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講義No.08401

障がい者の社会参加は、「ゴロ野球」にヒントがあった!

的確な支援があれば障がいがあっても運動できる!

 肢体不自由児には運動障がいがあります。手や足をスムーズに動かせないので、障がいのない子と同じようには歩いたり走ったり投げたり打ったりすることはできませんが、障がいの状態に合わせた的確な支援が受けられれば、できる運動は増えます。しかし全国の肢体不自由特別支援学校の中で、スポーツや部活動を行っているのは2割程度で、定期的に体を動かしたり、スポーツを通して学ぶ機会のない子どもたちが多いのが実情です。

不可能が可能になったら、みんなうれしい

 例えば、通常の野球ルールでは、障がいのある子どもたちはプレーするのは難しいでしょう。しかし、それぞれ最大限の力を発揮できるように障がいの状態に合わせて個別ルールを適用した「ゴロ野球」なら、参加できない子はいなくなります。ゴロ野球とは、障がいの状態によりピッチャーにゴロのボールを要求できたり、ティーにセットされ静止したボールを打つことができるというルールの野球競技です。
 みんな、上手になりたい、試合に勝ちたいと、一生懸命、練習します。そしてどんどんステップアップしていきます。できなかったことができるようになったら、みんなうれしい、そして子どもたちは、「努力すればできるようになること」を学ぶのです。

誰もが参加し最大限の力を発揮できる社会を

 障がいのある子どもたちは運動をする機会がほとんどなく、ましてや集団で同じことに取り組むという経験も少ないのですが、「ゴロ野球」を通して、チームワークや試合に勝つ喜びを体験することができます。それに彼らはチャレンジしたいという強い気持ちを持っています。その気持ちを尊重し、叶えるための支援の方法を考えるのが教員の役目です。
 障がいのない社会に合わせるのでははく、社会が障がいに合わせれば、みんなが参加できるのです。障がい者の力を最大限伸ばせるような支援を考えながら、一方で、彼らが当たり前に認められる社会を作ることも、特別支援教育の大きな課題です。

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みんなにスポーツの喜びを! 特別支援教育

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障がいがある生徒のために私たちができること

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この学問が向いているかも 教育学

東北福祉大学
教育学部 教育学科 中等教育専攻 准教授
和 史朗 先生

メッセージ

 私たちは一人ひとりが、幸せに生きる権利を持っています。子どもたちに幸せな人生の歩み方を教え、生きていく力を育てるのが「教育」です。教育に携わる私自身、日々とても幸せを感じています。障がいがあってもなくても、みんなが幸せになる社会はいつか必ず実現できるはずです。
 社会の壁は高く、乗り越えるのは簡単なことではありません。だからこそやりがいがあるのです。その時代づくりを担うのはあなたです。障がいのある子どもたちの力を伸ばしながら、社会の中で認められる、そんな社会の実現をめざして一緒に取り組みましょう。

先生の学問へのきっかけ

 子どものころ、近所に知的障がいのある子が住んでいました。みんなで一緒に遊んでいましたが、特別支援学級に進んだその子は、高学年になるといじめの対象になりました。人と違っていたり、できないことがあったからです。
 でも、運動会のとき、いじめっこたちと一緒に走った1500メートル走で、その子が断トツ1位になった姿を見て、とても爽快な気分になりました。
 そして「障がいがあるというだけで、健常者が経験できることが、できないというのはおかしい」と感じたことから、特別支援教育の道に進むことを決めたのです。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

特別支援学校教諭(視覚障がい、聴覚障がい、知的障がい、肢体不自由、病弱)/小中学校教諭(特別支援学級)

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和 史朗 先生がいらっしゃる
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 東北福祉大学では、建学の精神である「行学一如」(理論と実践の融合)を目指し、キャンパス内にある附属病院「せんだんホスピタル」や介護老人保健施設「せんだんの丘」、幼稚園や保育所等の関連施設で様々な実習を行っています。実学臨床教育やインターンシップを行い、より現場に近い教育を実現します!福祉・マネジメント・子ども・医療・リハビリをキーワードに4学部9学科で構成されている「福祉の総合大学」です!

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