるようにみえて、実は「定住生活から発展した地縁社会」という共通点があると言えるのです。このように、興味のある外国について調べると、日本との意外な共通点が浮かんでくるかもしれません。


この学問が向いているかも 人文学部

山形大学
人文学部 人間文化学科 教授
山崎 彰 先生

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メッセージ

 某有名大学学生のノートはきれいであるというのが話題となりました。歴史学にとっては、賢い人が残した記録はもっとも頼りになる資料ですが、時には整理が苦手な人が残した記録も貴重な研究材料になります。これらを、現代人の立場からいまいちど整理し直し、人類が歩んできた道のりを描く出すのが歴史学です。過去の人々との対話は、今日を生きる勇気を与えてくれます。 

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