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講義No.g005827
スポーツに求められるのは「勝利」だけではない!
強いチーム作りは選択と集中が基本
野球でも、サッカーでも強いスポーツチームを作るには、人、モノ(道具、練習場など)、金、時間が必要です。これらが無限にあれば、相当強いチームが作れるでしょう。しかし、どのチームにも限界があります。ですから、ダラダラと練習するのではなく、集中して、効率よく練習を行うことが大切です。また、「持久力作り」「コーナーキックからのセットプレー」など、100種類の練習項目があるとしたら、10個ほどに絞り、それだけを集中的に行うという決断も必要です。特に学校スポーツの場合、教育という側面がありますから、たとえ、試合に負けたとしても、学生たちに達成感を与えることができ、彼らの人生にとって貴重な経験をさせることができます。
プロスポーツは見せ場作りも大切
プロスポーツになるともうひとつ重要なことが求められます。それは「勝利」だと思うかもしれませんが、違います。日本のプロ野球の場合、優勝チームの勝率は6割台で、残り4割は負けです。もちろん、選手や監督は勝利をめざしますが、たとえ負けたとしても「来て良かったな」と思わせることは勝利と同じか、それ以上に重要なのです。
そのために、各チームは、ホームランバッターをたくさん獲得したり、応援の仕掛けを作ったり、メディアを使ってPRしたり、さまざまな方法で見せ場を作るなどの「マネジメント」をしているのです。
スポーツはストーリーがない
演劇は脚本の内容で、コンサートは曲目をコントロールすることで、興行主は意図的に見せ場を作ることができます。ただし、スポーツの場合、球団オーナーはもちろん、選手や監督も見せ場をコントロールすることはできません。1点を争う手に汗握る投手戦になることもあれば、両チーム10点ずつ取るような打ちあいになったり、ホームゲームなのに大差で負けたりすることもあります。二度と同じストーリーにはなりません。それがスポーツの面白さであり、難しさなのです。