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バーチャルリアリティが実現する世界

夢ナビライブ2019名古屋会場にて収録

1分動画1

立体的に見せるということ

1分動画2

温度も伝えられるの!?

1分動画3

感覚を組み合わせると・・・

30分動画

講義を視聴する(30分)

関心ワード
  • リハビリテーション 、
  • 情報 、
  • インターフェース 、
  • 防災 、
  • デバイス 、
  • ゲーム 、
  • 錯覚 、
  • バーチャルリアリティ

講義No.g009712

もう一つの現実をつくる~バーチャルリアリティの仕組みと未来~

もう一つの現実をつくり出す

 バーチャルリアリティ(VR)とは仮想現実を意味し、体験する人の体や感覚にさまざまな情報を提示することで、あたかも現実世界の中にいるような感覚をもたらします。例えばVR用のゴーグルは、右目用と左目用のディスプレイを分けることで立体的な映像をつくり出しますが、これは、人間が右目と左目で見たものを脳の中で組み合わせるという仕組みを応用した技術です。視覚だけでなく、音や風、触感など、複数の感覚に訴える手法を組み合わせることでよりリアリティのあるVR体験が可能になるため、ソフト・ハードの両面から多様な研究開発が進められています。

錯覚と仮想現実

 感覚に働きかけて仮想現実をつくり出すVR技術は、人間の「錯覚」と親和性が高いといえます。例えば重量が同じで、サイズが大きいものと小さいものを持った場合、小さいものの方が重たいと感じます。これは、持った感覚が、見た目に影響される「サイズウェイトイリュージョン」という現象です。
 また状況によっては、人間は熱いものと冷たいものに同時に触れた場合、それぞれの温度を正確に識別できず、冷たいものを熱いと感じることが起こり得ます。こうした現象を利用することで、お湯がない場所に足湯のような施設をつくる、といったことも可能になります。

可能性が広がるVRの世界

 VR分野の技術の進化は目覚ましく、商業用のデバイスも普及するなど、社会のさまざまな場所で使われています。家庭用のVR専用ゲーム機はすでに市販されていますが、将来は視覚だけでなく聴覚や触感も含めたよりリアリティのある体験型ゲームが開発されると予想されています。
 また、実際に体験することが難しい火災現場を再現して防災に役立てたり、仮想空間の中で楽しみながらリハビリやトレーニングを行ったりすることも可能です。今後も新しいインターフェイスや技術が開発され、VRの技術が進化すれば、今以上に多様で効率的な情報提示が可能になるでしょう。

この学問が向いているかも 電子情報通信学

龍谷大学
先端理工学部 ※2020年4月開設予定(設置届出中)  助教
橋口 哲志 先生

メッセージ

 バーチャルリアリティ(VR)に興味がある人や、勉強してみたいという人は数多くいますが、実際にデバイスに触ってみたことがある人は意外に多くありません。そういう人たちにVRを体験してもらうと、とても感激して、より興味を持つようになります。
 これは、VRに限りません。自分が興味を持てそうだと感じたことがあれば、ぜひ実際に見たり、触れたりしてください。情報として取り入れるだけではなく、行動力を発揮して自分から動くことで、より実感が得やすく、意欲も持ちやすくなります。

先生の学問へのきっかけ

 中学・高校時代から漠然と、将来は研究や開発の仕事をしたいと思っていました。大学時代は福祉工学の分野に進み、入った研究室で人間の感覚を補ったり、いろいろな感覚を組み合わせたりといった研究に触れます。その中でも特に、「錯覚」という現象に強い興味を抱き、本格的に研究者になることを志して大学院に進学し、生命体工学を研究するようになりました。そして、さまざまな錯覚を解明し、うまく利用していける分野として、バーチャルリアリティに着目し、研究を重ねています。

大学アイコン
橋口 哲志 先生がいらっしゃる
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 『進取と共生』〜世界に響きあう龍谷大学〜
 龍谷大学は、370年の伝統を超え、新たな一歩を踏み出しました。
 その歴史は、江戸時代初期の寛永16年(1639)、京都・西本願寺に、仏教の研究と人材養成のための「学寮」が設けられたことに始まります。
 そして、近世から近代、現代への日本の歴史の中で新しさを重ねて370余年。
 現在では京都・滋賀の3つのキャンパスに、9学部・31学科、専攻と短期大学部、大学院を擁する、全国屈指の総合大学として、発展を続けています。