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砂丘の自然環境問題を流域からとらえる

高校1年生 環境問題とはその流域の問題を解決すれば改善されるということを知り驚きました。鳥取の砂丘に行ってみたくなりました。
高校1年生 粒の大きさのわずかなちがいで、砂丘の状態が変わるなんて思いもしませんでした。
高校2年生 内容がとてもむずかしかった。
高校2年生 鳥取砂丘であのような問題が起きているとは知らなかった。
高校1年生 鳥取砂丘に対する思いがすごく伝わってきて、すごいなと思いました。
高校2年生 名前くらいしか知らなかった鳥取砂丘につい10年前まで危機が迫っていたことなどを知ることができました。
高校1年生 砂丘の問題がよく分かりました。砂利が流れなくなると、草原化することが理解できました。
高校1年生 鳥取砂丘の変化のほとんどを、時間も場所もはなれたところの出来事から説明できるのが面白かったです。
高校1年生 砂丘についていろいろわかった。専門用語の意味がわからなかった。
高校1年生 わかりやすかった砂丘の写真がきれいだった。
高校1年生 わかりやすく説明されていてわかりやすかった。
高校2年生 鳥取砂丘について、全く調べたことが無かったので、課題などたくさんの知識を得ることができて良かったです。
高校1年生 興味のある内容でよかったです。鳥取砂丘にも1回、行ってみたいです。
高校1年生 砂は歴史が変わるにつれて、鳥取砂丘が変わることがわかりました。
高校3年生 砂丘の縮小という1つの問題を、直接関係のないような角度からアプローチしていて、研究への興味がわいた。
高校1年生 砂丘のことについてとてもよくわかった。
高校1年生 自然の力がこんなにすごいと思いませんでした。とてもよかったです。
高校1年生 砂丘と流域が関係していると聞き、おどろいたし、人間が手をくわえることで壊しているので、自然を大切にしてほしいと思いました。
高校2年生 鳥取砂丘間題解決がんばってください。
高校2年生 砂丘を見たことがないので、研究内容を聞いてとても新鮮でした。人ではなく自然が自ら回復したというのも自然のすばらしさだと思った。
高校1年生 鳥取砂丘は今まで一度も行ったことがなかったので、今回の講義をきき、より関心を持つことができました。
高校2年生 地球の今、すごさ、自然の大切さがよく分かった。
高校1年生 今日の話をきいて、鳥取砂丘に行ってみたいと思いました。
高校3年生 今まで考えてもみなかったことが知れて、とても有意議な時間でした。
高校1年生 鳥取砂丘の魅力がつたわってきた。
高校1年生 鳥取砂丘の環境問題がよくわかった。写真とかグラフとかがたくさんつかわれていてわかりやすかった。
高校1年生 地学はもともと興味がありとても楽しかったです。

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関心ワード
  • 歴史 、
  • 自然 、
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  • 砂 、
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講義No.g002754

鳥取砂丘の地形はどのようにして生まれたの?

砂浜と砂丘の大きさの関係

 風によって刻々と姿を変える風紋(風によってできる模様)で、美しい景観を楽しむことができる“鳥取砂丘”。近年、砂浜と砂丘の大きさには密接な関係があることがわかってきました。海岸の砂浜が広いところは風で飛ぶ砂の量も増えるので、内陸側にも広い砂丘があると思われてきましたが、実は、内陸側に広い砂丘が発達しているところは海岸の砂浜は狭いのです。砂丘が発達するときにだんだんと砂浜を侵食するため、結果的に砂浜が狭くなります。鳥取砂丘は南北2.4km、東西16kmという日本最大規模の砂丘ですが、海岸にある砂浜は狭いのです。

長い年月をかけて地形がつくられた

 広大な鳥取砂丘は、どのようにして誕生したのでしょうか? 今はまだ、鳥取砂丘の成り立ちが正確にわかっているわけではありませんが、その成立は14~15万年前にさかのぼると考えられます。まず、中国山地から日本海に注ぐ千代川(せんだいがわ)が砂を運んできました。また10万年周期で変わると言われる、海面の上下によって海岸線の位置は大きく変化しました。長い年月をかけて海岸線に堆積した砂が、乾いて風によって運ばれ、砂丘ができてきたとされています。鳥取砂丘は、気の遠くなるような時間をかけて自然がつくり出した地形なのです。

地質調査で歴史をひもとく

 鳥取砂丘がいつどのようにしてできたのかを明らかにするため、「ボーリング調査」が行われています。ボーリング調査とは、専用の掘削機で孔(あな)を堀って土を集め、地質の状態を確認する手法です。この手法を使って、鳥取砂丘の地層を調査し、砂丘が生まれた歴史をひもとく研究が行われています。岩石にぶつかるまで、ときには80メートルほども掘り進めて調査が続けられた結果、砂丘ができる以前の土地の様子がだんだんとわかってきました。鳥取砂丘がある場所の海面下40~50mのところに、その昔、千代川が流れていた可能性がわかってきたのです。この研究が進めば、鳥取砂丘がなかった時代の景色がわかるかもしれません。

関心ワード
  • 風 、
  • 砂 、
  • 除草 、
  • 景観 、
  • 環境 、
  • 雑草 、
  • 植物 、
  • 鳥取砂丘 、
  • 砂丘

講義No.g002755

人工的に砂嵐をつくり、雑草をやっつけろ!

