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赤ちゃんの命をツナグ心臓手術と研究開発

夢ナビライブ2017大阪会場にて収録

1分動画1

子どもの心臓手術の例

1分動画2

講義を視聴する(1分 その2)

1分動画3

講義を視聴する(1分 その3)

30分動画

講義を視聴する(30分)

高校1年生 講義の後も、質問コーナーで、たくさんお話を聞かせら頂き、とても楽しかったです。絶対に医者になりたいと、思いました。
高校1年生 医学系に興味があったので、とても勉強になりました。“絶対なってやる”という心で、勉強を頑張ろうと思います。ありがとうございました。
高校1年生 なんとなく医療の職につきたいと考えていたのが、先生の講義をきいて、「なんとなく」から「絶対」に変わりました!
高校2年生 医療は日々進学し続け、ガッツのある若者が求められているということが分かりました。先生の新型パッチにとても興味が湧き、自分も研究したくなってきました。
高校1年生 いろんな話がきけて楽しかったです。
高校1年生 赤ちゃんの心臓の手術の難しさ、高度な技術を知ることができた。
高校2年生 実際に映像を見たことで手術の技術の難しさがよく分かりました。
高校1年生 よかった。
高校2年生 赤ちゃんの心臓についてとても興味をもちました。おもしろかったです。
高校1年生 医師になるという夢をもつ人達に向けての発言など、本当にためになり熱意が伝ってきました。
高校1年生 心臓の働きのことを知れてよかったです。
高校1年生 すごく興味を持ちました。心臓の手術の動画はやっぱり初めてみたので少し怖いと思うところもあったけどこの講義をうけれてよかったです。
高校1年生 赤ちゃんの心ぞうはとても小さいので、手じゅつするのはたいへんだと思いました。
高校1年生 赤ちゃんの手術はとても大変なことだと思った。医師になるにはかたい決意が必要だと改めて思った。
高校1年生 赤ちゃんの手術が見れて勉強になった。
高校1年生 赤ちゃんの命にはたくさんの人が関わっていて手術法も難しく大変だなぁと思いました。
高校1年生 最初、医療には興味があり、手術にはあまり関心がなかったのに、とても心に響き、下科医にも興味がわきました。
高校1年生 とても分かりやすかったです。ありがとうございました。もっと、医学に興味がわき、がんばろうと思いました。
高校1年生 医学についての関心がつよくなりました。勉強荘がんばって人の命を救えるようになりたいと思いました。ありがとうございました。
高校2年生 赤ちゃんのやつは1人で聞くぐらいほんとうに聞きたかったので座れて良かったです。手術の動画がすごかった。「すごい」以外の言葉でてきません。
高校1年生 講議の中であった赤ちゃんの心臓の手術をする動画を見て一度心臓を止めてやる手術を自分もやりたいと思った。また手術のアイデアを考えたいとも思った。
高校1年生 手術のビデオはとてもぐろかったけど、自分の夢に1歩進めたと思いました。
その他 赤ちゃんの心臓は小さいけど、手術してる動画みてすごいなぁと思った。死んでしまうかもってのを治すように、元気に生きれるようにするのはすごいと思った。
高校1年生 始めてモザイクなしの心臓の手術を見てすごく感激しました。将来は看護師になろうと思っているので、こういう仕事も視野に入れようと思います。
高校1年生 医者の大変さや、責任の重さがわかった。
高校2年生 医療技術がこんなに進歩したんですね。
高校1年生 心臓の手術のえいぞうがすごかったです。
高校2年生 おもしろかったです。医療系に行くけど、何にするか悩んでたので興味出ました。
高校1年生 赤ちゃんの心臓の手術がとても難しいことがわかった。
高校1年生 赤ちゃんの手術は、大人よりとても大変であると分かりました。1mm単位で変わってしまう世界なんだと知れました。
高校2年生 やっぱり、外科医になりたい!!手術の様子などをきいて本格的にしたいと思った。
その他 ドラマみたいな話だと思ったら本当にドラマ化されていておどろきました。再手術が0になったらいいなと思います。
高校1年生 話は少しむずかしかったけど、すごく繊細な技術を使われて人の命が助かっているんだなと思いました。
高校2年生 難しい所もあったけれど、動画が見やすくて、たくさんのことを知ることができました。
高校1年生 心臓手術の動画を見て、こんな小さい血管にメスとか入れるのはすごいと思った。
高校1年生 大人の心臓を手術するのと子どもの心臓を手術するのでは全然ちがうことを知りました。
高校1年生 赤ちゃんの心臓手術の動画を見て、本当に心臓が動いているのをはじめて見てとても印象にのこりました。
高校1年生 心臓の手術映像がとてもはく力があって興味深いものだった。
高校1年生 貴重な映像も見れてすごく良かったです。改めて本当に様々な手術汚があるのが分かりました。
その他 手術の映像をみせてもらって、やっぱり医者ってかっこいいなと思いました!
高校1年生 自分自身、文系なので医科系は全くわかりませんでしたが、この講義でくわしく知れて、良かったと思いました。
高校1年生 映像を使っていたので、わかりやすかった。
