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大阪大学の教員によるミニ講義

関心ワード
  • 人間(人・ヒト・人類)、
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  • 心(こころ)、
  • 手塚治虫、
  • 共感、
  • 感情、
  • 親、
  • 赤ちゃん、
  • コミュニケーション、
  • 表情、
  • 表現、
  • 火の鳥(漫画)、
  • 恋愛、
  • 介護ロボット、
  • 彼女

ロボットにココロは生まれるか?

ロボットの恋

 ロボットが感情を持つ可能性はあるのでしょうか。
 手塚治虫氏の漫画「火の鳥」に「復活編」という作品があります。事故により脳の大半が人工脳になったレオナという少年は、人間を人間として見ることができなくなってしまいました。反対に、チヒロという名のロボットが美しい女性に見え、“彼女”に恋をします。チヒロは単なる事務ロボットなので当然感情はありません。しかし、レオナが親しく接するうちに、チヒロに変化が訪れます。“頭の中”からレオナの画像が「消去不可能」となり、プログラムされた作業がフリーズして(止まって)しまうのです。チヒロもレオナに恋をしてしまった、つまり人間のようなココロが生まれたのです。

感情は共感によって生まれる

 では、あなたの感情はどのように生まれたのでしょう。
 人間の遺伝子には、快・不快といった生きるために必要な「基本情動」が組み込まれています。しかし、喜怒哀楽などの「社会的情動」つまり感情は、実は親が無意識のうちに教えているという説があります。
 例えば、歩き始めの赤ちゃんが転ぶと、親は「アイタター。痛かったねー」などと言いながら痛い顔をします。これを「直観的親行動」といい、親は、子どもの表情から想定される情動状態に対応してまねたり強調したりして、親自身も表情をつくります。そして、赤ちゃんは自分の感情を表現してくれる親の顔を見て、自然に表情や感情を理解し覚えていくのです。つまり「共感」です。

ココロと心

 共感を学習するロボットを作り、シミュレーションを繰り返せば、いずれ「ココロ」を持ったロボットが生まれる可能性は大いにあります。ロボットの「ココロ」は、人間の「心」と同じではないかもしれませんが、人間とのコミュニケーションを築くものです。
 人間とのコミュニケーション実現に向けた研究は、ロボットと人間が共生する社会の実現を見据えています。例えば、介護・介助ロボットに応用することが考えられます。コミュニケーションは単に癒やしのためではなく、安全性のためにも欠かせないものなのです。

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この学問が向いているかも ロボット工学


大学院工学研究科 知能・機能創成工学専攻 教授
浅田 稔

先生の著書
メッセージ

 あなたが人生を歩んでいくにあたって、大学は単なる入口のひとつにすぎません。そこからどう間口を広げるかは、あなた次第です。
 あなたは大いなる潜在的可能性を持っています。あらゆることに興味を持ち、自分の目や身体で確かめ、感動してほしいと思います。そこからあなたなりの価値観を創りだしこれだと思うものを深く掘り下げてください。それが自分の将来を考える材料になるはずです。
 大事なのは自分で決めることです。自分で決めた道なら、多少の困難も乗り越えられるでしょう。

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