一覧へ戻る

江戸時代、人はどうやって外国語を学んだか

夢ナビライブ2018東京会場にて収録

1分動画1

江戸時代、オランダ語をどのように学んだ?

1分動画2

18世紀のオランダ語学習

1分動画3

江戸時代の英語学習

30分動画

講義を視聴する(30分)

高校1年生 どのようにして江戸時代の人が外国語を理解していったのかがよく分かりました。けれど、原点であるポルトガル人からどのようにして外国語を理解したのかが気になりました。
高校2年生 まだまだ研究できる分野だなぁと思った。
高校1年生 オランダ通詞は、参考にするものが少ない中ですごいと思いました。
高校2年生 楽しかった。
高校1年生 オランダ通詞などの外国語を学んだ人と江戸の出来事を事系列で解説は、とてもわかりやすかったです。
高校2年生 オランダ通詞という、話せる集団から始まり、広がっていったということが良くわかりました。
高校1年生 江戸時代の人の苦労や努力を考えるととても大変だなと感じた。
高校2年生 とても良くて、興味がさらに高まりました。
高校1年生 とても分かりやすい授業をありがとうございました。より、興味がでました!!
高校1年生 難しい内容を簡単に説明してくれた。
高校2年生 よく分かった。日本史も世界史と関係していた。もっと深く歴史を知りたいと思った。
高校2年生 オランダ通詞の仕事やその歴史などを、とてもわかりやすく理解できた。自分の知識とリンクさせて記憶できた。
高校1年生 江戸時代どうやって外国語を学んだのか疑問に思っていたので、とても勉強になりました。当時の辞書や文法書にもとても興味を持ちました。
高校1年生 オランダ通しの話はあまり知らなかったので聞けて楽しかったです。
高校1年生 オランダ通詞たちは、ただ訳しているだけでなく重要な秘密も知ってしまうので危険な仕事だったのだと思いました。
高校1年生 中学までの教科書にはのっていないようなことを知れてわくわくした。外国語のまなび方は自分の中でも想像していて少し合っていたので興味をもった。
高校1年生 ずっと昔の人はどうやって外国語を喋ったんだろうを考えていたけど答えが見つかった。コミュニケーションがあったことで、何年も喋れる人がでてきたことが分かった。
高校2年生 興味がわきました。
高校1年生 自分が気になってたことにドンピシャで答えてくれるような、そんな講義でした、ありがとうございました。
高校1年生 外国語と関わりはじめたころの日本が、分かってたのしかったです。
高校1年生 とても分かりやすかった。そしてとてもこまかく教えてくれた。とても助かった。
高校1年生 とても、興味のある内容だった。オランダ通詞だった人たちが自分たちの仕事がなくなっても、輸入した本から、新しい事をやることに驚きました。
高校1年生 れきしにはあまり興味がわかなかったのですが、?をもっていくとおもしろいなと感じられました。
高校1年生 江戸の人たちは、ことばをはなして、オランダ人との交流をするのにくろうしたんだと思った。
高校1年生 オランダ通訳という人によって、日本が外国語を学んだことが分かった。通訳しているだけなのに軍事にはまきこまれたくないと思う。
高校2年生 現在に比べて江戸時代はいかに外国語を学ぶのが大変だったかがわかった。
高校1年生 今まで分からなかった部分が授業によって理解することができました。江戸について知ることができました。
高校1年生 江戸時代の人がどうやってポルトガル語を学んだのか分かった。
高校1年生 江戸時代から今まで、人間の生活はつながっていること、外国語を勉強するために、日本人が努力したことがわかった。
高校2年生 日本人がいろいろな言語を学ぶために頑張ったということがわかった。
高校2年生 今まで疑問に思ったことのないこともたしかに知らないなと思ったし、昔の人の生活がこうやってつながっているのかと思った。
高校2年生 新しい発見と想像を膨らませることができました。ありがとうございます。
高校1年生 面白かったです。
高校1年生 歴史に関心を持ちました。
高校1年生 言語社会の今につながる経緯として江戸時代での言語の学ぶやり方を知れて、さらに興味がすすられた。
高校2年生 ポルトガル語が始めて伝わったのは初めて知りました。てっきり英語だと思ってました。
高校2年生 オランダ通詞の存在などまったく知らずに受講しましたがとてもわかりやすく、おもしろかったです。はげしい時代の流れとともに消えていったことも知った。
高校3年生 とても分かりやすく、かつ面白い講義で30分があっという間でした。
高校2年生 江戸時代と現代では住らしぶりもものの考え方も違いますが、日本人はあいまいな母音の音が弱いとかRとLの区別がつかないなど、今との共通があるところが興味深いと思いました。
高校2年生 スライドの様子が深い理解につながりました。
高校2年生 どのように外国語を習得したのかを知りたくなりました。
高校1年生 簡潔でわかりやすかったです。ありがとうございました。
高校2年生 ポルトガル語から、オランダ語そして、英語の昔の人の色々な苦労努力があって、今があるのだと、改めて感じました。とてもおもしろかったです。
高校1年生 江戸時代の共通語がポルトガル語だということにおどろいた。昔の人は自ら学問を学んだりしていてすごいと思った。
高校1年生 個人的な疑問が解決した。