高校1年生 手術の映像はすごかったです。学校では学べないことが学べました。
高校1年生 大人と赤ちゃんでは、手術内容が違っていることを初めて知りました。手術映像はとても感動しました。
その他 実際に心臓手術の様子を見ることができ、現場をみることができてよかったです。
高校1年生 映像がすごく興味深くとてもたのしかったです。
高校2年生 将来に関わる話を聞けてよかったです。心臓の手術の映像を初めて見て感動しました。
高校1年生 少し怖かったです。自分にはむずかしすぎた。
高校1年生 バッチンが成長に合わせてのびるものでつくられていることに驚きました。
高校2年生 心臓の映像がすごくリアルでした。
高校2年生 わかりやすかった。医学のこと知りたくなった!!
高校1年生 医師になりたいという意識が高まったのでよかったです。
その他 手術の動画をみて、1mmでもずれたらダメなどの手術がありすごいと思った。
高校1年生 もともと興味がありませんでしたが、先生の講義をきいて少し興味をもちました。おもしろい講義をして頂きありがとうございました。
高校1年生 実際の手術の映像をみれてすごかったです。
高校1年生 よくわかりました。手術は大変なことだと改めて感じました。
高校1年生 手術のシーンでしか見たことがないので、実際の手術を見られて良かっです。
高校1年生 分かりやすくてすごくきょうみがわいた大好きです。
高校1年生 講義も聞いて、今まで以上に医学に興味を持つことができました。
高校2年生 心臓のしくみを知ることができ手術の動画を見ることができ勉強になった。
高校1年生 実際に心臓を止めるところや手術の様子を見ることができて良かったです!俳優と友達になれるのはうらやましいです!
高校1年生 手術のしかたをみせてくれたりあたらしいものやけんきゅうで人の命がすくえることをしりました。
高校1年生 将来外科医になりたいと思っているので、どのように手術をしているのか、などの説明を聞いているときは、とても関心がわいた。
高校1年生 赤ちゃんの心臓手術は大変なのは聞いたことがあったけれどその理由まで知らなかったので良い機会になりました。また質問コーナーでたくさん教えていただき、これからに生かしたいです。
高校2年生 初めての授業で心臓手術の映像を見てとても感動しました。私も将来医者になって子どもなどたくさんの人を救いたいなって思いました。
高校2年生 立ってききました。
高校1年生 本当におもしろかったです!とても楽しかったです!ありがとうございました!
高校1年生 心臓外科についての話を聞くことが出来て、よかったと思います。
高校1年生 赤ちゃん大好きで、早くほしいです。将来、赤ちゃんをさずかった時、大切に育てたいです。そして、今、自分の命を大切に、生きていたいと改めて思った。
高校1年生 途中で赤ちゃんの心臓を手術するビデオで、赤ちゃんの心臓はこんなにも小さいんだなぁと思って感動しました。
高校2年生 心臓手術は大変なんだなと思いました。看護士の仕事についてもよくわかったのでいい機会になりました。
高校1年生 医者(外科)の仕事を理解し、興味がわきました。
高校1年生 半端な覚悟では医学部には入ってはいけないということがわかった。
高校1年生 心臓手術、むずかしそうだけど、やってみたくなりました。
高校1年生 心臓手術するときは、心臓止めて手術するということに、とてもビックリしました。心臓手術の映像は、印象的でした。
高校1年生 大変な仕事だけどその分やりがいがあると思った。
高校2年生 心臓を一回止める治療方法があるのを聞いて、驚いたけど、それで赤ちゃんが元気になれてよかったと思いました。
その他 もともと好きだったから、とてもたのしかった。
高校2年生 話がおもしろかった。
高校2年生 実際に手術をしている様子を動画で見ることができて、具体的なイメージができました。
高校1年生 人間にとって最も重要な部分といってもいい心臓についての手術の話や研究の話はとても聞いていて良かった。研究は簡単ではないが、人の命を救うために懸命に日々研究をつみかさねている姿が本当にかっこよかった。
高校1年生 手術シーンも見ることができて知識が深まりました。分かりやすく教えて頂き、ありがとうございました。
高校2年生 動画はなどがあってとてもわかりやすかったです。
高校2年生 質問にもていねいに答えていただきありがとうございました。医療関係者への道を頑張ります。
高校1年生 心臓手術は、時間との勝負でとても大変なことが分かりました。
高校1年生 私がしたことがある手術をみることができて、良い経験になりました。
高校1年生 動画を見ることで、手術現場の様子を知ることができてよかったです。
高校1年生 赤ちゃんの心臓のことがよくわかった。
高校1年生 専門的すぎて、話がむずかしかったです。
高校1年生 心臓の手術の貴重な映像を見ることができました。ものすごく細かい作業で本当にすごいなぁと思いました。
その他 命を守ることの大変さがよく伝わってきた。
高校2年生 手術している動画は貴重だった。
高校1年生 赤ちゃんの心臓はとても小さく手術するのがとても大変だということが良く理解することが出来ました。命を大切にしなければならないと思いました。
高校1年生 ありかとうございました。
