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鳥取大学 地域学部の教員によるミニ講義

関心ワード
  • 母語、
  • 摩擦、
  • 異文化、
  • 文化、
  • 外国人、
  • コミュニケーション、
  • 言葉

異文化と向きあい、自分を見つめることで広がる世界

「お弁当」って、何?

 「お弁当」と聞いて、あなたはどんなものを思い浮かべますか? 多くの人は、お弁当箱の中にごはんが入り、仕切りがあっておかずが詰まっている、そんなイメージを持っているのではないでしょうか。ところが、海外の人にとってのお弁当はそうとは限りません。国によってはハンバーガー、スナック菓子が一般的だったり、そもそも習慣がないため、お弁当というものがまったく理解できなかったり、ということもあります。
 そのため、日本社会で暮らす外国人の子どもが学校へお弁当を持参する際に、とまどうことがあります。自分の持ってきたお弁当が周りの人と大きく違うと、子どもは混乱するのです。日本で育った人にとっては当然のことでも、外国の人にはそうではないという「文化の違い」に気づくことから、新たな関係が始まります。

親子で言葉が通じない問題も

 異文化の中で暮らす場合、問題になるのは、まずは言葉だと考えられます。確かにコミュニケーションの点から言えば、言葉の習得は重要です。ただ、子どもであれば、学校生活を通して、比較的早く住んだ国の言葉を覚え、交流ができるようになります。問題は、その後、子どもが出身国の言葉を忘れてしまうことです。あるいは、日本で生まれて、そもそも自分の母語を十分に話せない場合も考えられます。言葉は人間的成長を根底で支えるものとして、とても大切です。母語を使えないことで、自分の親と言葉が通じないとなれば、深刻な問題が生じるでしょう。日本で暮らす外国の子どもたちの母語の習得を助けることも重要です。

摩擦は、チャンス

 日本社会を「異文化」として生きる人たちの経験には、日本で育った多くの人が「当たり前」と思っていることを問い直すためのヒントが詰まっています。「教育社会学」では、そうした多くのヒントをもとに、日本の教育や社会のよりよいあり方とそのための条件を考えていきます。文化の違いは、時には摩擦を起こすこともありますが、摩擦は、よりよい人間関係を築くためのチャンスでもあるのです。

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この学問が向いているかも 教育社会学


地域学部 地域学科 人間形成コース 准教授
児島 明

メッセージ

 私の専門は「教育社会学」という分野で、教育を窓口として日本社会を考えています。あなたに伝えたいのは、自分とは異なる「誰かからの学び」がとても大切だということです。その「誰か」は、すぐ隣に座っている人かもしれません。また、必ずしも同じ時代を生きている人とは限らず、日本以外にルーツを持つ人の場合もあるでしょう。
 よく知っていると思い込んでいる事柄についての新しい発見があるのが大学です。大学で多くの人々と出会い、当たり前であることを問い直し、深く学んでください。

先生の学問へのきっかけ

 私の専門は「教育社会学」です。特に、「子どもたちが異文化の中でどのように育つのか」を研究しています。きっかけは、カナダへ留学したとき、日系移民の人たちと出会ったことです。異文化の中で子どもを育てる難しさ、そのために必要なさまざまな力についてうかがい、関心が深まりました。
 一方で、日本にいる外国出身の人たちはどのような気持ちを抱きながら子育てをしているのか知りたいと思い、帰国後は、そういう人たちの話を聞こうと決心しました。現在、そのときの思いを胸に、多くの人たちの協力を得ながら研究を続けています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

学校教員/地方公務員

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