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講義No.07430

ロボットの社会化に役立つ「ロボカップ」の技術

「ロボカップ」のロボットは自律移動型

 ロボットによるサッカーの競技会「ロボカップ」のロボットは、パスやドリブル、ループシュートなど、人間のサッカーと変わらない動きを見せます。このロボットは、人間によってコントロールされているのではなく、ほかのロボットと協調しながら自ら考える自律移動型ロボットです。ロボカップで開発されたソフト・ハード両面の要素技術は、社会で活躍するロボットの基礎技術となっています。

過酷な環境でロボットが活躍するには

 サッカーロボットの頭には全方位型カメラと鏡があります。360°周囲を監視するとともにボールや敵・味方までの距離を計測しています。これらの情報は、ほかのロボットと協調するために通信で互いに共有されています。ロボットは周囲と自分の位置関係から最適な動作を選択します。このようなセンサーや通信で周囲の状況を観察して最適な行動を見いだす技術は、人間が行けないような過酷な環境でロボットが活躍する場合に欠かせません。
 また、そのような場所はロボットにとっても未知の環境です。サッカーロボットは、状況を分類して推測するパターン認識を利用しています。また、あらかじめさまざまな状況を学習させることで、よりよい判断に近づけています。この技術は、見知らぬ場所や環境でのロボットの活動に転用できます。

機構面でも生かせるサッカーロボットの技術

 ボールの判別は色で行いますが、環境光の違いで色が変わります。サッカーロボットは、環境が変わっても色が判断できます。これはきれいな写真を撮る技術に応用できます。車輪は「オムニホイール」を採用することで、車輪が全方向に転回し、前後左右の動きが可能です。この技術は搬送ロボットに利用されています。サッカーロボットのピタッと止まる正確な動きは、センサー情報をモーターの制御にフィードバックすることで可能です。これは、動きのあるロボットには欠かせない技術です。このように、機構面での技術も役立っているのです。

再生スピードを変更できます。

ロボカップから生まれる、ロボットの新技術

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この学問が向いているかも ロボット工学

西日本工業大学
工学部 総合システム工学科 准教授
武村 泰範 先生

メッセージ

 大学では基礎的な学力も必要ですが、「興味」が何より大切です。誰にでも興味の対象はあると思います。ただ、そこに飛び込む「勇気」と持続して問題を追い続ける「忍耐力」が必要です。高校時代でも、ぜひ何かに興味を持ってほしいと思います。例えば、受験勉強においても興味を持てば問題点が見つかるし、解決することが楽しくなります。
 理系の研究は失敗の連続です。失敗した時にめげずに「なぜこうなるのだろう」「こう解決してみよう」と考えれば、自ずとよい方向に向かっていきます。

先生の学問へのきっかけ

 いまは学生と一緒にサッカーロボットの世界競技会「ロボカップ」に参加しています。私が初めて「ロボカップ」を見たのは、大学4年生のときでした。それまではロボットには興味ありませんでしたが、その時、自分もやってみようと思ったのです。
 最初はロボットが思うように動いてくれず散々な成績でしたが、ロボット工学の研究を深め、勝てるロボットを開発できるようになりました。そして、もっと賢いロボットの開発をしようと、大学院では自然の生物をモデルにしたシステムの研究に参加するなど、脳や学習システムの研究を行いました。

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武村 泰範 先生がいらっしゃる
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 モットーは「人を育て技術を拓く」。本学の工学部・デザイン学部二つのキャンパス周辺には、自動車産業や製造業など日本の産業を支える企業・工場や大型複合施設があります。先端技術を修得し、デザインスキルを磨く絶好の環境のもと、本学は過去10年聞の平均就職率96.3%を誇ります。職業意識を育むためのガイダンス、社会人基礎力を育成する授業など地元企業との取り組みを強化。日産自動車九州との実践型連携学習プログラムは、経済産業省の「社会人基礎力を育成する授業30選」に選ばれました。

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