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地球社会の貧困と正義

高校2年生 消極的正義という考え方は無かったのでとても勉強になりました。
高校2年生 日頃の報道では知ることのできない世界の現状を知ることができ、解決のために行動しなければならないと痛感しました。
高校1年生 貧困というものが正義という視点で正しく理解できた。
高校2年生 ただ単に経済の話だけでなく、哲学を交えて正義についても聞けて、世間ではあまり知られてないような問題もあることがわかって、世界にはそんなにも恐ろしい事実があるのかと思いました。
高校2年生 とても面白かったです。貧困の国の人たちを無意識の内に傷つけていたということを自覚して改善するために何ができるかを考えたいと思いました。
高校2年生 世界の貧困について、詳しく学ぶことができました。
高校1年生 貧困の格差と言うものはとても悲しいものだと改めて思った。
高校1年生 SDGSなど、今世界で起こっていることを、日本のことも交じえて分かりやすく説明してもらえたのでたのしかった。
高校2年生 今の世界の現状を自分では理解しているつもりだったが、今日話を聞いて、貧困などの世界の問題は全て繋がっていると言うことがわかった。とてもいい時間だった。
高校2年生 今学校の授業で、世界の飢餓問題について研究しているので先生の講義を参考にさせていただきたいと思いました。
高校2年生 豊かな国に住む私達だからこそ今起こる貧困などの問題にどう対応するか改めて考えてみたいと思います。
高校2年生 これからも頑張ってください。
高校2年生 日本も間接的に世界の貧しい人に危害を加えているということが分かって、自分の出来ることを探そうとおもいました。
高校2年生 とても難しかったです。
高校2年生 世界には貧困に悩んでいる人がたくさんいるということがわかりました!ありがとうございました!
高校2年生 自分の知らなかった“貧困”のイメージが分かった。貧困に対するイメージが変わった。
高校2年生 良かったです。
高校2年生 自分も貧困の人を助けたいという思いがあってそのための将来を考えてきましたが、助ける というそもそもの原点に着目して倫理的に考えていくことは自分が考えてもいなかったことなのでその心に惹かれました。とても参考になりました。
高校2年生 授業後の質問も丁寧に答えてくださり、ありがとうございました。講義の内容は少し難しかったですが、現代社会の問題に政策以外の正義という観点から切り込む視点が新鮮であり、発見が多かったです。まと、学生が自らプロジェクトを行なっているという事実も大変興味深かったです。本日はありがとうございました。
高校2年生 今世界で起こっている問題の自分たちでもできることを学べて関心が深まった。
高校2年生 素晴らしい講義ありがとうございました。
高校2年生 持続可能な社会に貢献していきたいと思いました!
高校2年生 貧困に苦しむ人々を救うための仕組みを勉強する現代政治の学問に興味がわきました。
高校2年生 貧困は支配者によってつくられていて、それは問題だということがよく分かりました。
高校2年生 とてもわかりやすく、深く興味を持つことができました。ありがとうございました。
高校2年生 とても分かりやすかったです。
高校2年生 ユニセフとか国連に関する仕事につきたいと思っているので、今日から勉強頑張りたいと思います。
高校1年生 現代社会学科というのがどういうものを考えるところか知ることが出来た。高校生にとっても理解しやすい内容で、賛同できる考えだったのでとても興味深く感じた。
高校1年生 困っている人のために学問を学ぶという視点は、今まで私にはなかったので新鮮でした。新しい考えを知れて良かったです。ありがとうございました。
高校2年生 貧困を救いたいと思いました。
高校2年生 講義テーマを見た時に正義ってなんだろうと考えました。今回の講義を通して、とてもよく知る事が出来ました!!先生の書籍である「さもしい人間」にも興味が出たので、機会があれば読んでみようと思います!素敵な講義をありがとうございました!
高校2年生 私たちが特に何も感じず平凡に暮らしていてもその裏の見えないところで犠牲になっている人がいることを改めて感じさせられました。今暮らしている社会の構造に対してなんの疑問も持たず過ごすことはやめ、歪みがあるならば正そうという気概を持って過ごすことが大切だと考えました。
高校2年生 貴重な講義をありがとうございました。
高校3年生 テレビで知ったつもりになっていましたが、全然分かっていなかったことばかりでした。
高校2年生 貧困についてのイメージが大きく変わった。
高校2年生 貧困問題の具体的なことは全然知らなかったので、知れてよかったです。貧困問題の根深さを知って、驚いたし、日本の多くの人が今の貧困問題の現状を知らないのではないかと思いました。分かりやすい講義ありがとうございました。
高校1年生 たのしかった。おもしろかった。
高校2年生 世界の人々の倍もの食べ物があるはずなのに行き届いていないところの方が多いという現実と自分達がどれだけ贅沢な生活ができているのかというのがよく分かりました。
高校2年生 正義について、もっと深く考えようと思いました。自分がこの分野に興味ありそうだなとわかりました。
高校1年生 日々の生活が当たり前ではなく、また、貧困国のおかげで生活が便利になっていると初めて知りました。人口の多いところで貧困がおき、少ない所で富裕となりこれは直してきんとうにしていくべきだと思いました。
高校1年生 今までよりも世界の貧困についての興味が高まり社会への学習の意識がついたのでよかったです。裕福な生活を送る私たちだけれども、世の中には貧困な人々もいることを忘れずに生活していきたいです。自分が今送れてる生活に感謝して過ごしていきたいです。貴重なお話ありがとうございました。
高校2年生 知らない用語が多く、これから大学に進学するにあたって、多くのことに視野をもっていかなければいけないとおもった。
高校2年生 世界には私たちの暮らしとは全く違う生活をしている人がいるということを改めて知りました。誰もが幸せに暮らしていける社会を作りたいと思いました。ありがとうございました。
高校2年生 貧困に対して自分が思っていたことは間違いだったことがわかりました。とても分かりやすかったです。
高校2年生 政治学や哲学への関心を高めることが出来ました。
高校1年生 貧困社会だと人口が増え、反対に、富のある国だと人口が減る、というところが特に興味深かったです。
高校2年生 グローバルな視点で分かりやすい説明でした。勉強になりました!
高校2年生 自分達の豊かな生活の裏で貧困国に様々な問題が起きていると分かった。
高校2年生 毎日ご飯を食べて学校に行くのが当たり前でしたが、他の国では飢餓に苦しみ、一日を生きるのに精一杯の人が大勢いるというのに、気付かされました。今までもこのような話はありましたが、今回のように詳しく聞いたことはありませんでした。食べるものもなく、いつも危険と隣り合わせなんて、私には想像出来ません。自分が出来ることをしたいと思いました。