高校1年生 日本人も昔から苦労していたのですあ…。
高校2年生 歴史学というものがどんなものであるかということを初めて知りました。今ではそんなことはありませんが翻訳が危険を伴うことに驚きました。
高校2年生 英語は苦手ですが、江戸時代と違い辞書も参考書も豊富だとわかったのでしっかり勉強します。
高校2年生 オランダ通詞が昔の英語教育に関わっているとは思っても見ず、とても面白かったです。ポルトガル語が過去に重要だったのは驚きました。
その他 分かりやすい講義をありがとうございました。
高校2年生 自分も不思議に思っていたのでたのしくきけました。
高校1年生 今まで深思義に思っていた昔の人がどうやって外国語を学んだのか、ということについて知ることができよかった。
高校1年生 オランダ通詞という存在を今まで意識したことがなかったので、その生き方も参考になりました。
高校2年生 元々、気になっていたことを知ることができて良かったです。ありがとうございました。
高校1年生 いつのまにか常識になっていたことをつきつめて疑問を産み解決していくのは難しいがとても楽しいものなんだと感じました。
高校2年生 自分が疑問に思っていたことが解決できたのでよかったです。
高校1年生 今回の講義を通して、日本史の取り組み方についても見直すことができた貴重な時でした。ありがとうございました。
高校1年生 分かりやすい説明で、幕末についてさらに興味を持った。
高校1年生 江戸時代人々は辞書や参考書、ネイティブスピーカーもない時代に長崎の出島に流された流人などを通じて英語やオランダ語を学び、明治以降に活躍したことが分かった。
高校1年生 外国語は今も昔も難しいので日々学んでいきたい。
高校1年生 教科書の1部にとても深く学べるとしった。英語のまえにオランダ語を学んでいたとしってびっくりした。
高校1年生 面白かったです。ありがとうございました。
高校2年生 とてもためになる講義をありがとうございました。「江戸時代、人はどうやって外国語学んだか」を受けた30分は飽きずに聞くことができました。
高校2年生 歴史とかでもけっこう知らないことが多くて、新しい発見がたくさんあってよかったです。
高校1年生 外国語がどう学ばれたのか分かると同時に、江戸時代の歴史的背景が分かった。とてもおもしろい、勉強になる授業でした。ありがとうございました。
高校1年生 歴史を学ぶことによって色々なことが結びつき、より学びが深まることが分かった。当時の人々は外国語を日本語に翻訳していてすごいと思った。
高校2年生 おもしろかった。
高校1年生 学校や教科書では知ることができない歴史を知ることができてうれしく思います。こうした部分にも目を向けてみたいと思いました。
高校2年生 分かりやすく説明してくださりありがとうございました。
高校1年生 江戸時代の人々がどのように外国語を学んだのかがよくわかりました。わかりやすい説明をありがとうございました。
高校1年生 言われてみればどう約していたのかを知れてよかったです。歴史は歴史でもこのような歴史がきけて、ふだんない体験でした!
高校3年生 言語に興味をもてました!
高校2年生 出島、ポルトガル人、オランダなど単語のみでつながっていなかったので、今回の授業を通して、色々なことが学べよかったです。
高校2年生 辞書もなにもない状況の日本でも外国語を必死に覚えようとしている人々の気持ちが分かった。
高校1年生 江戸時代に活躍していたオランダ通詞についてよく理解できた。
高校2年生 江戸時代の通訳の仕事や歴史について学んだ。日本人がどう英語勉強し始めたのか分かり納得した。
その他 とてもわかりやすかった江戸時代について理解が深まった。
高校1年生 鎖国中、日本は外国人とどのように交流したのかを深く知ることができた。
高校2年生 面白かったです。外国語を学ぶことについて興味が持てました。
高校2年生 オランダ通詞が江戸、幕末のときにどのように外国語と学んでいたのかを垣間見ることができておもしろかったです。
高校1年生 順を終って説明されていたのでとても理解しやすかったです。
高校1年生 言語は歴史と大きく関係していることがわかった。
高校1年生 学校で気になったことを講義で知ることができたのでおもしろかったです。
高校2年生 昔の人が外国語を学んできたからこそ、今ぼくたちが外国語を学べる環境があるのだと分かりました。
高校1年生 とても分かりやすく説明していただきよかったです。来年も来たいです。
高校2年生 自分も気になっていたラーマでとても関心がもてた。
高校1年生 江戸時代で活躍した、オランダ通詞のお話とっても興味深かったです。オランダ通詞のは女性もいたのかどうか気になりました。
高校1年生 日本史だけでなく、世界史にも触れていておもしろかったです。
高校2年生 江戸の人々が外国語を学びたかったのかよくわかった。明治になっても通訳はのこっていて生き残れるのにすごいと思った。
高校1年生 「江戸時代、人はどうやって外国語を学んだか」通詞とか知らないこと学べてオモシロかったです。
高校2年生 まだわからないことが多いことを学んで自分たちで考えていくというのがおもしろいと感じました。
高校2年生 とてもわかりやすくて江戸時代をもっと学びたくなりました。
高校1年生 江戸時代の知らないことがたくさんあって驚きました。昔の語学学習は大変だと知って、ペラペラな人はすごいなと感じました。江戸時代を少し身近に感じられました。
