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暮らしと化学物質

高校1年生 化学物質についての興味がわきましたありがとうございました。
高校2年生 化学物質が約3秒に1個登録されていると聞き驚きました。それほど毒となりうるものがこの世にあり、リスクの可能性もその分増えるのだろうかと疑問も浮かびました。リスクを可視化、数値化することでやるべきことに優先順位を付けることができるということもはじめて知りました。とても面白かったです。ありがとうございました。
高校1年生 化学物質の面白さがとてもわかりました。
高校2年生 私達の生活に化学が密接に関係していることがよくわかり、自分の将来に繋がりそうな話が聞けたのでよかった。
高校1年生 素晴らしい講義ありがとうございました。何回も紙幣を触ると体に悪いことを知れてよかったです。本当にありがとうございました。
高校2年生 ありがとうございました。
高校2年生 面白かったです!
高校1年生 とてもわかりやすかったです。ありがとうございました。
関心ワード
  • プラスチック 、
  • 耐性 、
  • 内分泌攪乱物質(環境ホルモン) 、
  • 発がん性物質 、
  • 薬・医薬品 、
  • 環境 、
  • ダイオキシン 、
  • リスク 、
  • 化学物質

講義No.g009730

日常的に使う意外なものに潜む、化学物質のリスクに注意

化学物質のリスクを検証

 あらゆるものには表と裏、メリットとデメリットが存在します。現代の社会生活に欠かせない化学物質も例外ではありません。その代表的な例が2000年頃に大きな話題となったダイオキシンや環境ホルモンといった物質です。そして近年は自然界にゴミとしてさまざまな化学物質が流入する現象も問題となっています。それにともない、そういった物質のリスクを検証する研究も活発に行われています。

廃棄された化学物質がもたらすリスク

 例えば近年は、使い残した医薬品が自然界に流入する問題が取りざたされていますが、これによるリスクは自然界の菌が抗菌薬に対する耐性を持ってしまう可能性が高いことです。以前、薬は医者に処方されて初めて手に入るものだったのに対し、現代ではドラッグストアなどで手軽に手に入ります。そのため、ゴミとして排出されるケースが増えてきました。
 また、もうひとつの例が、プラスチックが細かく砕けたマイクロプラスチックという物質です。これが海に広がった場合、海中の毒物を集めてしまう性質があることが検証されています。これをプランクトンが誤食し、そのプランクトンを食べた魚を介して人間の体内に入ってきてしまう可能性も否定できません。したがって、いち早くそのリスクを検証し、法的規制によってリスクを軽減するという対応が必要です。

生活用品に含まれる防腐剤にも注意

 日常的に使う生活用品の中の防腐剤も、水道水に含まれる塩素と結合することで、ダイオキシンに似た物質に変性します。毒性を持つこの物質には遺伝子損傷のおそれや、発がん性物質が体にたまりやすいなどの中長期的なリスクが潜んでいます。防腐剤は日焼け止めクリームや紙幣にも使われていることが明らかになっています。
 すぐに体に異変が出る急性の作用こそないものの、変性した物質は体に悪影響を及ぼします。使用方法や取り扱う頻度に十分に気をつける意識が必要となってきます。

この学問が向いているかも 化学、環境科学

岩手大学
人文社会科学部 地域政策課程 准教授
寺崎 正紀 先生

メッセージ

 高校では文系・理系に分かれると思います。もちろん、受験に向けて力を入れるべき教科はありますが、その先にある大学生活や社会に出た後のことを考えると、どの教科もまんべんなく勉強しておいた方がいいでしょう。それが将来の選択の幅を広げることにつながりますし、可能性を模索できることにもつながるからです。
 そういったベースを養うことで、教科書に載っていないことに対して、「なんで?」という疑問を抱くこともできるでしょう。多くの人にとってはそれが学びや研究のモチベーションになってくるのです。

先生の学問へのきっかけ

 私は、中学時代から化学物質に興味があったのですが、社会にとって非常に有用なものである反面、特に公害の原因となる有害な物質もある、という二面性を持っていることに興味を持ちました。そしてそれが、化学物質について勉強しようと考える一番の理由となりました。化学物質はどの分野に進んでも必ず接するものです。化学物質についての学びを深めるにつれ、もっと詳しく調べたいという気持ちが強まっていきました。現在は化学物質が人や環境にどのような危険をもたらすか、特に身近な生活用品に潜むリスクなどについて研究しています。

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