高校2年生 心臓の手術の動画を初めて見てすごい細かくてたいへんだと思いました。
高校1年生 赤ちゃんの心臓手術の動画を見て、最初に思ったのは心臓が小さいことです。とても細かくて、繊細な作業で改めて尊敬しました。
高校1年生 手術の動画は少し、気持ちわるかったけど、技術が本当にすごいと思いました。あらためて、医学はしっかりと考えて決めなきゃいけないと思いました。
高校1年生 赤ちゃんの心臓の手術を見るのは初めてだったけど、関心が深まった。
高校1年生 心臓手術の現場と、これらからの医療につながる研究開発について深く学べた。いろいろな専門がかかわり行政もかかわって1つの物ができることを知った。
その他 一番印象に残った内容は赤ちゃんの心臓手術のシーンです。一度止まった心臓がもう一度動き出し、正常に血液を送り出す所に感動しました。
高校1年生 自分には想像もつかないおもしろい治療法だった。赤ちゃんの心臓の小ささには驚いた。
高校1年生 普段見ることの出来ない手術の映像を見て、驚きと関心を得ることが出来ました。
高校2年生 赤ちゃんの手術映像や、手術道具の開発の話しなどたくさんの話をしてくださってとてもすごい先生なんだなと思いました。特に手術道具の開発に興味を持ちました。
高校1年生 分かりやすく説明してもらえた。
高校1年生 手術することは器用でないとできないなと思いました。
高校2年生 手術といっても、今は切るものではなく、カテーテルなどなるべく傷が小さくすむものが進んでいることはとてもよいことだと思いました。成長につれて大きくなる手術のものも出できていると知り、驚きました。
高校1年生 とても良かったです。
高校1年生 人工弁が体の一部のようになって、成長しても、もう一度手術を受けなくても良いということを知り、とてもすごいと思いました。医療の発展を改めて感じました。
高校1年生 心臓手術はやることが多くてなおかつ複雑で大変だなと思った。
高校1年生 赤ちゃんの心臓の大きさに驚きました。1mmのズレもゆるされないような世界で手術をされているのはとてもすごいと思いました。
高校1年生 赤ちゃんの心臓手術を実際に見て、命をつなぐ仕事にとても感動した。
高校1年生 ドラマなどで手術シーンを見たことがありましたが、実際のシーンをみたのははじめてでした。
高校1年生 実際の手術の光景を見て目を暴われました。一歩まちがえれば人の命を暴ってしまうんだなと思うと、本当に責任感のある仕事だと感じました。
高校2年生 小さな心臓に手術をすることは私にとってすごく怖いことなのに先生は命綢助けたい気持ちで手術をしたり研究をしたりするの気持ちがすごいと思った。
高校1年生 中学で習ったことがそのまま仕事につながっていることを改めて実感しました。手術に使われる道具1つ1つにも様々な工夫がされていてすごいなと思いました。
高校1年生 実際の手術の様子と見ることができて、とてもよかった。
高校1年生 手術のビデオをみてとてもいいけんになりました。
高校2年生 なんか難しかった…。
高校1年生 難しそうな手術が沢山あって、命を扱うことの大変さが、少し分かったと思います。
高校1年生 心臓手術のしくみや、大人と子供のちがいがよくわかりとても良いけいけんとなりました。
高校2年生 命の大切さ手術の大変が良くわかりました。
高校2年生 内容は難かしかったですが、とても興味深くおもしろかったです先生が勉強を2年生から本腰を入れたと聞いて少し安心しました。僕もがんばってみます。
高校2年生 牛の膜を使っているのはおどろきました。
高校1年生 自分も医療系に関わりたいなと思えました。ありがとうございました。
高校1年生 赤ちゃんの心臓についてとてもくわしくわかりました。
高校2年生 とても参考になりました。
高校1年生 講義の内容がとても興味深かったです。成長しても人工弁を変える必要がないようにするための技術がすごいと思いました。
高校1年生 開発の成功を願っています。
高校2年生 赤ちゃんの心臓の手術とか、その子の人生を決めることで、1mmでも失敗するとダメとかいうことがプレッシャーに強くないといけないし、すごい仕事だと思った。
高校2年生 おもしろかったです。
高校1年生 心臓の手術の難しさに、いろいろな面で感心しました。
高校1年生 短かい時間でしたが、興味がわいてくる授業でした。特に、赤ちゃんの心ぞうを手術する動画は迫力がありました。
高校2年生 話しを聞いてほんとうにすごい研究をしていることや大変な手術をしていることがすごく伝わりました。命にかかわるから、大変なこともあり、知ることが多かったです。
高校1年生 赤ちゃんの手術の大変さが伝わってきました。細かい作業で命を助けて本当にかっこいいと思いました。ありがとうございました。
高校2年生 今日の講議を聞いてより心臓外科に興味をもちました。
高校1年生 心臓手術の映像を見たときにはその技術の高さにとても驚かされました。お医者さんってやっぱりすごいです。応援しています!
高校1年生 ふだんできない経験をできてよかった。
高校2年生 とても感心の持てる話で良かった。機会があればオープンキャンパスなどに行ってみたい。
高校1年生 赤ちゃんの命の大切さが分かりました。ありがとうございました。