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関心ワード
  • 日本ユニセフ協会 、
  • 国際連帯税 、
  • 日本 、
  • 貧富の差 、
  • 地球 、
  • 命(いのち)・生命 、
  • 国益 、
  • 貧困 、
  • シエラレオネ 、
  • ODA 、
  • 先進国 、
  • 平等

講義No.g002307

富める国の責任とは

生命の不平等

 アフリカのシエラレオネという国は年間1,000人の子どものうち、5歳以下で亡くなる子が300人もいます。ちなみに、日本では5人。シエラレオネの平均寿命は34歳です。
 今の地球上の富の分布をみると、地球人口の2割の人が8割の富を独占しています。この構造は不正ではないでしょうか。貧しくても、なんとか生きていくことができればまだしも、底辺の地域では1分間に子どもが20人も死に、一方で大量の食糧が捨てられているのです。こういう状況はやはり不正であり、私たちは、これを改善するという非常に重たい責任があります。それをやらないということは、人の「生命が平等」にならないという意味で、極めて不正なことをしているのです。

貧困の問題に冷たい日本

 国連は世界の貧困を2015年までに半減するために、先進国のGDPの0.7%を拠出するということに合意しましたが、日本はこの問題には冷たい態度を取り続けています。フランスは新しい税金の国際連帯税を導入しました。これはフランス、ドイツ、ブラジル、アルジェリアなどの空港から国際線に搭乗する場合、そのチケット代に税金を上乗せし、そのお金をサハラ砂漠より南の感染症対策に使う、ということを始めています。それで豊かな国の責任を果たそうとしていますが、日本ではそういう発想がなかなか生まれません。
 先進国が新たな拠出に消極的なのは、ODAという巨額の途上国支援をやっているからです。ところがODAはほとんどが2国間の支援で、日本の経済発展にとって役立ちそうなところには出します。しかし、本当に必要としているが、日本の利益と結びつかないところには出しません。シエラレオネにはほとんど出していないのが現状です。
 国連では、このODAをユニセフ、食糧農業機関(FAO)、世界食糧計画(WFP)にまわしてほしいという要望を先進各国に出しています。国際機関であれば国益に関係なく、本当に困っている国に提供することができます。そういう仕組みの整備が急がれています。

関心ワード
  • 自己責任 、
  • 政策 、
  • 貧富の差 、
  • 正義 、
  • 税金 、
  • 格差 、
  • 貧困 、
  • 不平等

講義No.g002308

社会正義とは何か

公平さを決める正義

 人は自分が公平に扱われないと不満を持ちます。社会で暮らしている人たちを、どうしたら公平に扱うことができるのか、ということの基準となるのが「正義」です。
 その場合の正義とは、自分と他人の視点を入れ替えても納得できるものでなければなりません。例えば、「私はおいしいものが食べたい」と言っても、これが正しい要求であるためには、ほかの人も食べたいと言っていることを認めるという状況でしか成り立ちません。「自分だけおいしいものを食べさせてほしい、ほかの人は食べなくてよい」というのは利己的な要求ですから、ほかの人は納得しません。自分がおいしいものを食べるのを、全員がおいしいものを食べられるという状況で実現していきましょう、というのが正義です。

