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今に生きる名古屋城下町

高校2年生 歴史地理学という分野は初めておはなしをおきしましたが、とても興味深い分野だと思いました。また質問にも、丁寧に答えてくださって嬉しかったです。ありがとうございました。
高校2年生 いままで歴史地理学という言葉すらきいたことがなかったけれど、話をきいて関心をもてました。
高校2年生 現在と過去がつながっていることがよくわかりました。地形と歴史が深く関わっていて興味深かったです。
高校2年生 今ある建築物が過去に起こった出来事に関連づいてあるとは考えたことがなかったので、今回の講義を受けてどの建築物にも過去の出来事によって建てられているものがあるということを知ることが出来ました。
高校2年生 最初は歴史の講義だと思っていたので、歴史地理学と聞いて少し残念に思いました。しかし、講義を聞いてみると歴史地理学が面白いということがわかりました。
高校1年生 自分は歴史地理学科という科があることを初めて知りましたが、どのような科か、分かりやすかったです。
高校1年生 歴史への興味はあって、地理は苦手意識がありましたが、今日の講義で地理にも興味が湧きました!
高校2年生 楽しかったです!!
高校1年生 名古屋城は、なぜそこにあるのか、なぜ逆三角杉なのか分かりました。
高校1年生 地理にも歴史にも興味があったので、とてもよい学びになりました。
高卒生 楽しい講義だった。
高校1年生 地理と歴史を重ねて考えるのが面白かったです。
高校2年生 城下町について歴史地理学の視点から学べたのが楽しかった。
高校2年生 地形を見るだけで歴史背景が分かるのが凄いと思いました。私は歴史が好きなのでそういった事にも注目してお城などを見たいと思いました。
高校1年生 名古屋在住ですが、名古屋にとても興味があったので、参加して良かったと思いました。わかりやすい説明ありがとうございました!
高校1年生 分かりやすく、また興味の持てる講義で、参加して良かったです。
高校2年生 とても分かりやすかったです。
高校2年生 江戸時代と現代が地理的に関係があることに驚きました。
高校1年生 分かりやすい。

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関心ワード
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講義No.g009711

過去から現代に続く都市空間の謎を解く「歴史地理学」

現在の都市は江戸時代の遺産

 高校の地理では、基本的に現代の産業や貿易を学びますが、歴史地理学では日本史、世界史と融合して「過去の地理」を研究します。例えば現在の47都道府県の県庁所在地は、ほとんどが近世、江戸時代の「城下町」でした。そうでない都市は札幌、新潟、千葉、横浜、奈良、神戸など少数派です。つまり、私たちは知らず知らずに、江戸時代の遺産の上で暮らしているのです。しかし、金沢のように城下町だと強く意識できる都市もあれば、東京のように意識する人のほとんどいない都市もあり、さまざまです。

城下町の「つくり」とは?

 江戸時代の枠組みがよく見える歴史都市のひとつが名古屋です。まず名古屋城として思い浮かぶのは、シャチホコのある天守閣(本丸)です。そこを二の丸、三の丸が囲んで名古屋城を構成します。しかし明治維新が起こると、城主の尾張徳川家は華族として東京に移住し、家老たちもそろって爵位(しゃくい)を得て東京に移りました。その結果、名古屋の中心部に巨大な空白地帯が生まれたため、新政府が官有地として入手し、戦後は官庁街となりました。他県でも官庁街の地名が「丸の内」だったり、公立の学校や役所、NHKなどが城の近くに集まっているのはこのためです。
 また、現在のJR名古屋駅から伸びる東海道線は、城下町を南から迂回(うかい)する不思議な経路を取っています。一刻も早く鉄道を通そうと、空いていた西側の湿地帯を利用したからです。結果として名古屋の繁華街は、町人地であった東の栄と、新しい西の名駅(めいえき)の2つに分かれることになりました。

人間の生き方を地図から解く

 このように歴史地理学では、人々の生活を地図から解いていきます。西欧にも城下町はありますが、日本のそれとは大きく異なります。西欧における城下町とは辺境に新たに構築した要塞に人間が入植していく計画都市でした。「城下町」という同じ用語を使っても、文化の違いが表れます。都市の仕組みは一朝一夕で出来上がるものではなく、長い年月の積み重ねの結果なのです。

この学問が向いているかも 歴史地理学

京都大学
総合人間学部  教授
山村 亜希 先生

メッセージ

 「地理学」と言えば文系のイメージですが、私は高校時代、数学や物理が得意でした。でもそれらに関心が持てず、魅力を感じる歴史と地理を学べる学部を選びました。自分にとって楽しいことや自分に向いていることが何であるか、高校時代にわかればいいでしょう。私は偶然、それを授業科目から知ることができ、受験勉強の意義を理解できたのが幸運でした。
 大学は、それまで生きてきた十数年間と、知らなかった新しい環境とが融合する場所です。私自身、大学で挫折も味わいました。そうした節目で「ちゃんと悩む」ことが大切だと思います。

先生の学問へのきっかけ

 高校入学で初めて都会に出てきた時、未知の世界に足を踏み入れ、頭の中に地図を作ることに強い興味を抱きました。地理の授業も衝撃でした。歴史も好きでしたが、明確な法則性が感じられずにいたところ、地理は土地の生成や地域の差に明確な理由があって納得できたのです。世界には人の力では変えられない環境の差があり、住みやすさも違います。その中でも人間は苦闘して生きてきたこと、その積み重ねが地理なのだと感銘を受けました。今も旅行が大好きで、ガイドブックの写真のフレームの外が見たくて、いろいろな場所に出かけています。

大学アイコン
山村 亜希 先生がいらっしゃる
京都大学に関心を持ったら

 京都大学は、創立以来築いてきた自由の学風を継承し、発展させつつ、多元的な課題の解決に挑戦し、地球社会の調和ある共存に貢献するため、自由と調和を基礎にして基本理念を定めています。研究面では、研究の自由と自主を基礎に、高い倫理性を備えた研究活動により、世界的に卓越した知の創造を行います。教育面では、多様かつ調和のとれた教育体系のもと、対話を根幹として自学自習を促し、教養が豊かで人間性が高く責任を重んじ、地球社会の調和ある共存に寄与する、優れた研究者と高度の専門能力をもつ人材を育成します。