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大阪大学の教員によるミニ講義

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漢字は数千年の歴史をくぐり抜けたサバイバー

紙が発明される以前の記録メディア「竹簡」

 中国各地では、近年のめざましい経済成長に伴い都市開発が盛んです。多数の大規模な土地の造成は、歴史的史料の大量発掘という思わぬ副産物をもたらしました。二千年以上前の古代中国において、紙が発明される以前に、ものを書く材料として使われた「竹簡(ちくかん)」が相次いで出土したのです。そこには現代でもおおよそ解読できる古代書体の漢字が書かれています。実はこの「竹簡」が、現在でも私たちが使っている“書物に関する言葉”のカギを握っているのです。

「本にまつわる言葉」は竹簡がルーツ

 竹簡は、竹でできた長さ数十センチ、幅1~2センチぐらいの札である「簡」を、何本もの紐でスダレのように編んだものです。このように簡を編むことを「書を編む=編集」といい、編まれた書を「一編の書」、書を巻いて保管した状態を「一巻」と数えるようになりました。また、簡をつないだ形は象形文字として「冊」となり、今でも書籍の数え方である「一冊、二冊」として立派に生きています。同じように、机の上に竹簡が置かれている様子は同じく象形文字として辞典の「典」という字になりました。紙の本が成立する以前の記録メディアが生んだ言葉が、数千年経った現代でも使われているのですから、中国文化の偉大さに驚かずにはいられません。

数千年を生き抜いた漢字の生命力を知る

 竹簡には歴史や法律など、さまざまな事柄が古代書体の漢字で記されていますが、少し勉強すれば難なく読むことができます。世界四大文明で使われていた古代文字のうち、現代まで生き残っているのは漢字しかありません。漢字のひとつひとつに、竹簡が生んだ言葉のような深い意味と物語があります。若い人たちは「漢文の勉強は難しい」と敬遠しがちですが、数千年を生き抜いてきた漢字の強い生命力に思いを馳せれば、たいへん魅力にあふれた学問であることに気づきます。数千年前の人々が考えていたことをそのまま読めるということは、奇跡といってもよいのです。

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この学問が向いているかも 史学、中国文学


文学部 人文学科 中国哲学専修 教授
湯浅 邦弘

先生の著書
メッセージ

 人生を鍛えるために学問とともに、ぜひスポーツを勧めます。私自身もバスケット、水泳、テニスと、学生時代からスポーツと縁が切れていません。特に集団でするスポーツには、チームワークの大切さや先輩・後輩とのコミュニケーションなど、勉強では得られない貴重な学びが詰まっています。受験勉強中にスポーツをするのは難しいかもしれませんが、少しでも体を動かすことで精神的にもいい影響があります。生涯にわたって文武両道をめざすことができれば素晴らしいことだと思います。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

新聞社記者、出版社編集担当者、高等学校教員、大学教員

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