貴重な景観を保っている、鳥取砂丘

 「砂丘」は、海岸から風に乗って砂が運ばれ内陸に溜まってできた、文字通り“砂の丘”です。鳥取砂丘がその代表格ですが、日本中に砂丘がたくさんあります。規模では鳥取砂丘より大きい、山形県の庄内砂丘もあります。しかし庄内砂丘は植林が進み畑も増えて、風によって砂が動く様子が見られる、いわゆる“砂丘らしい景観”とは少し違う風情になっています。
 鳥取砂丘は砂丘らしい景観が保たれている場所です。1955年に国の天然記念物に指定され、地形遺産を含む自然公園「山陰海岸ジオパーク」の西端に位置します。2009年には197万人以上の観光客が訪れました。

砂丘に雑草が生えるのはなぜ?

 鳥取砂丘では1970年ごろから外来の雑草が生えるようになり、深刻な問題になっています。放っておけば雑草が伸びて草原化するとともに、昔から砂丘に生えている植物をおびやかすのです。そこで景観を守るために、毎年3000人を超えるボランティアが除草作業を行っています。
 ところでなぜ、砂丘という特殊な環境に雑草が生えるのでしょうか? 疑問を解き明かすために、ある仮説が立てられました。砂丘に雑草が生えるのは砂があまり動かないからではないか、というのです。これを証明しようと、逆に砂丘の砂が動く状況をつくると植物はどうなるのかが実験されました。

効率的かつ環境にやさしい除草活動

 植物に砂がよく当たるような状況をつくり出すため、農業用の肥料撒き機に砂を入れ、風速20mくらいの嵐のような砂風を植物に当ててみました。すると昔から砂丘に生えている“ビロードテンツキ”のような植物は、一旦弱ったように見えても徐々に元気を取り戻しましたが、外来の雑草は枯れてしまいました。
 このように、砂を吹き付けることで雑草の少ない環境をつくりだす手法を“sandblasting法”と言います。機械や除草剤に頼らず、大勢のボランティアのような人手も要らない、効率的で環境にも負荷をかけない方法として研究が進められています。

この学問が向いているかも 地形学、流域地形学

鳥取大学
農学部 生命環境農学科 里地里山環境管理学コース 教授
小玉 芳敬 先生

メッセージ

 私は鳥取砂丘の成り立ちや、風紋の変化の過程などを研究しています。地形学はフィールドワークが不可欠な学問です。実際に外に出て調査をしてみても、はじめのうちは見えている現象に気づけないかもしれません。しかしだんだんと気づくようになっていきます。諦めずに続けることが肝心です。
 大学は新たな出会いがたくさんある場所です。高校時代までの経験と知識で、自分の道を決めてしまわなくてもよいのです。友だちや教員、学問など、大学での素晴らしい出会いがあなたを成長させることでしょう。期待して進学してほしいと思います。

先生の学問へのきっかけ

 地形学に興味を持ったきっかけは3つです。1つは大学2年生のとき「研究が楽しくてしょうがない!」という地形学の「師匠」の教授に出会ったことです。2つ目は、大学時代のサイクリングによるツーリングで全国各地を訪れ、景観を存分に楽しみ、地形図とも出会い、もっと地形が読めたら楽しいだろうなぁと思ったことです。3つ目は、大学3年の進級論文での「地形実験」との出会いです。四国の特別天然記念物「八釜の甌穴群」の形成に関する水路実験に取り組み、これが、見事にそっくりにできあがり、感激したことです。

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小玉 芳敬 先生がいらっしゃる
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 鳥取大学は、教育研究の理念に「知と実践の融合」を掲げ、高等教育の中核としての大学の役割である、人格形成、能力開発、知識の伝授、知的生産活動、文明・文化の継承と発展等に関する学問を教育・研究し、知識のみに偏重することなく、実践できる能力をつけるように努力しています。また、研究・教育拠点、幅広い専門的職業人の養成、地域の生涯学習機会の拠点、社会貢献機能など個性輝く大学を目ざし、地方大学にこそ求められるオンリーワンの研究開発を行い、社会に貢献し、国際的競争力を確保できる大学運営を目ざしています。