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大阪大学の教員によるミニ講義

関心ワード
  • 人間(人・ヒト・人類)、
  • ロボット、
  • 赤ちゃん、
  • 知性、
  • 言語、
  • 言葉、
  • 模倣、

「人間を知る道具」としてのロボット

「人間」というbig mystery

 「人間とは何か」という永遠の問題に、昔から多くの人が挑んできました。その方法には、生物学、医学といった人間を内側(身体構造)から理解しようとする理系的アプローチや、哲学、心理学、社会学などの人間を外側(知性・感情)から見つめる文系的アプローチがあります。そこで、「人間のようなモノ=ロボット」を作ることで、内側と外側という双方向からのアプローチの統合が可能になるのです。
 ロボットという「道具」を使って、「人間とは何か」という謎に挑む「認知発達ロボティクス」の研究が進められています。

赤ちゃんとロボット

 人類最大のミステリーは「知能」です。知能はどこからくるのでしょう。人間はほかの種と異なり、言語を使用するという特性があります。言語の謎はロボットで解明できるでしょうか。
 そこで注目したのが赤ちゃんです。生後数カ月の赤ちゃんは「アー」「ウー」と意味のない声を出すだけですが、やがて言葉を話すようになります。この仕組みの解明のために作られたのが母音を発する音声模倣ロボットです。ロボットには母音に関する知識はありません。そこで、ロボットにランダムに母音を発声させ、スタッフが「あ」と聞こえたら「あ」、「い」と聞こえたら「い」とオウム返しに発音する作業を繰り返します。ロボットは自分が発した音声データと聞こえた音声データを比較し関連付けることで、学習を重ねます。その結果、はっきりと「あいうえお」が言えるようになります。これにより、人間の親と赤ちゃんの間でも、互いの言葉を模倣し合うことにより、親の話す言葉を赤ちゃんが自然と学んでいるのだと推察できます。

究極のロボット、そして

 認知発達ロボティクスの最終的な目標は、限りなく人間に近いロボットを作ることです。これは究極の夢です。この夢を実現させること自体が目的というよりは、そこに至るプロセスで生まれるさまざまな技術開発、また「人間」という大きな謎に挑み、それを分野を超えて共有することに意味があるのです。

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この学問が向いているかも ロボット学


大学院工学研究科 知能・機能創成工学専攻 教授
浅田 稔

先生の著書
メッセージ

 あなたが人生を歩んでいくにあたって、大学は単なる入口のひとつにすぎません。そこからどう間口を広げるかは、あなた次第です。
 あなたは大いなる潜在的可能性を持っています。あらゆることに興味を持ち、自分の目や身体で確かめ、感動してほしいと思います。そこからあなたなりの価値観を創りだしこれだと思うものを深く掘り下げてください。それが自分の将来を考える材料になるはずです。
 大事なのは自分で決めることです。自分で決めた道なら、多少の困難も乗り越えられるでしょう。

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