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大阪大学の教員によるミニ講義

関心ワード
  • 失敗、
  • ミス、
  • ヒューマンエラー、
  • 事故、
  • 医療事故、
  • 医療、
  • 人間(人・ヒト・人類)、
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ヒューマンエラーを防ぐには

人間は失敗するもの

 失敗をしない人間はいません。多かれ、少なかれ人は失敗をします。日常のささいな失敗ならいいのですが、事故につながる失敗は困ります。科学技術の発達した今日、人間が扱うエネルギーは大きくなりました。それまでと違い、車や飛行機など、ちょっとした失敗が大事故につながるようになったのです。そのため、人が引き起こす「ヒューマンエラー」を防ぐにはどうしたらいいのか、ということに注目が集まっています。
 これまで事故が起きた場合は個人の責任ばかりが追及され、それで解決とされていました。これでは失敗や事故はなかなか減りません。最近は誰もが失敗するということを前提に、事故を未然に防ぐ方法が考えられています。
 例えば、医療現場では治療の前にフルネームを患者に名乗ってもらう、氏名を書いたベルトを腕につけるなど、患者の取り違えを防ぐためにさまざまな手段がとられています。また、麻酔のための笑気ガスと酸素のボンベ取り違えに対しては、もし人間がミスをおかした場合に備え、誤ったら作業が先に進めなくするように器具の受け口を変えるなど、ハードの面からも対策が取られています。またミスは自分ではなかなか気づきにくいので、第三者から指摘することも重要です。ただし、例えば職場の先輩に対して後輩が指摘しにくいというパワーバランスの問題もあり、注意が必要です。

もし、事故が起こったら

 万が一、ヒューマンエラーによって事故が起こってしまった場合、欧米の航空会社では免責の制度を設けており、自分から申告すれば処罰はしないことになっています。これは原因追究や再発防止には役に立ちます。日本でもこの制度を入れたほうがいいか考える余地はありますが、被害者感情などもあるので、少し難しい問題かもしれません。ただしヒューマンエラーと違って、法律違反や規則違反など、安全確保に意図的な手抜きがあった場合は、明らかな違反としてそれは追及するべきです。

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この学問が向いているかも 人間科学部


人間科学部  教授
臼井 伸之介

メッセージ

 私は日常生活や産業・交通場面において、人が安全に、また快適に過ごすにはどうすればよいかを心理学的観点から明らかにする研究をしています。これは生活に密着し、また社会に還元できる研究だと思います。ここで学ぶ学生には、事故の防止など社会の問題を幅広い視野からとらえて解決に導くような、人の役に立つ研究をしてほしいと思っています。私自身が人間科学部に入った動機も、社会のさまざまな歪みを考え解決してみたいと思ったからです。このようなことに関心があればぜひ来てください。

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