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講義No.08775

時代の変化によってさらに高まる、日本語教育の重要性

全人口の1.8パーセントが外国籍の人々

 日本国内には、全人口の1.8パーセントにあたる、約240万人もの在留外国人が暮らしています(2016年末現在)。「近所に外国人の子どもがいる」「アルバイト先で外国の人と一緒に働いている」という人もいるでしょう。そうした日本語を母語としない人たちのための日本語教育のニーズは、国内でもますます高まっています。

日本語を学ぶための環境の整備を

 日本語教育の現場では、日本語を教える対象の人々の多様化が進んでいます。以前は主に留学生が対象でしたが、最近では働くために日本で暮らしている人とその家族が増えました。働きながら暮らしている人々の中で、日本語があまり話せない人の多くは、製造業や建設業の現場で働いています。国籍もさまざまで、それぞれに異なる事情を抱えています。このような人は英語も話せない場合のほうが多いのです。
 さらに、問題となっているのが、日本で暮らす外国にルーツのある子どもたちの教育です。今、日本全国の小学校には、日本語があまり話せないのに、そのまま学校に通わざるをえない環境に置かれている子どもが大勢いるのです。地域によっては、クラスの約半分が外国人の子どもという事例も報告されています。日本語を学びたくても、その機会が保障されていない人たちの存在を、無視することはできなくなっています。

これからの日本語教育に求められること

 これからの日本語教育とその現場に携わる人には、単に日本語ということばを教えるだけではなく、日本語を学ぶのに困難な状況に置かれている人をその生活の部分から支援し、学習環境を整えていくための取り組みも求められています。
 日本では法律や支援体制の整備もまだまだ追いついていない状況ですが、外国人の人々と日本人がお互いを尊重しあって暮らしていける環境を保障できる社会にすることは、今後の日本にとって重要な課題となっていくでしょう。

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この学問が向いているかも 日本語教育学

帝京大学
教育学部 教育文化学科 教授
日野 純子 先生

メッセージ

 「日本語教育」とは、日本語を母語としない外国人や外国ルーツの子どもたちに、どうしたら楽しく効率的に日本語を勉強してもらえるかを考える学問です。そして、そういう日本語を媒介とした交流を通じて、日本人と外国人がお互いを尊重し、認め合いながら暮らしていけるような社会を作るにはどうすればいいか、ということを考えていきます。
 また、日本語教育の場は国内だけではなく、海外にも広がっています。将来海外で、日本語の先生になる夢をかなえることもできます。ぜひ、大学で日本語教育を学ぶ扉をたたいてみてください。

先生の学問へのきっかけ

 大学を卒業後、最初は実家のある新潟県の高校で、英語の先生として勤務していました。
 しかしその頃から、日本語教育について興味を持つようになり、「日本語教育を学んで、日本語教師として働きたい」と考え、一念発起して高校を退職し、上京したのです。当時、親や周囲の人々には猛反対されましたが、その後、アメリカに行って修士号を取り、アメリカの大学で日本語を教えるようになりました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

官公庁が海外派遣する日本語教員(JICAや日本語パートナーズなど)/学校内での日本語支援(学校の教員免許と合わせて日本語教員の資格を取得)/公務員・警察官(地域での外国人支援)

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日野 純子 先生がいらっしゃる
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 医療系・文系・理系と幅広い分野の10学部30学科を擁する総合大学です。文系学部を中心とした八王子キャンパスでは、約15,000人の学生が学んでいます。東京多摩丘陵の自然豊かな景観に位置し、キャンパスリニューアルにより新校舎棟「SORATIO SQUARE(ソラティオスクエア)」が2015年9月完成。
 2017年11月には2期エリアが完成予定であり、「帝京大学総合博物館」をはじめとした、施設・設備が整備され、教育指針である「実学」「国際性」「開放性」を柱に、自ら未来を切り拓く人材を育成しています。

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