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関心ワード
  • フォンタン手術 、
  • 血液 、
  • 肺 、
  • 赤ちゃん 、
  • 手術 、
  • 心臓 、
  • 動脈 、
  • 心室 、
  • 先天性心疾患

講義No.g003478

大人と子ども、心臓手術にみる決定的な違い

赤ちゃんの心臓手術は大人の手術とは大違い

 機械などを長い間使っていると、異常が出て壊れたりしますが、大人の心臓にも同じようなことが起こります。薬で解決できない場合は手術で治しますが、基本的に調子の悪いところを人工弁や人工血管で置き換えます。体外循環という装置を使って心臓を止めながら安全に行うことがポイントになります。術後は生活習慣病などによる合併症を起こさないよう注意が必要です。
 ところが赤ちゃんの患者となると、手術自体に対する考え方がまったく異なります。赤ちゃんの心臓は、まだ人生のスタート地点に立ったばかりなのです。これから先何十年も続く人生を支えていく心臓に治すという視点が求められます。

心室が一つしかない赤ちゃんの手術

 例えば先天性心疾患で、働ける心室を一つしか持たずに生まれてくる赤ちゃんがいたとします。正常な心臓なら血液は静脈を通って心臓に戻り肺に送られます。肺で酸素をたっぷりと含んだ血液が、心臓から動脈を経て再び体中に送り込まれていきます。
 しかし心室が一つしかないと、静脈血と動脈血が混ざり合ってしまうのです。そのため、赤ちゃんにチアノーゼ(皮膚や粘膜が青くなること)が出てしまいます。そこで行われるのがフォンタン手術で、上大静脈と下大静脈の両方を直接肺につなぐものです。そして肺から戻ってきた酸素たっぷりの血液を、一つある心室の力で体内に送り出します。

赤ちゃんは未来からの留学生

 フォンタン手術も、決して万能ではありません。赤ちゃんの状態によっては、別のやり方で治療しなければならない場合や、カテーテル治療や薬を使う場合もあります。
 絶対に忘れてはならないのが、赤ちゃんは未来からの留学生だということです。医師には、赤ちゃんを何としてでも元気にし、きちんと未来に送り届けてあげる責任があります。また赤ちゃんとは言葉によるコミュニケーションを取ることもできません。そのためお母さんとお父さんをはじめ看護師などパラメディカルスタッフと強固なチームを組んで、治療に携わる必要があるのです。

