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AIを超える観光学

関心ワード
  • 通訳 、
  • コミュニケーション 、
  • 文化 、
  • 外国語 、
  • 英語 、
  • 地域経済 、
  • グローバル 、
  • 観光立国 、
  • 観光 、
  • インバウンド 、
  • 外国人観光客

講義No.g009885

観光で自分を発見する! ~グローバル・コミュニケーションの奥深さ~

外国人観光客とコミュニケーションしよう

 2018年の訪日外国人観光客は3000万人を超え、日本が観光で得る収入は3.7兆円に上ります。観光立国をめざす日本で、訪日外国人(インバウンド)は大きな市場に育っているのです。なかでも震災に見舞われた地域に観光客が訪れることは、経済的な恩恵をもたらすだけでなく、地域の人たちにとって大きな精神的支えにもなります。観光を通じたグローバル・コミュニケーションが進めば、外国人観光客に日本を紹介しながら、地域経済にも貢献できるのです。

通訳ガイドに求められる能力とは

 外国人観光客に、名所や歴史を説明するには、高い外国語運用能力が必要ですし、観光情報などの知識も求められます。通訳ガイド、正式には「全国通訳案内士」の試験合格者は、高度な外国語運用能力と観光に関する知識を有する者として認定される国家資格です。
 そして、これらの能力と知識に加え大切なのが、相手をよく知るということです。こうした能力や知識、姿勢を身につけるために、まず英語でインタビューをし、どんなことに興味関心があるのかを聞き、その上で、その人にあった旅のプランをカスタマイズする、といった訓練をします。

旅は国を超え、人と人をつなぐ!

 もっと簡単なコミュニケーションにも価値があります。他国の人と知り合いになり個人的なつながりができると、国と国の関係において政治的な摩擦があっても、その国の違う面を知ることができます。大好きな友人がいる国を大嫌いにはなりにくいように、個人的な交流を通じ、誰もが「親善大使」になれるのです。
 文化は「自分を見る鏡」と言われます。日本の文化を知ることで、自国との違いが明確になり自分自身を知る旅になったという声が、外国人観光客からよく聞かれます。また、日本の文化を伝えるために日本の文化を掘り下げて学んだら、自分を知る機会になったという声もよく聞かれます。観光を切り口にしたグローバル・コミュニケーションの奥深さがうかがえるエピソードです。

この学問が向いているかも 外国語学、観光学

神戸学院大学
グローバル・コミュニケーション学部 グローバル・コミュニケーション学科 英語コース 准教授
中嶋 アンディ 史人 先生

メッセージ

 旅は自分自身と出会う人とを豊かにしてくれます。最初は日本の行ったことのない場所に行ってみましょう。きっと自分の知らない日本が発見できると思います。それから、英語が通じる国を旅してみるといいと思います。
 次に、言葉が通じない国に行って、現地の人と身振り手振りでコミュニケーションを取ってみるといいでしょう。グローバル・コミュニケーションとは、どんな国に行っても自活して、どんな人とも友だちになれるスキルです。異文化間のコミュニケーションを、大学の学びだけでなく、ぜひ実際の旅で実感してください。

先生の学問へのきっかけ

 私は、英語をもっと追究するためにアメリカの大学に留学しました。そこで外国人に日本語を教える仕事があることを知り、教え始めたところ、日本語を教える楽しさに夢中になり、20年もの間、アメリカの大学で日本語を指導しました。日本への研修旅行にアメリカの学生を引率して発見したのは、異なる日本文化に触れ、自分自身の理解を深める学生たちの姿でした。そして今度は日本で、外国人観光客を迎える立場から、グローバル・コミュニケーション学を深めたいと帰国しました。観光を切り口に異文化コミュニケーションを研究しています。

大学アイコン
中嶋 アンディ 史人 先生がいらっしゃる
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 神戸学院大学は、10学部13学科を擁する神戸市内最大規模の私立文理総合大学です。2018年4月には、10番目の学部となる心理学部を開設しました。これからも「学生の満足度の高い大学」「学生が成長を実感できる大学」であり続けるために、アクティブラーニング、グローバル教育などを全学的に展開していきます。地元兵庫・神戸にふさわしい魅力ある大学として、社会の発展に寄与する質の高い教育・研究を行い、専門性だけでなく幅広い教養を持った学生を社会に輩出してまいります。