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講義No.08752

スポーツとメディアの切り離せない関係

メディアの影響でルールも変わる

 スポーツというものは、テレビや新聞などマスメディアの影響を受けて、変化し発展してきました。例えばバレーボールの得点ルールは、サーブ権を持っているチームがラリーに勝てば得点できるというサイドアウト制から、現在ではサーブ権にかかわらず得点できるラリーポイント制に変わりました。これはテレビ放映などの都合を考慮して、試合時間を短縮するための変更であり、メディアがスポーツを変化させた一例と言えます。

大衆はヒーローを求める

 スポーツのような遊びは太古から存在していましたが、「スポーツ」という概念が成立したのは、違う地域の人でも同じように楽しめるように、ルールを制定しそれを共有するところから始まっています。そこには、必ずメディアが大きな役割を果たしているのです。
 メディアが、偉大なプレイヤーを作り上げてしまうこともあります。大衆は、常にヒーローを求めるものです。あるスポーツの世界に卓越したプレイヤーがいない時代には、さほどの実績を挙げていない選手でも、マスコミがヒーローとして扱ってしまうことがあります。これは、大衆の見えない要求に応える形で起こる現象です。

「海外に勝つ」のが大事な日本

 日本と海外のスポーツメディアを比較すると、面白い違いも見えてきます。日本にスポーツという概念が入ってきたのは明治以降、欧米の影響を受けてのことです。そのため日本のスポーツ界では、海外に追いつけ追い越せという意識が強く、外国人選手に勝った、全日本選抜チームが海外のナショナルチームに勝った、オリンピックでメダルを獲った、などということがメディアでも大きく報じられます。一方アメリカでは、オリンピックも話題にはなりますが、それよりも、野球のメジャーリーグ、NBA、アメリカンフットボールなど、国内の人気スポーツのほうがメディアに大きく取り上げられています。このようにメディアを見ていくと、よりスポーツの世界が見えてくることがあるのです。

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この学問が向いているかも マスコミ学、メディア学

江戸川大学
メディアコミュニケーション学部 マス・コミュニケーション学科 教授
神田 洋 先生

メッセージ

 私はスポーツジャーナリズムの世界に長年いました。ジャーナリズムに携わる者にとって、対象がスポーツだからといって特別なことはありません。日々の取材が大切なのは、ほかの分野と同じです。ただし、スポーツの取材には必ず核となる現場があり、そこでの出来事を自分で目撃することができます。あなたも、せっかく勉強として取り組むのなら、一番好きなことに取り組んでみませんか? 好きなものを追っていくことで、どんどん詳しくなれるし、詳しくなるのはとても楽しいことです。

先生の学問へのきっかけ

 私は学生時代から、スポーツを観戦するのも、スポーツに関する本を読むのも好きでした。中でもノンフィクション作家の沢木耕太郎さんの本は大好きでした。好きなものを対象にした仕事をしたいという思いから、通信社に入社して主にスポーツ担当記者として、特に日本とアメリカの野球を中心に25年間取材してきました。現在は、記者としてゲームを伝えるのとは違った角度からスポーツを伝えていきたいと考え、大学で研究しながら学生に教えていますが、今でも気持ちは記者時代のままです。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

記者/ライター/編集者/カメラマン/ディレクター/広報/スポーツ団体職員/スポーツ施設職員/スポーツ用品メーカー/スポーツ用具販売 など

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神田 洋 先生がいらっしゃる
江戸川大学に関心を持ったら

 江戸川大学は、つくばエクスプレス利用で秋葉原から約30分と都心からほど近くに立地しています。豊かな緑に囲まれた落ち着いた雰囲気のキャンパスに、社会学部(人間心理学科、現代社会学科 、経営社会学科)とメディアコミュニケーション学部(マス・コミュニケーション学科、情報文化学科、こどもコミュニケーション学科)を設置。少人数教育と「演習、実習中心のカリキュラム」で学生一人ひとりの個性を伸ばします。また、全学生にノートパソコンを貸与、無線LANがほぼ学内全域をカバーするなど、充実のITインフラが特長です。

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