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講義No.08770

海外の開発援助に欠かせない、“コミュニケーション力”を養おう!

海外への開発援助で求められること

 アジア諸国をはじめとする開発途上国は、日本などの先進国からの開発援助をさまざまな形で必要としています。途上国の開発援助と聞くと、川に橋を架けたり、学校を建てたりといった活動やイメージを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、それはほんの一面に過ぎません。例えば、現地に日本の企業が支社や工場を設置するのを支援したり、その際に必要な、現地で受け皿となる環境作りを現地の人と一緒に企画、サポートしたりといったことも、今の時代の開発援助活動には求められています。

良好な関係を構築していくために

 開発援助において、「人間開発」(ヒューマン・デベロップメント)は非常に重要な要素です。健康状態の改善や教育機会の拡大など、現地の人々の暮らしの質を向上させることは、その国の将来を担うことのできる人材を数多く輩出することにつながるからです。その上で、支援をする側がただ援助を与え続けるのではなく、支援する側とされる側の双方が「Win-Win」になれる人間関係を築いていくことが大切です。そうした良好な関係を構築することのできる人材は、これからの時代、多くの企業や団体で必要とされています。

コミュニケーション力を養うには?

 開発援助は、途上国の人々からのリクエストを受け、それに応える形で実施されます。その際、支援する側に必要とされるのがコミュニケーション力です。現地の人々と正確で親切なやりとりを通して、相互理解を深めることのできる人材が必要となります。
 海外の人々とのコミュニケーション力を高めるには、英語であれ、現地の言葉であれ、その国の文化を理解して話をすることが一番いい方法です。学生時代のうちに積極的に留学して、言葉だけでなく異文化理解を深める経験を積むことも有効でしょう。一人きりで勉強するのではなく、多くの友人とコミュニケーションしながら楽しく学びを深めていくと、社会の新しい価値、将来の夢を発見する先見性も養うことができるのです。

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この学問が向いているかも 開発経済学、国際経済学、アジア経済学

帝京大学
経済学部 国際経済学科 ※2018年4月開設 講師
菊池 正 先生

先生の著書
メッセージ

 開発経済学、国際経済学を教えています。貿易も、投資も、ものづくりも、どんなことも一人だけではできません。グローバル化時代の開発経済学は、双方(先進国と途上国)が「Win-Win」の望ましい状況になるようにするにはどうすればいいか、その方法を学ぶ学問です。
 あなたたちの現代社会は外国に行かなくても、日本でアジアをはじめとする海外から来た人々と、一緒に学んだり働いたりする時代です。単に教室で学ぶだけでなく、ともに協力し、そのためのコミュニケーションを深めていける学びの場を提供したいと思っています。

先生の学問へのきっかけ

 高校時代、世界ではアメリカ側と旧ソ連側との間で冷戦状態が続いていました。そうした時代の中、「自分には何ができるのか? 新しい時代が訪れた時、海外へのチャレンジをしていくべきではないか? そのために必要なのはコミュニケーション力、語学力だ」と考え、大きな変革が訪れそうな国だと思えた途上国、ベトナムの言葉を学ぶ道を選びました。
 在学中は現地留学も経験し、大学院で経済学を学んだ後、ベトナムで開発援助案を立案する仕事や、ホーチミン市の日本国総領事館に勤務して両国の間をつなぐ開発援助の仕事を経験しました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

開発コンサルタント開発援助/テレコミュニケーション営業/製造業生産/公務員市民交流/銀行企業支援/大学国際交流など

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菊池 正 先生がいらっしゃる
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 医療系・文系・理系と幅広い分野の10学部30学科を擁する総合大学です。文系学部を中心とした八王子キャンパスでは、約15,000人の学生が学んでいます。東京多摩丘陵の自然豊かな景観に位置し、キャンパスリニューアルにより新校舎棟「SORATIO SQUARE(ソラティオスクエア)」が2015年9月完成。
 2017年11月には2期エリアが完成予定であり、「帝京大学総合博物館」をはじめとした、施設・設備が整備され、教育指針である「実学」「国際性」「開放性」を柱に、自ら未来を切り拓く人材を育成しています。

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