高校1年生 昔、日本人がどのように英語を学んだのかを知れた。
高校2年生 オランダ通詞という役職の方が江戸時代にいたということや、アジアの重要語の一つがポルトガル語であったということを初めて知り、興味深かったです。もっともっと知りたいと感じました。
高校1年生 楽しかったです。ポルトガル語に興味をもちました。
高校2年生 前から知りたいと思っていたことを知れて面白かったです。
高校1年生 元々江戸時代はとても興味がある時代でその中でもどのようにして外国語を学んだのか、鎖国中、とても外交に密接だったオランダ通詞、はじめて聞くことばかりでとても面白かったです。
高校1年生 どうやって学んでいたかをとても気になっていたが、今日の話をきいてわかった。共通語がポルトガル語におどろきだった。
高校1年生 たくさんの知識をありがとうございました。
高校1年生 英語を学ぶことのきっかけなる少し前の時代の話からしていただき、とても分かりやすかったし、とても興味がわいた。
高校1年生 分かりやすくてとても面白かった。
高校2年生 本日は貴重な講義をしていただきありがとうございました。僕は史学と語学に興味があり、今日改めて興味が深まりました。ありがとうございました。
高校2年生 長崎から、私たちのために講義をしに来て下さりありがとうございます。この分野に興味をもちました。
高校2年生 楽しい授業をありがとうございました。大学の授業について、今回の「江戸時代、人はどうやって外国語を学んだか」についてもよく知れてよかったです。
高校2年生 日本人がどのようにして、外国人とコミュニケーションをとっていたのかが分かりました。しかし、まだ分かていないこともあるときいて、驚きました。
高校1年生 昔はポルトガル語や中国語が今の英語のような役割をしたことが分かりました。
高校1年生 オランダ通詞はとても重要な存在だったことが分かりました。普段なにげなくしゃべっている英語がどのように日本へ来たのか分かってよかったです!
高校2年生 ネイティブの数や辞書もあまり発達していない江戸時代の語学の学び方について初めて知った。現代の方が学習環境が良いので、江戸時代の人に負けないくらい頑張りたい。
その他 学校ではやらないような深い内容で、とても興味がわきました。
高校2年生 昔はどのようにして外国語を学んだのだろうかと疑問に思っていたので興味深かったです。
高校1年生 わかりやすかったです。
高校1年生 中学生のころから気になっていた、外国語事情がよくわかりました。
高校2年生 まだ明らかになっていない歴史学を勉強してみたいと思いました。
高校1年生 ポルトガル語or中国語。パワポが見やすかった。年を追って説明してくれたのが、わかりやすかった。
高校2年生 長年持っていて昔の人々はどのように外国語を学んだのかについて、やっと少しではあるが解決できた。さらに学んでいきたい。
高校1年生 とても興味深かった。昔の人は本読んで外国語を学んでいたんだと思った。
高校2年生 今まで、そういうのを疑問に思ったことはなかったけど、改めて考えると、ほぼ何もない状態からコミュニケーションをとるってすごいなと思った。
高校1年生 鎖国の間でも、外国の言葉をお互いが勉強し合っていたのだということを知りました。
高校2年生 初めは英語をオランダ語を通して学んでいたということにおどろき、さらに当時の言語学について大学で学びたいと思いました。
高校1年生 江戸時代にそのような事情があったとは想像したことなかったので、おもしろかったです。
高校1年生 とてもわかりやすかったです。関心が少し高まりました。
高校1年生 江戸時代に人がどうやって外国語を学んだかよく分かった。
高校2年生 日本に一番最初に伝わったのは英語ではなくポルトガル語や、オランダ語だということが意外でしかも最初はあまり理解されなかったことに驚きました。
高校2年生 分かりやすく楽しい授業だった
高校1年生 どんな人たちが活躍したかは、わかったけど、その人たちがどうやって母国語、日本語を理解していったのかが知れたら良かった。
高校2年生 当時の通訳者は通用を通して色んな国の情報を得てしまうので、とても大変だったということが分かりました。
高校2年生 質問コーナーでありがとうございました。
高校1年生 江戸時代の外国語、ポルトガル語のことがよく分かりました。また機会があったら教えてほしいです。
高校1年生 とてもわかりやすく教えていただきました。江戸時代の文化に詳しいのですか。
高校1年生 どうやって昔の人は外国語を学んでいたのか気になっていたので知れてよかったです。
高校1年生 人は、やる気があれば何でもできると思えました。ありがとうございます。
高校2年生 言語を通じた幕末の歴史は非常に興味深かった。
高校1年生 翻訳に興味が前からあり、今回のオランダ通詞の話を通してより一層深まったったので受講してとても良かったです。
高校2年生 ずっと前から、気になってたので知れてよかったです。
高校1年生 とても面白く何気にずっと気になっていた内容だったので聞けて面白かったです!
高校1年生 自分はもう少し歴史を知るべきだと思った。
高校1年生 歴史が好きなのでまた1つ歴史の知識を身に付けることができてとても良い経験ができました。
高校2年生 とても良かったです。

