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講義No.01145

情報社会の進展に向けてますます必要となる情報教育

情報活用能力を育てる情報教育

 ネットワークの仕組みやコンピュータを扱う技術は、かつては技術者向けの専門教育の一部でした。しかし、インターネットやパソコンの普及によって、生活や仕事に情報を活用する能力が求められるようになりました。日本では1980年代から、情報教育についての議論がスタートし、2003年から高校で「情報」という教科が新設されました。
 情報教育を考える場合に重要なのは、まずそれをどう活用するかでしょう。メールなど情報ツールの理解やそれを利用する場合の心構えやモラル、このようなネットワークを利用したコミュニケーション力をどう教えるかがまず問題になります。また、情報の表現や発信が容易になり、プレゼンテーションスライドやWebサイトの作り方、簡単なソフトウェアの知識や活用技術も必要です。さらに、急激に進展する情報社会では、コンピュータやネットワークの仕組み、情報のデジタル表現、アルゴリズム(問題を解決する手順)など、情報についての科学的な理解が、これからの基盤能力となります。情報技術は新しい社会を形成しつつあります。その社会にどう参画するのか、情報社会の未来についての問題意識も今後の情報教育の大きなテーマになります。

情報教育のためのツールを開発する

 大学では、このような情報教育をどのように行うかについて研究しています。情報教育の内容、方法の構築はもちろん、eラーニングを活用したツールの開発も行っています。例えば、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が流行していますが、利用法を知らない人もいます。そのような人に対して、パソコンを操作しながら使い方を身につけるツールを開発しています。また、子どもたちがどのように友人とコミュニケーションを図ればよいかを仮想体験を通じて身につけられるソフトウェアも開発しています。新しい情報社会に向けて、情報教育はますます必要になっていくでしょう。

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この学問が向いているかも 教育学系/社会学系

九州工業大学
情報工学部 教養教育院人間科学系 教授
西野 和典 先生

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メッセージ

 情報社会の進展で今は簡単に情報を入手することができます。また、情報を評価するツールも出てきています。若い人には、たんに情報を鵜呑みにするのではなく、それらを利用し主体的にものごとを決める能力を身につけてほしいですね。また、情報を受け取るだけでなく自ら情報を創り出し発信していくことにも挑戦してほしい。大学の勉強は、分からないものを理解する、新しい知識を創り出すことが基本ですから、そのような習慣があれば勉強が面白くなると思います。

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