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大阪大学の教員によるミニ講義

関心ワード
  • 歯学、
  • 歯科、
  • 虫歯、
  • 歯周病、
  • 歯、
  • 口腔ケア、
  • サポーティングオーラルセラピー、
  • 歯垢(プラーク)、
  • 予防

大切な歯の保存は積極的なケアから!

抜かずに歯を治療する

 歯科保存学とは、いつまでも自分の歯で噛めるように、大切な歯を生涯にわたり維持・保存して使っていくことを目的とした歯学の分野です。一度抜けてしまった歯は二度と元には戻りません。虫歯や歯周病などの病気になった歯を、なんとか抜かずに治療して保持しようという歯科保存学は、歯科医療の主軸的な学問でした。しかし、高齢になっても自分の歯で食事を楽しむことの重要性が認識されてくると、歯科保存学のポジションも変化してきました。最近では「悪くなった歯を抜かずに治療する」という考え方から、積極的に手を加えながら悪くなるのを予防し、現状からさらに良い状態にさせる、いわゆる「サポーティングオーラルセラピー(SOT)」の考え方が注目されています。

歯の健康が体に与える影響

 歯や口腔内の健康は、全身的な健康や心の健康に大きな影響を及ぼします。口の中にいるバクテリアは歯垢(しこう)を形成して虫歯や歯周病の原因となるだけでなく、内科的な病気を引き起こすと考えられています。1日2回以上歯を磨く人が口の中や食道のがんになる危険性は、1日1回の人よりも3割程度低く、全く磨かない人の危険性は、1日1回の人の約1.8倍という研究結果が出ています。また、老人性肺炎の発症には、なんらかの形で口腔細菌が関わっているのではないかと言われています。

長期間のケアで歯の疾患が減った

 スウェーデンで最も有名な歯科大学のひとつ、イエテボリ大学では、500人の市民を対象に30年間にわたる大規模な歯科追跡調査を行いました。プロによる定期的な歯のクリーニングとプラークコントロール(歯垢除去)のメンテナンスを長期間続けた結果、抜歯の原因に歯周病や虫歯が占める割合が劇的に減ったのです。ヒトにおけるプラークコントロールプログラムの効果を長期間の臨床研究で立証した初めての成果で、歯学界に大きな衝撃を与えました。歯科保存学でもサポーティングオーラルセラピーは大きな意義と効果があると考えられています。

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この学問が向いているかも 歯学、歯科保存学


歯学部 歯科保存学教室 教授
恵比須 繁之

メッセージ

 現在、歯科医は飽和状態だと言われており、町では多くの歯科医院がしのぎを削っている状態です。しかし、自分の道を切り拓く環境として、国内にとらわれる必要はありません。積極的に海外に出て、新しいステージを開拓してください。大阪大学歯学研究科は平成20年度に文部科学省が公募した「大学院教育支援プログラム」に採択され、テーマである「先端科学から未来医療を創る人財の育成」の一環として、海外語学研修サマープログラムを実施しています。院生の海外研究機関での武者修行を奨励し、グローバルな人財の育成に努めています。

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