さらにコメントを見る

関心ワード
  • 通訳 、
  • 語学力 、
  • 長崎県 、
  • 言語 、
  • 翻訳 、
  • 辞書 、
  • 鎖国 、
  • ポルトガル 、
  • オランダ 、
  • 語学

講義No.g006074

外国語の辞書のない時代にも、長崎には「バイリンガル」が住んでいた

鎖国時代、どうやってオランダ人と話した?

 鎖国時代、長崎だけは、オランダや清(中国)との貿易が許されていました。当時、長崎の出島の日本人たちは、どうやってオランダ人と意志疎通を図っていたのか、疑問に感じたことはありませんか。
 実は長崎には、「オランダ通詞(つうじ)」と呼ばれる世襲制の町役人が住んでいて、通訳を行っていたのです。では、外国語の辞書などなく、海外への渡航も禁じられていた時代、通詞たちはどうやってオランダ語をマスターしたのでしょう。

ポルトガル語でオランダ語を覚えた役人たち

 鎖国開始の半世紀以上前から、長崎にはポルトガル船が来港していました。その時代、ポルトガルが最初に、アジアでの貿易を積極的に拡大していたので、主にポルトガル語が共通言語として用いられるようになります。長崎でも、ポルトガル語が理解できる人たちが現れました。
 その後、江戸幕府はポルトガルとの交易を禁止し、ヨーロッパの貿易国を後から来たオランダだけに絞りますが、ポルトガル語が話せる日本人たちは、ポルトガル語を媒介にしてオランダ語を習得し、やがてオランダ通詞という技能職が誕生したのです。

武力衝突なしに開国できたのは語学力のおかげ

 当初、ポルトガル語とオランダ語を混ぜて使用していた通詞たちですが、オランダの科学書を翻訳できるまでに語学力を伸ばし、オランダ語の辞書が日本全域に流通するようになります。江戸末期、列強諸国が日本に目を向け始めると、通詞たちは英語やロシア語なども習得しようと努力しました。
 日本開国のきっかけとなった、ペリー率いるアメリカ艦隊の来航で、日本側の交渉人となった堀達之助は、オランダ通詞の家に生まれた町役人で、艦隊の通訳に英語で「I can speak Dutch!(オランダ語なら話せる)」と叫んだと伝えられています。その後オランダ語を介して交渉が進みました。幕府の開国が武力衝突に至らなかったのは、通詞たちの語学力のおかげだったと言えるかもしれません。

