夢ナビ夢ナビは、さまざまな言葉をデータベースから検索・閲覧し、将来の進路を決める“きっかけ”を提供します。

講義No.08400

「社会福祉」の必要性を、理解してもらうために

「福祉の人に会いたくない」その言葉の意味

 病気や障がい、人間関係のストレスにより、日常生活に支障が生じた人に対して、話を聞いて助言したり一緒に行動したりしながら、専門的知識と技術をもとに援助を行うのが社会福祉士(ソーシャルワーカー)という仕事です。福祉の場所とつながるとき、「福祉の人には会いたくなかった」と話す人がいます。自分が福祉の力を借りなければならなくなったという自己否定感とともに、福祉に対する負のイメージが「会いたくなかった」という言葉に表れていると考えられます。

家族の問題は、家族だけでは解決できない

 福祉に対する「負」のイメージは日本の社会全体にも残っています。家族の問題は家族で解決すべきという考えが根強いことがその要因です。しかし家族の形が小さくなり、その機能が果たせなくなった今、困っている人が孤独にならないためには、家族という枠の外でケアを受けることが必要です。介護が家族から福祉の場へと役割が移ったように、社会の変化に対応しながら、私たちの考え方も変えていくことが大切なのです。

精神障がいに対する偏見をなくすために

 統合失調症などの精神障がいやうつ病により、社会生活が難しくなることがあります。脳機能不全が要因となる病気は、的確な治療とソーシャルワーカーなどの支援を受け続けることで回復が可能です。症状が良くなっていく過程では、人とつながって対話したり、自らの言葉で話したりすることが大きな役割を果たしていることがわかっています。しかし、病気に対する誤解や偏見によって、精神障がいを経験した人が社会の中で当たり前に暮らす権利が奪われているという現状もあります。
 精神障がいを正しく理解し偏見をなくすために、病気のことや回復に至る体験談を、当事者が一般の人たちの前で話すという取り組みも行われています。こうした地道な活動が、生きる勇気につながるだけでなく、精神障がいに対する偏見のない社会づくりへの一歩となるのです。

「会わない」が嬉しい? ソーシャルワーカー

夢ナビライブ2017 仙台会場

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この学問が向いているかも 社会福祉学

東北福祉大学
総合福祉学部 社会福祉学科 准教授
菅原 里江 先生

先生の著書
メッセージ

 あなたが社会福祉の学問をめざそうとしている、あるいは関心があるなら、ぜひ次の3点を意識して過ごしてください。(1)喜びや悲しみ、言葉にできない感情を大事にしながら生活する。(2)壁を乗り越えたときの体験を覚えておく。(3)学問の先にある自分の働き方をよく考えてみる。
 また社会福祉は、生活の場が職場になることの多い仕事だということを理解していると、より学びが深くなります。めざす学問として明確でなくても、「人を知りたい」「人に興味がある」というあなた、一緒に学びましょう。

先生の学問へのきっかけ

 あがり症で、人とのコミュニケーションがあまり得意ではないのですが、根底にはいつも、「人と密接にかかわる仕事がしたい」という思いがありました。
 教師や看護師、リハビリを行う理学療法士など、いろいろな職種を考えましたが、福祉の学びが「人間を理解すること」だと知り、社会福祉の道へと進みました。
 精神障がいに対する社会からの偏見の是正に取り組んでいます。障がいのあるいろいろな人とのかかわり合いから経験してきた課題を、社会全体に発信しながら、誤解や偏見のない社会を作りたいと思い研究を続けています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

高齢者福祉施設生活相談員/医療ソーシャルワーカー/福祉系企業相談員/障がい者福祉施設支援員/市町村福祉課のケースワーカー

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菅原 里江 先生がいらっしゃる
東北福祉大学に関心を持ったら

 10月6日(土)に夢メッセみやぎで開催される大学研究&学問発見のための国公私立大 合同進学ガイダンス「夢ナビライブ2018仙台会場」で、菅原里江先生が「「悩み」を聴くってどういうこと?」というタイトルの講義ライブを12:40から実施!全部で139名の大学教授が講義ライブを実施するほか、本学を含む99大学が個別ガイダンスを実施します。詳しくは
 http://yumenavi.info/live/sendai/(パソコン、スマホ、ケータイ共通)をご覧ください。

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