貧困と社会正義

 20世紀の政治上の正義で一番大きな問題は、「貧困」でした。19世紀には、貧しいのはあくまでも自己責任であって、不運だったという認識でした。20世紀になると、たまたま運がよくてのし上がった人間と、たまたま運が悪くて貧しい状況にある人間との間に格差があるなかで、それを仕方がないとするのではなく、「貧しい人たちを支えるのが人間同士の平等と公平につながる」、という考え方が定着しました。そして20世紀の先進国では福祉国家というかたちができあがりました。格差を是正して貧しい人たちをかさ上げしていく政策がとられたのです。
 ところが20世紀の後半になると、特にアメリカにおいて、お金を持っている人たちの間で、「どうして貧しい人のために、自分たちの税金を使わなくてはいけないのか」、という議論が再燃しました。「貧困はやはり自己責任ではないか」という、かつての議論が蒸し返されたのです。特に経済的に不安定な時代になると、「税金から救済することが本当に公平なことなのか」、という議論が強くなります。何が公平なのかということについての正解がないだけに、社会正義は時代の影響を強く受けながら揺れ動いているのが現状と言えます。

関心ワード
  • 政治学 、
  • 生活 、
  • 行政 、
  • 税金 、
  • 社会 、
  • 公正 、
  • 経済活動 、
  • 政府

講義No.g002309

税の負担の公正さ

政府があるから経済活動ができる

 アメリカのL・マーフィー/T・ネーゲルという政治学者は、「どうしたら税の負担が公正になるかを議論するには、そもそも生活というものは、政府がないと成り立たないという認識が必要だ」と言います。政府がないと、誰も経済活動ができません。会社員であれば、会社に到着するまで、安心安全に出社できたのは、道路、信号、警察などがあったおかげです。こういうものなくしては、経済活動は成り立たちません。つまり、政府が存在するから生活が成り立っているのです。
 給料が30万円なのに、そこから税金が3万円引かれていると、「政府に3万円取られた」と感じます。できることなら、3万円を取り返したいという気持ちを持ちます。しかし、その30万円には政府のバックアップがあって成り立っている部分があるのです。だとすると、自分に正当なのは27万円です。政府に会費を払ったあとのお金だから正当なのです。このL・マーフィー/T・ネーゲルの理論は、一見すると、「税金に文句を言うな」とも受け取れます。しかし、この理論が言いたいのは、「社会はお互い支えたり、支えられたりのなかで成り立っている」ということです。支えたり支えられたりの一部を政府が行っているのです。

望ましい社会の在り方

 この時、考えなければいけないことは、「どういう支えがいいのか」ということです。ここが税金を考える時のポイントだとL・マーフィー/T・ネーゲルは言います。自分がいくら払うかということではなく、どういう支えの仕組みをつくることが重要なのか、別の言葉で言うと、どういう社会状態が望ましいのか、どういう社会をつくるのか、その社会を実現するために、企業はこういう活動をする、個人はこういう活動をする、ではそのために税金はどのくらいかかるのか、という形で考えるのです。
 税の負担の公平さというのは、望ましい社会の在り方と切っても切れない関係になっているのです。まず望ましい社会を議論しようというのがL・マーフィー/T・ネーゲルの主張です。

この学問が向いているかも 政治学

名古屋市立大学
人文社会学部 現代社会学科 教授
伊藤 恭彦 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 大学は本来、お金になるとか、就職に役立つとか、そういうことのために勉強するところではありません。面白い勉強をトコトンやるところです。だから、就職に有利などという理由で大学を選んでほしくありません。大学は、人間としての責任を果たすとはどういうことなのかを学ぶ、素晴らしい場です。そして、一生で一番素晴らしい時間が過ごせるところです。ちゃんと勉強すれば必ず結果はついてきます。それを信じてください。

大学アイコン
伊藤 恭彦 先生がいらっしゃる
名古屋市立大学に関心を持ったら

 名古屋市立大学は、医学部・薬学部・経済学部・人文社会学部・芸術工学部・看護学部・総合生命理学部の7学部とそれぞれの研究科およびシステム自然科学研究科からなる総合大学です。
 大学の最も重要な使命は、優れた教育を通して地域および国際社会で活躍する有為な人材を育てること、すなわち「人づくり」です。知識の詰め込みではなく、自ら課題を見つけ、その解決に正面から取り組む姿勢を養うため、本学では、学生と教員の触れ合いを大切にし、演習、実習を重視する少人数教育を行っています。