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カニの殻でトマトの免疫を活性化!

高校2年生 とても興味深い研究だなと思いました。この研究は、この先どんな風に活かされていくのかが、もっと知りたいなと思いました。
高校2年生 キチン(カニ殻)の成分がトマトの免疫を高めていることを初めて知りました。丁ねいな解説がすごくよかったです!
高校2年生 私は学校で課題研究という活動をしていて、植物などを使って他の植物の成長を促進させるというテーマを研究しています。今日の講義がそれと関連していて、とても勉強になりました。カニの殻にそんな力があるなんて驚きました!ありがとうございました。
高校2年生 カニとトマトを関連させることが出来るんやーって思いました。
高校1年生 貴重なご講演ありがとうございました。理系科目への関心が少し高まりました。
高校1年生 おもしろかったです。
高校2年生 カニの殻で免疫を活性化させることができるのはすごいと思いました。
高校2年生 とても為になりました!
高校1年生 人の為になるような研究はとても良いものだと思いました。
高校2年生 身近なものでも自分の地本中の問題を解決できるのはすごいと思った。
高校1年生 これから受ける生物の授業も少し楽しんで受けられそうです。
高校2年生 カニの殻から植物の病気を軽くできるという発想がなかったので、話を聞いてとても関心を持てた。
高校2年生 来年のキュウリ栽培では「植物剛健」を使おうとおもいました。帰省したとき祖父母にも教えようと思いました。農家のおばにも教えたいです。
高校1年生 クイズなどもあり、学びが深まり、食の現状についても知れました。食関係の職業に就くには、食の現状についても知っておくことは、大切だと思いました。
高校3年生 植物とカニという一見何の関わりも共通点もないように思う2つのものの共通点を見つけ、利用価値を見出すのがよいと思いました。
高校2年生 簡単に植物の免疫を活性化させられることが興味深かった。
高校1年生 カニの殻と植物の細胞壁が同じもので作られているなんて始めて知った。
高校2年生 高い音を聞いたら目がよくなるのがいいなと思いました。ありがとうございました。福井で有名なカニを使って、トマトやコマツナ、キャベツなどの作物の免疫を活性化させるだけでなく、収穫量もupしていいことだらけだなと思いました。私もそういうことができたらな、好きなことが大学でできたらなと思いました。ありがとうございました。
高校1年生 楽しかった。
高校1年生 めんえきを活性化にできてかつおいしくて量もふやすことができるってすごいなって思いました。

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関心ワード
  • カニ 、
  • 植物 、
  • トマト 、
  • キチン 、
  • 活性化 、
  • 受容体 、
  • 農作物 、
  • 免疫

講義No.g009840

カニの殻で農作物の免疫が活性化し、収穫量もアップ!

植物が病気になりにくい効果

 植物の病原菌となるカビの細胞表層を構成する物質でもある「キチン」は、植物においても、細胞壁を強くするなどして、生体防御反応を強める効果があります。つまり、植物の免疫力をアップさせるのです。
 キチンは、カニの殻の主成分でもあります。福井県はズワイガニの水揚げ量が多く、冬の味覚として有名です。先人の知恵として、福井県内には、廃棄物となっていたカニの殻を畑にまく習慣がありますが、福井の生産農家は経験的に、カニの殻が農作物にいい影響を与えること、植物が病気に強くなるという効果をもたらすことを知っていたと言えます。

キチンをキトサンオリゴ糖に

 カニの殻をそのまま地中に埋めるだけでは効果が弱いため、キチンを植物の受容体にはまりやすくする形状に変える必要があります。そこで高分子であるキチンを低分子化してキチンオリゴ糖をつくります。すると、植物の受容体と結合しやすくなります。企業と共同開発したキチンオリゴ糖を主成分とする植物活力剤は、殺虫剤のような有毒な成分を含んだものではなく、植物本来の免疫力を活性化することで、病気にかかりにくくします。農作物の葉に吹きつけることで、病気を抑制するなどの効果が認められています。植物活力剤は、人間にとっての健康補助食品やサプリメントのようなものです。

イネの生長を早め、トマトの味が濃くなる

 植物活力剤の効果については、病気に強くなるだけではなく、イネの生長が早くなることもわかっています。根が早く伸びたり、草丈が長くなったりするのです。植物活力剤をイネに使うことで肥料の使用量が少なくて済むという効果も得られています。また、花に使うと、1株にたくさんの花芽がつくことがわかりました。さらにトマトでは収穫量が増し、味が濃くなりました。葉に散布すると特に効果が高く、従来の1.5倍以上の実がなりました。このように、キチンオリゴ糖の効果が多面的に研究されています。

この学問が向いているかも 微生物学、植物病理学

福井県立大学
生物資源学部 生物資源学科 教授
木元 久 先生

メッセージ

 「福井県立大学にカニの研究をしている先生がいる」とニュースなどで知って受験してくる学生もいますが、テーマはカニの殻です。「カニを食べられる」と期待してくる学生にとっては、がっかりかもしれません。
 でも、稲やトマトなどの栽培が私の本来の研究テーマであり、こちらは味の変化を確かめることもあります。あなたも子どもの頃、学校農園で肥料や水やりをし、野菜を育てた経験があるでしょう。自分が開発した農業資材を与えたらどうなるのかを体験してみてください。地域の農業に貢献できる研究は、やりがいがあります。

先生の学問へのきっかけ

 私は工学部出身で、民間企業を経て、医学部に入り直しました。そしてたまたま福井に来たことで、カニというテーマと出合い、カニの殻の活用を考え始めました。神奈川県出身ですが、今ではすっかり福井に根を下ろし、トマト栽培や稲作など、地元の農業に貢献する研究に意義を感じています。カニの殻から抽出されるキチンの免疫力増強効果の研究成果を、医療にも応用していくことが今後のテーマで、がんの免疫療法での可能性を探っています。実際、臨床医との共同研究がスタートしており、医学部で学んだ経験が生かされていくと思います。

大学アイコン
木元 久 先生がいらっしゃる
福井県立大学に関心を持ったら

 本学は、経済学部(経済・経営)、生物資源学部、海洋生物資源学部、看護福祉学部(看護・社会福祉)の4学部6学科からなる公立の総合大学です。
 福井県は、歴史や自然の豊かさ、生産技術、生活文化の質の高さを誇り、非常に優れた「学びと体験のフィールド」です。
 充実した施設・設備と恵まれた自然環境の中、少人数教育を柱に、専門能力の養成はもちろん、教養・語学・情報教育を重視した多彩な教育プログラムを展開しています。
 また、グローバル時代に対応した留学制度の充実など、教育の国際化にも力を入れています。