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講義No.05737

人とコミュニケーションできるロボットを実現する

自動化から自律化へと進化するロボット

 工場で活躍するロボットや二足歩行する人型ロボットなど、その進化には目覚ましいものがあります。運動機能だけを取り上げれば、ロボットはすでに人間を超える能力を身につけています。しかし、人とのコミュニケーションをどうやって行うのか、また人間のように情報を収集・判断して、何らかのエクスプレッション(表現:expression)を行う脳機能的な要素に関しては、いまだ未開発です。ロボットを構成する技術がセンサーとコンピュータとアクチュエータであるという流れの中で、今後ロボットは情報技術の発達とともにさらに進化していくと予想されます。そのキーワードは自律化です。

いかにロボットに意識を実体化させるか

 ロボットの自律化について、明確な定義はまだありません。しかし、対象に対して何らかの認識・判断を行い、その都度、適切なアウトプットができるシステムが予想されます。つまり、人間が持っている視覚、触覚、情報収集力、判断力などを身につけることで、人とコミュニケーションができるロボットと言えます。その実現のために無視できないのが、人間の脳機能の仕組みや生物の生体的な機能を解明するバイオテクノロジーの技術です。情報技術やバイオ技術によって、人間が持っているような「意識」をロボットにどう実体化するかがポイントなのです。

研究はフィロソフィーとサイコロジーの段階へ

 例えば、人と会話できるロボットは、自律化の究極の姿と言えます。実現には、学習して蓄積したデータをもとに、こうしたらこうなるだろうと将来を予測し、修正をしていく能力が求められます。知覚を入口として、ロボット(機械)が意識を持つようになることはSFの世界かもしれませんが、可能性がないとは言いきれません。現在のロボティクス技術は、自動化から自律化への過渡期にあり、研究は脳機能はもとより、情動や倫理観といったフィロソフィーとサイコロジーの段階へと進もうとしているのです。

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この学問が向いているかも 情報工学、バイオテクノロジー

九州工業大学
情報工学部 知的システム工学科(2018年4月 設置予定) 教授
林 英治 先生

メッセージ

 私は、ロボティクス分野の教育研究を行っています。将来のロボットは、バイオ・情報科学との融合とともに進展が期待されます。特に自己知覚を持つロボットの実現には高い期待がありますが、脳機能ひいては生物が持つインプレッション、イマジネーション、クリエイティビティの解明などの非常に難しい問題もあります。あなたには、ロボット研究者のみならず、素晴らしい研究者として活躍できるように、さまざまな知識や経験を大事にしながら脳に蓄え、新しい何かを創造できる頭をつくっていくことを期待しています。

先生の学問へのきっかけ

 演奏を自動化する自動ピアノの研究開発を行ってきました。演奏を自動化できれば、難解な曲、平易な曲にかかわらず、思った通りの演奏を実現できるだろうと考えたのです。ある意味、それは正しかったですが、別の視点から考えると、人は微妙な変化に気づくと、それに興味をもち、好奇心・探究心が沸き起こり、終わりのない修練を続けるということに気づきました。また同時に人は飽きるのが得意であることにも気がつきました。私自身も日々、飽きないために、変化に気づき、想像を働かせ、新たなものを創造することに努めています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

自動車会社電子制御・デバイス・F1関連開発/医療会社機器・センサデバイス開発/総合電機会社電子・通信機器制御開発/重工業会社車体・ICT開発/鉄鋼会社機器開発/情報会社シンクタンク・システム開発

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林 英治 先生がいらっしゃる
九州工業大学に関心を持ったら

 10月21日(土)にマリンメッセ福岡で開催される大学研究&学問発見のための国公私立大 合同進学ガイダンス「夢ナビライブ2017福岡会場」で、林英治先生が【自律型ロボットへのアプローチ】というタイトルの講義ライブを15:10から実施! 総勢145名の大学教授が講義ライブを実施するほか、本学を含む114大学が個別ガイダンスを実施します。詳しくは
 http://yumenavi.info/live/fukuoka/(パソコン、スマホ、ケータイ共通)をご覧ください。

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