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大阪大学の教員によるミニ講義

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諸子百家はいろいろな思想のあふれる泉

古代中国思想はお説教っぽいイメージ?

 古代中国哲学、孔子、孟子と聞くと、「なんかお説教っぽいなぁ」と思う人がいるかもしれません。孔子や孟子の教えには「論語」のように有名なものがありますが、実は中国の古き賢人たちが考えていたことには、私たちのイメージを裏切る多様さがあります。紀元前7~2世紀にわたる春秋戦国時代の中国では、多くの思想が花を咲かせました。春秋時代には200もあった国が次第に7つの有力国家に統合される中、古い秩序が崩壊し、新しい思想が求められたのです。これらを総称して『諸子百家』と呼び、孔子や孟子はその中でも「儒家(じゅか)」と呼ばれる学派のひとつに属する思想家です。

学問に励むか、励まないか

 儒家の祖は孔子で、儒家は封建的秩序を重んじた思想を展開しました。故事成語に「出藍の誉れ」というものがあります。出典は荀子の『勧学篇』で、「染料の原料である植物の藍(あい)から採った青色は、藍よりも青い」、このことから「弟子が師よりもまさること」のたとえとわかります。ここで荀子は、「(いつか師を超えるためにも)学問を止めず、励み続けるべきである」と説いており、ひたすら頑張れという、車でいえば「アクセルを踏む」考え方です。一方、老子・荘子思想に代表される「道家」の思想に「絶学無憂(ぜつがくむゆう)」という言葉があります。「学を絶てば憂い無し」、知識にとらわれなければ悩みも生じないという意味です。しゃかりきに頑張る必要はない、いわば減速して「ブレーキをかける」考え方です。儒家の考え方とは正反対なのです。

考え方のバラエティに富む「諸子百家」

 動乱の世に多様な思想家が現れ、夢や希望を自由に語った時代。同じ時期の中国古代思想でも、考え方はバラエティに富んでいるのが非常に面白いのです。こうした思想を学び、考え方の引き出しを多数持つということは生き方の叡智(えいち)につながります。「漢文は堅苦しそう」という先入観にとらわれなければ、今でも即、役に立つ先人の自由な知見を楽しむことができるのです。

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この学問が向いているかも 史学、中国文学 哲学


文学部 人文学科 中国哲学専修 教授
湯浅 邦弘

先生の著書
メッセージ

 人生を鍛えるために学問とともに、ぜひスポーツを勧めます。私自身もバスケット、水泳、テニスと、学生時代からスポーツと縁が切れていません。特に集団でするスポーツには、チームワークの大切さや先輩・後輩とのコミュニケーションなど、勉強では得られない貴重な学びが詰まっています。受験勉強中にスポーツをするのは難しいかもしれませんが、少しでも体を動かすことで精神的にもいい影響があります。生涯にわたって文武両道をめざすことができれば素晴らしいことだと思います。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

新聞社記者、出版社編集担当者、高等学校教員、大学教員

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