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講義No.08048

橋は美しい! 生活を支えるインフラをつくる土木の魅力とは

「力の流れ」がそのまま形に表れる橋

 橋は、川をまたいで道路へとつながる重要な社会インフラです。しかし日常では、あって当たり前の存在であり、注意して見ることは少ないでしょう。橋を作るのは工学の中の土木の領域ですが、突き詰めていくと非常に面白い構造物です。それは、橋はムダのない骨組みだけの構造物であり、「力の流れ」がそのまま形に表れているからです。橋の種類と構造形態は、大きく分類すると、「桁橋(けたばし)」「トラス橋」「アーチ橋」「斜張橋(しゃちょうきょう)」「つり橋」の5種類があります。

個性的で自然の景観に溶け込む石橋

 数ある橋の中でも、渓谷の自然の中にひっそりとたたずむ石橋の姿は、住民が愛着を感じる故郷の景観として守られてきました。その石橋で有名なのが大分県宇佐市院内町です。江戸末期から昭和初期にかけて作られた石橋が院内町だけで72基あり、うちアーチ橋(めがね橋)は64基と日本一の数です。この地に石橋が多い理由は、ひとつは深い渓谷の流れが急な川が多く、頑丈で流されない石橋が必要とされたこと、材料の石が豊富だったこと、そしてもうひとつは優れた石工(いしく)がいたことです。九州の石橋のルーツは長崎の眼鏡橋で、中国・明から伝わったとされ、やがて熊本や鹿児島にも広がっていきました。

橋は地域のシンボル。維持・管理がカギ

 江戸の日本橋、京都の鴨川に架かる橋、岩国の錦帯橋など、橋は交通インフラであるとともに地域のシンボルです。しかし、最大の役割は、やはり社会インフラとしての機能です。昭和40~50年頃の高度成長期に大量に作られたコンクリート橋は老朽化が進み、その補修と維持管理が問題となっています。さらに、工事を担う土木エンジニアも不足しています。近年、土木の世界もパソコンによる工程管理と無人化重機の発達で、仕事の内容は大きく変化しました。地図に残る仕事「土木」にロマンと誇りを抱き、インフラを守る人材が求められているのです。

社会を支え、人と人をつなぐ「橋」の物語

夢ナビライブ2016 福岡会場

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橋の原理

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この学問が向いているかも 土木工学、総合システム工学

西日本工業大学
工学部 総合システム工学科 土木工学系 准教授
早川 信介 先生

メッセージ

 あなたは、橋に興味を持ったことはありますか? 橋はそこにあって当たり前で、素通りするだけの存在ですか? しかし、立ち止まって橋をじっくり見てみると、ムダのない構造や自然の中にたたずむ橋の美しさなど、橋は実に面白く興味深い存在です。橋は工学の産物であり、土木の領域です。ぜひ一度、橋に目を向けてみてください。そして、「シビルエンジニア(Civil engineer)」と呼ばれ、社会に役立つ構造物をつくることに喜びと誇りを感じる土木の世界に興味を持ってください。

先生の学問へのきっかけ

 エンジニアの道に進もうと思ったのは、新日鉄で機械エンジニアとして働いていた父の影響が大きかったです。しかし、私が進んだのは機械の分野ではなく、土木の分野でした。自然や大地を相手に、橋や道路、ダムなど社会のインフラとなる構造物をつくる土木に、憧れとロマンを抱いたからです。また、大学で研究職の道に進んでからは、石の橋に興味を持つようになりました。大分県や熊本県などの石の橋を調査し、その架設技術の研究や周辺住民の橋に対する意識調査などを行いました。

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早川 信介 先生がいらっしゃる
西日本工業大学に関心を持ったら

 10月21日(土)にマリンメッセ福岡で開催される大学研究&学問発見のための国公私立大 合同進学ガイダンス「夢ナビライブ2017福岡会場」で、早川信介先生が【橋梁構造物の現状と課題】というタイトルの講義ライブを12:40から実施! 総勢145名の大学教授が講義ライブを実施するほか、本学を含む114大学が個別ガイダンスを実施します。詳しくは
 http://yumenavi.info/live/fukuoka/(パソコン、スマホ、ケータイ共通)をご覧ください。

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