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あなたの身近な「マーケティング」の話

夢ナビライブ2019東京会場にて収録

1分動画1

何で企業はマーケティングをするの?

1分動画2

ポイントカードの活用によって

1分動画3

期間限定商品に時間圧力の影響を受ける?

30分動画

講義を視聴する(30分)

関心ワード
  • 企業 、
  • 価格 、
  • 広告 、
  • 消費者 、
  • セール 、
  • マーケティング

講義No.g009607

期間限定セール! あなたは買いますか?

「マーケティング」とは

 現代はモノがあふれています。多くの人が必要なモノ、欲しいモノをすでに所有している成熟した市場の中で、商品を買ってもらうことは簡単ではありません。毎日多くの広告を目にしますが、注目するのは5%程度であるとも言われています。そこで企業は、さまざまな手段で商品を買ってもらおうと努めています。このような、買ってもらうための仕組みづくりのことを「マーケティング」と言います。広告やセール、ポイント付与などは私たちがよく目にする具体例です。

タイムセールがめざす「希少性」

 その中で、よく目にするのがタイム(期間限定)セールです。特に膨大な商品があるEC(電子商取引)サイトでは、特定の商品を目立たせるのは至難の技です。しかし、販売する期間を限定し、大幅に価格を下げれば消費者の注目を集めることになります。この方法で販売側がアピールしたいのは「希少性」です。「この商品をこの価格で買えるのは今しかない」と訴えることで、消費者の購買意欲を喚起しようとします。もちろん、このようなセールをしなくても、通常価格で購入する人は一定数存在します。タイムセールで購入しようと考えるのは、商品を買うか買わないか迷っている層と言えます。

タイムセールには非合理的な要素も

 この方法は、消費者に対して「タイムプレッシャー」をかけています。脳科学では、この概念は脳を活性化させるための手段と考えられていますが、マーケティングでは消費者を迷わせる要素です。時間があれば、類似商品との比較など冷静な判断ができますが、「タイムプレッシャー」がそれを難しくします。ただ、残り時間の変化に対して、消費者の感じるタイムプレッシャーがどう変化するかは、まだ詳しくはわかっていません。また、商品価格や商品の種類によっても、その変化は違うと考えられます。「安いから買う」というのは合理的な判断ですが、タイムセールにはそれだけではない非合理的な要素が存在しているようです。それを明らかにするのは、これからの課題です。

この学問が向いているかも 経営学、マーケティング学

高崎経済大学
経済学部 経営学科 講師
三富 悠紀 先生

メッセージ

 私は期間限定商品やタイムセールを対象に、販売終了までの残り時間が減っていく中で、消費者がどのように考えて購買に至るのかを研究しています。期間限定商品・タイムセールはマーケティングのひとつの手段です。
 広告、セールやポイントといった仕組みも、いずれもマーケティングの具体的な手段です。マーケティングを勉強することで、企業の意図や、消費者が何を考えて行動しているのかが明らかになります。マーケティングはあなたの身の回りに隠れていますから、ぜひマーケティングに興味を持ってください。

先生の学問へのきっかけ

 私は、こんな経験をしたことがあります。ある空港で土産物を買おうとした際、飛行機の出発時間が迫る中で冷静な判断ができず、満足な買い物ができなかったのです。ここで私が感じていたのは、「タイムプレッシャー」です。この「タイムプレッシャー」を生かしたマーケティングの手段として、期間限定商品やタイムセールが考えられています。どちらも頻繁に行われているマーケティングの手段です。この経験から、時間が限られている場合、消費者はどのような考えで、いかなる消費行動を行うかということに興味を持つようになりました。

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三富 悠紀 先生がいらっしゃる
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 高崎経済大学は、約3万人近くの卒業生が全国各地で企業のトップや地域で官民リーダーとして活躍しています。本学の教育・研究の目的は、幅広い教養を身につけ、豊かで、幅広い人間性に富み、国の内外と地域の向上発展に寄与する人材を育成することです。また、「自主・自立」を理念とし、学生の自主性を尊重するとともに、自立性を助長することを大学教育全体の方針としています。
 全員が少人数のゼミナールに所属します。ゼミナールでは専門知識の取得とともに、地域・社会活動などのフィールドワークが取り入れられています。