参考資料
1:図-正常な心臓とフォンタン手術
関心ワード
  • 温故知新 、
  • 手術 、
  • 血液 、
  • 医学 、
  • 赤ちゃん 、
  • 高血圧 、
  • 心臓 、
  • 肺 、
  • ホルモン 、
  • 化学療法(薬物療法) 、
  • 肺高血圧 、
  • 先天性心疾患

講義No.g003479

温故知新の視点から生まれた肺高血圧の治療薬

赤ちゃんの肺に高い血圧がかかる

 赤ちゃんの先天性心疾患で最も多いのが、心室中隔欠損という、右心室と左心室の間に穴が開いてしまう疾患です。この穴のため肺に必要以上の血液が流れてしまい、肺高血圧が起こります。
 肺高血圧は、循環器系の病の中ではとても重い病気の一つです。多すぎる血液のせいで肺が水をいっぱい吸ったスポンジのようになってしまい、ひどい場合には息をすることさえ苦しくなってしまいます。重症の場合には手術だけでなく薬物治療も必要になります。

薬剤アプローチ、第四の薬

 肺高血圧の薬物治療には、現在3種類が使われています。エンドセリン受容体拮抗剤、プロスタグランジン製剤、そして一酸化窒素の吸入またはホスフォジエステラーゼ5型阻害剤です。
 ところが、これらの薬剤以外にも効果を見込める薬があることがわかりました。血中にアルドステロンと呼ばれる物質があり、これは血圧を高めたり血管や心臓組織を増殖させたりするホルモンです。血圧を下げるため、このアルドステロンの働きを抑える薬が以前からありました。この薬が肺高血圧の治療に使えるのではないかと考えられたのです。
 ラットを使った実験結果は良好で、アメリカの心臓病学会で発表して高い評価を得ました。

温故知新の考え方を医療にも

 一般的に高血圧が起こる原理は、全身の動脈の血管の壁が硬く厚くなっていくことです。赤ちゃんの肺高血圧も発症のメカニズムは違うとはいえ高血圧の一種です。それなら一般の高血圧に効く薬が有効でなのはないか、そんな仮説に基づいた研究が成果につながりました。
 医学の世界では、画期的な新発見や治療法の開発がどうしても流行になりがちです。もちろん、そうした研究が医学を大きく進歩させることに間違いはないのですが、一方で既存の治療法を新しい見方で他の病気に応用することで、新たな治療の可能性が開けることも多々あります。手術に関しても以前からのやり方を少し変えるだけで、見違えるような成果が出る場合もあります。最先端の科学、医学でも温故知新は貴重な視点なのです。

この学問が向いているかも 心臓外科学、胸部外科学、医学

大阪医科大学
医学部 医学科 外科学講座 胸部外科学教室 教授
根本 慎太郎 先生

メッセージ

 高校生のあなた! 現在そして未来に向かって医学(病気のメカニズムをさまざまな方法で探り、新しい治療を開発して行く学問)と医療(病気だけではなく患者さんをチームで効果的に診断・治療していくシステム作り)を私たちと一緒に探究しませんか? 「よーし! 世のため人のため、そして自分のために医師になるぞ!」というあなたの熱意を大阪医科大学は応援します。世界に打って出るチャンスも自分の手で掴めます! アットホームな雰囲気の中で活躍している様子をいつでも見に来てください!

先生の学問へのきっかけ

 拡張型心筋症の男性が心臓移植を受けられずに亡くなったことへの無念や、弁膜症の女性の手術で止められた心臓が再び動き出して無事に退院していった感動を経験し、心臓に関わりたいと強く思いました。卒業後、心臓外科医になるためのトレーニングの中で、複雑な解剖に精緻なテクニックで挑んでいく、小児の先天心疾患の手術に興味を持ちました。赤ちゃんが無事に手術を乗り切り、80年の人生をスタートできるように手術テクニックを磨き、果てしないゴールに向けて、将来の担い手である医学生と若いドクターたちと共に頑張っています。

大学アイコン
根本 慎太郎 先生がいらっしゃる
大阪医科大学に関心を持ったら

 大阪医科大学は1927年の創立以来、「高度な医療職業人の育成」を標榜し、現在までにおよそ9,000名もの医師を輩出してきました。平成22年春に新たに看護学部を開設し医学部生と看護学部生がともに学べる学習環境を確立し、「医看融合教育」を実現。
 現代のチーム医療における医師、そして看護職者としての役割を学生時代から強く意識できる恵まれた医療教育の環境の中、社会に貢献できる高度医療人を育成します。