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講義No.05200

家族を学ぶことは、未来の社会をデザインする学びにつながる

時代や国で違う家族のあり方

 家族のあり方は、時代とともに変わってきました。3世代が一緒に暮らす大家族が中心だった戦前から、戦後は、夫婦とその子どもが一緒に暮らす核家族が中心になり、さらに最近は、子どものいない夫婦やひとりの親と子どもという家族も増えています。
 家族のあり方は、地域によっても違います。日本では、核家族が中心ですが、途上国では、大家族が中心です。一方、フランスでは、法的な拘束力のない事実婚のカップルが増えています。このように、家族のあり方は、時代や地域によりさまざまで、唯一の理想形があるわけではありません。

どんな形の家族でも、家族は人の安全基地

 しかし、家族の形は異なっていても、家族が人々の「心のよりどころ」、あるいは、生きていく上での「安全基地」であることは共通しています。にもかかわらず、私たちは、自分の経験やその時代の社会が規定する家族像を唯一の家族像と思い込み、その形を維持することにばかり囚われがちです。その結果、本来最も大事な家族の役割である「心のよりどころ」「安全基地」という機能が果たせなくなってしまっているケースも少なくありません。

家族を学ぶことは社会を学ぶこと

 特に近年は、働き方、生き方が多様になるなか、家族のあり方も多様化しており、子育てや介護などの面でも今までのやり方が通用しなくなっています。変わる現実に社会の認識や法制度が追いついていないことから、幼児虐待、高齢者の孤独死といったさまざまな問題も生まれています。今、私たちは、家族のあり方、家庭内での夫婦の役割分担、法や制度など、さまざまな点で新しい社会を創造していくことが求められています。家族について学ぶことは、未来の社会を人々が生きやすくデザインする学びにつながっています。つまり、家族という身近なテーマを掘り下げると、その先には幅広い世界が広がっているのです。

参考資料
1:家庭における男女共同参画
2:就業の分野における男女共同参画

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この学問が向いているかも 発達心理学(親子関係、家族問題)

恵泉女学園大学
人間社会学部 社会園芸学科 教授
大日向 雅美 先生

先生の著書
メッセージ

 私は、家族関係や親子関係について心理学の観点から研究しています。家族という身近なテーマを掘り下げることで、社会の仕組みや福祉制度・経済活動のあり方など、人間生活の全般にわたって、広く深く考える学びにつながります。また、女性の働き方や子育て、介護などの問題について学ぶことは、将来あなたが仕事と家庭をどう両立させていくかを考える上でも、大いに役立つことでしょう。広い視野を持ち、知識を蓄えながら、足元の問題を見つめる習慣を大学の学問を通じて身につけてほしいと思います。

先生の学問へのきっかけ

 1970年代初め、母親がわが子を殺害して駅のコインロッカーなどに捨てるという痛ましい事件が続きました。こうした事件をきっかけに、母親の育児の悩みについて調査をし、「育児不安・育児ストレス」の現象を見出しました。なぜ育児に困難を覚え、挫折するのか? その心理を探っていくと、夫婦や家族の闇が潜んでいたのです。子どもは愛されるために生まれ、母親は子を慈しみ育てたいと願います。そのためにはどんな条件が必要なのかを追及する作業が、家族の在り方を見つめ分析する「家族関係の心理学」の研究へとつながりました。

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大日向 雅美 先生がいらっしゃる
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 キリスト教、国際理解と平和、自然への慈しみの3つを教育の柱に据え、社会で自立し、活躍できる女性を育成します。全学年にわたる演習指導など、少人数教育が特色です。就職面では全学生との面談を通し、きめ細やかに支援しています。四季折々の花と緑に囲まれたキレイなキャンパスは、ドラマや映画の撮影にもよく利用されています。ぜひ一度、キャンパスにご来校ください。平日でも土曜日でもOKです。新宿から約28分、多摩センター駅からスクールバスで約8分です。お気軽にお越しください。お待ちしています。

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