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福島大学の教員によるミニ講義

関心ワード
  • 福祉用具、
  • 福祉工学、
  • モーションキャプチャ、
  • 理学療法士(フィジカルセラピスト)、
  • 計測、
  • リハビリテーション、
  • 福祉

人によって異なる身体の動きを測定し、リハビリを効果的に支援する

高齢者や障がいのある人を支援する福祉用具

 高齢者や障がいのある人たちが、より快適に社会生活を過ごすために、いろいろな技術を用いて、手足の動きを補助できるシステムを開発するのが「福祉工学」です。車いすなどの福祉用具の研究もその一分野です。
 身体の衰え方や障がいの場所によって、生活で困っていることは人それぞれで異なります。ですから、使う人の身体特性を考慮した福祉用具を作ろうという取り組みが、各方面で進んでいます。

身体特性を計測し、リハビリに活用する

 身体特性を福祉用具に反映させるためには計測が必要です。例えば、人の動きをデジタルで記録し、三次元化する「モーションキャプチャ」というシステムがあります。この技術は、アニメやCGなどで作られるキャラクターの動きを、より人間らしく表現することにも使われています。
 以前は、体の数カ所につけた反射マーカーに赤外線を当てて測定していたため、機械の設置などに時間がかかり、また広いスペースも必要でした。現在は計測機器のシンプル化と性能の向上により、決められた場所を歩くだけで、すぐにデータ化できるようになりました。患者さんの歩き方や速度を詳細に把握できるので、必要とされる支援の方向性を個別に決めることができます。またリハビリの効果の評価にも活用できます。

福祉工学技術の社会的発展が求められている

 手が硬直し自分の意思で広げることが難しい人が空気圧の駆動によって指を動かす訓練ができる装置や、いすに座ったままで使える足の感覚を取り戻すための訓練装置など、福祉工学の分野では多岐にわたって技術開発が進んでいます。使う人の要望を取り入れたり、リハビリを担う理学療法士との共同開発も行われたりしていますが、同一の製品を大量生産するのではなく、また使用する人が限定されるので市場が小さいため、こうした技術は流通させることが難しいのが現状です。企業との連携を図りながら、福祉工学の分野を社会的に発展させることが重要な課題となっているのです。

再生スピードを変更できます。

高齢化社会を支える福祉工学

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コンピュータ解析をリハビリに応用

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この学問が向いているかも 福祉工学


共生システム理工学類 人間支援システム専攻 教授
増田 正

メッセージ

 あなたの夢は何ですか? 私は子どもの時からロボット開発にあこがれていたのですが、高校生の頃には受験勉強で忘れていました。大学に入ってふと思い出し、めざす方向性を決めることができました。あなたも夢をいつか思い出せるように、どこかに記録しておくことをおすすめします。
 機械や電気、情報などいろいろな分野を学び、広く知識を身につけながら、自分の進むべき道を模索できるのが大学での学びです。具体的な職業を決めかねていても、なんとなく方向性が見えているというあなた、ぜひ一緒に学びましょう。

先生の学問へのきっかけ

 鉄腕アトム世代だったので、ずっとロボットの開発にあこがれていました。
 そのことを、高校生の頃は受験勉強で忘れていましたが、大学に入ってからこの夢を思い出し、ロボットの脳にあたる人工知能や人工神経回路の研究を志すことにしました。研究を続けていくうちに、これまでに身につけた知識を、人の役に立つ技術として福祉工学に応用する、という考えにたどりつきました。
 その後、福祉工学に力を入れていた筑波研究学園都市にある国立研究所に就職し、リハビリテーション医学の関係者たちと共同で、研究に携わってきました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

精密機械メーカー設計生産/情報システム開発/鉄道会社/県庁・市役所政策立案

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