関心ワード
  • 藩 、
  • 歴史 、
  • キリスト教 、
  • 政策 、
  • 江戸時代 、
  • 江戸幕府(徳川幕府) 、
  • 幕府 、
  • 天草四郎 、
  • 島原の乱

講義No.g006108

古い時代の出来事から新しい発見を得て、未来へのヒントに

徳川幕府に大きな影響を与えた「島原の乱」

 歴史の授業で、「島原の乱」について学びましたか? 中学・高校では、「キリスト教弾圧によって発生した内戦」「天草四郎を総大将にした大規模な一揆」といった、戦いの概要しか習わないかもしれません。しかし、この内戦の経過を詳細に研究すると、武家社会の矛盾や幕府の政策問題、引いては貿易問題までもが見えてきます。教科書では、半ページにも満たない小さな出来事として扱われていますが、実はその後の幕府の政策に、大きな影響を与える事件だったのです。

戦いを通じて浮き彫りになる江戸幕府の弱点

 島原の乱において、農民を中心とする一揆軍は3万数千人だったのに対して、幕府が差し向けた軍勢はのべ12万人以上で、圧倒的な軍事力の差がありました。ところが、最初の討伐軍は1カ月近く手こずったあげく勝てません。
 戦国時代末期まで家臣を束ねていた各藩の指導者たちは、江戸時代になってからは、江戸に参勤していたため、藩内には「戦闘のリーダー」が戦闘が始まった時に不在で、寄せ集めの討伐軍は、戦意も戦力も低かったのです。
 その後、幕府は江戸の有力老中を島原に向かわせますが、結局、4カ月もの長期戦を強いられたのです。

古い時代の出来事に、未来へのヒントが

 キリスト教弾圧が原因と考えられがちな島原の乱ですが、実際には、過剰な年貢に対する農民たちの怒りが、この戦いの直接的な引き金でした。そして、農民たちの軍勢にさえ、幕府軍は大いに手を焼いたのです。この事件を機に、徳川幕府の農民政策は見直され、藩ごとの戦力を管理する方法にも変化が生まれました。キリスト教への警戒感もそれまで以上に高まり、布教を排除するためポルトガルとの交易を禁じます。
 このように、史実を掘り下げて研究すると、数多くの新しい発見があります。古い出来事から、新たな発見や、現代社会にもつながる文化の共通点などを見出せる点が、歴史学の最大の魅力と言えるでしょう。

この学問が向いているかも 歴史学、政治学

長崎大学
多文化社会学部 多文化社会学科 教授
木村 直樹 先生

メッセージ

 明治維新以降、オランダ通詞(つうじ)は「通訳」としての役割は終わるのですが、その後も司法の分野などで活躍します。彼らは言語だけでなく、西洋の思考法や文化も吸収していたので、新しい社会の仕組みを作る上で、欠かせない存在だったのです。
 あなたも日々、高校で新しい事柄を学んでいると思います。単に丸暗記するのではなく、学んだ事柄をどんなことに生かせるか、その事柄の背景にはどんな文化があるのかといったことにまで、思いを巡らすようにすると、毎日の勉強がもっともっと楽しくなると思います。

先生の学問へのきっかけ

 1980〜90年代にかけて、世界が大きく変わりました。社会主義諸国の仕組みが限界に達して、急速に国家体制が崩れていきました。当時のドイツは東ドイツと西ドイツに分かれていましたが、国家を分けていたベルリンの壁は壊され、ひとつのドイツとなりました。
 世界の急激な変化を見て、国家の枠組みはどのような歴史的背景からできあがったのか知りたくなりました。日本では、人々がどのようにしてひとつの国と意識するようになっていったのか、そのメカニズムに興味をもち、江戸時代の日本と国外との関係を研究しています。

大学アイコン
木村 直樹 先生がいらっしゃる
長崎大学に関心を持ったら

 6月8日(土)に東京ビッグサイトで開催される大学研究&学問発見のための国公私立大 合同進学ガイダンス「夢ナビライブ2019東京会場」で、木村直樹先生が【江戸時代、人はどうやって外国語を学んだか】というタイトルの講義ライブを15:10から実施! 全部で318名の大学教授が講義ライブを実施するほか、本学を含む204大学が個別ガイダンスを実施します。詳しくは
 https://yumenavi.tokyo(パソコン、スマホ、ケータイ共通)をご覧ください。