夢ナビ夢ナビは、さまざまな言葉をデータベースから検索・閲覧し、将来の進路を決める“きっかけ”を提供します。

講義No.08398

コンピュータが、障がい者と社会をつなぐ!

スマホが意思伝達を支援する

 脳血管疾患や脳外傷などによる後遺症に失語症があります。脳の一部が損傷し言語能力がうまく機能しなくなる疾患です。知的能力などは保たれ、頭の中でイメージすることはできますが、言葉に結びつけることが難しいのです。スムーズに意思伝達をする補助として、絵や文字を指さす「会話ノート」が利用されています。しかし、単語を探すのに時間がかかったり該当する単語がない場合も多く、失語症の患者さんの症状や生活習慣に合わせて作り替えることも少なくありません。
 その点、スマホは編集作業も楽にでき、オリジナルの会話ノートを作ることも簡単です。画像を組み合わせて文章を作り、それを文字に変換することで、メールやLINEで送ることもできます。また音声機能は失語症の人の言語の再獲得を促す効果も期待されています。

ロボットで発達障がいのある子どもの支援?

 発達障がいとは、主に先天性の脳機能障がいが原因となり、乳幼児期に生じる発達の遅れです。発達障がいと診断された子どもは、ほかの人の表情の変化などに不安を覚えることが多く、一方で「モノ」とのコミュニケーションは得意と言われています。そこでロボットを介して発話や言語習得にどのように影響するかの研究も進められています。

機能性や実用性の充実が課題

 筋萎縮性側索硬化症(ALS)のため、舌や喉の筋力が低下し会話が困難な患者さんも、残った運動機能を活用する意思伝達装置によってコミュニケーションを補うことができます。しかし、この装置は大きくて重いので外出用には向いていません。そこで、スマートフォンやタブレット端末を用いた多機能な意思伝達支援アプリも開発されています。
 障がいのある人のためのソフトウェア開発には、使う側の意見を反映させることも必要です。失語症の人の気持ちを伝える道具として、「会話ノート」よりスマホのほうがカッコいいという意見があることなど、使用する本人や言語聴覚士(ST)など現場の人たちの声を聞いたり、情報交換も重要なポイントなのです。

再生スピードを変更できます。

コンピュータが福祉で「役立つ」場面とは?

夢ナビライブ2017 仙台会場

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コミュニケーションを広げるツール

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行動をサポートするアプリ

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講義を視聴する(30分)

この学問が向いているかも 福祉工学

東北福祉大学
総合マネジメント学部 情報福祉マネジメント学科 講師
漆山 純一 先生

メッセージ

 あなたにとってPCやスマートフォンは、情報を得るだけでなく、コミュニケーションツールとしても、毎日の生活に欠かせない大切なものだと思います。それは、意思の疎通が簡単ではない障がいのある人にとっても同じです。
 福祉の分野では、今後ますます重要視されるこうしたアプリケーションの開発に興味のあるあなたを待っています。プログラミングだけでなく、いろいろな障がいについて一緒に学びながら、向上心を持って主体的に行動できる学生を育てたいと思っています。

先生の学問へのきっかけ

 プログラミングなどの本格的な情報技術を学んだ後、自分の知識を、困っている人に生かしたいと考え、高齢者や障がい者支援のためのソフトウェア開発の研究をスタートさせました。
 福祉の分野に関する知識はありませんでしたが、障がい者の人たちと積極的にコミュニケーションを図り、実情をリサーチして、使った人が喜んでくれることを目標に、開発に取り組んできました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

IT企業システムエンジニア

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漆山 純一 先生がいらっしゃる
東北福祉大学に関心を持ったら

 東北福祉大学では、建学の精神である「行学一如」(理論と実践の融合)を目指し、キャンパス内にある附属病院「せんだんホスピタル」や介護老人保健施設「せんだんの丘」、幼稚園や保育所等の関連施設で様々な実習を行っています。実学臨床教育やインターンシップを行い、より現場に近い教育を実現します!福祉・マネジメント・子ども・医療・リハビリをキーワードに4学部9学科で構成されている「福祉の総合大学」です!

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