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講義No.08779

子ども自身の学びを引き出す、幼児教育のあり方とは?

子どもは自ら育つことができる存在

 「幼児教育」と聞くと、保護者や教師が「小さな子どもたちを教え導くこと」、というイメージを持つ人が多いでしょう。しかし、子どもたちは、大人が教え導かなければ何もできない存在なのでしょうか? いいえ、そんなことはありません。子どもたちは自ら育つ力を持っています。周囲の環境からさまざまな刺激を受けたり、自分から周囲に働きかけたりしながら、自分自身でいろいろなことを考え、学び取ることのできる存在なのです。

大人も「はっ」とさせられる子どもの発想

 小さな子どもたちの発想には、時には大人も「はっ」とさせられることがあります。ひもの結び方を覚えはじめた子が、自分で両手を絡めながら「どうして手は結べないの?」と言ったり、文字の読み書きを覚えはじめた子が、「数字の6は、どうしてひっくり返すと9になるの?」と言ったりするのです。
 秋になると、どうして木の葉は色が変わって、地面に落ちるのか。冬になると、どうして水たまりの水は凍って、中に空気の泡が閉じ込められるのかなど、自分の目の前で起こる一つひとつの出来事について、子どもたちは自分自身で考え、自分自身の言葉で語る力を持っています。そして、何かに取り組もうとする時も、自分に何ができて、何ができないのか、トライ&エラーをくりかえしながら自ら判断することができるのです。

「子どもの関心」に目を向けること

 幼児教育のあるべき姿は「環境を通しての教育」です。保護者や教師などの保育者も、子どもたちを取り巻く環境の一部です。大人たちは子どもたちに何かを教え込もうとするのではなく、子どもたちの年齢に応じて、身体や思考、感情がバランスよく発達していけるような環境を整え、彼ら自身の育つ力、学びの力が最大限に発揮できるようにしてあげることが大切になります。子どもたちがどんなことに関心を持っているのか、その関心に目を向けることが、幼児教育に携わる保育者には必要なのです。

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この学問が向いているかも 幼児教育学、保育学

帝京大学
教育学部 初等教育学科 こども教育コース 講師
利根川 彰博 先生

メッセージ

 私はもともと幼稚園教諭として、24年間、働いていました。そこで子どもたちと一緒に日々を過ごしてきたわけですが、子どもたちの持つ本当の素晴らしさや、学びのすごさには、大人である私も「はっ」とさせられることが数多くありました。
 子どもたちの学びには、いくら調べてみても、わからないこともたくさんあります。そういった子どもたちの学びと、幼児教育の現場で私たちに何ができるのかということについて、ぜひあなたと一緒に学んでいきたいと思っています。

先生の学問へのきっかけ

 高校時代、当時大活躍していたタイガーマスクなどのプロレスラーに憧れて、自分もプロレスラーになりたいと真剣に考えていました。高校3年の時、ジャイアント馬場さんに、「弟子にしてください」と頼んだほどでした。しかし、プロレスラーになるには体格が小さすぎる、とアドバイスされ、断念しました。
 その時の経験から、「人間とは何だろう」「自分はどうしてこういう自分なんだろう」と考えはじめ、「人間が赤ちゃんからどのような過程を経て形作られていくのか」ということに興味を持つようになり、保育を学ぶ道に進みました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

幼稚園教諭/保育所保育士

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利根川 彰博 先生がいらっしゃる
帝京大学に関心を持ったら

 医療系・文系・理系と幅広い分野の10学部30学科を擁する総合大学です。文系学部を中心とした八王子キャンパスでは、約15,000人の学生が学んでいます。東京多摩丘陵の自然豊かな景観に位置し、キャンパスリニューアルにより新校舎棟「SORATIO SQUARE(ソラティオスクエア)」が2015年9月完成。
 2017年11月には2期エリアが完成予定であり、「帝京大学総合博物館」をはじめとした、施設・設備が整備され、教育指針である「実学」「国際性」「開放性」を柱に、自ら未来を切り拓く人材を育成しています。

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