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福岡大学の教員によるミニ講義

関心ワード
  • 英語、
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  • 文化、
  • 名詞、
  • 外国語

英語の「数えられる名詞」と「数えられない名詞」を区別できますか?

日本語には単数・複数の区別がない

 英語の学習で、日本人が陥りがちな間違いの1つが単数と複数の区別です。英語の名詞では単数・複数を明確に区別します。一方、日本語では「学生がやってきた」という表現でわかるように、必ずしも単数か複数かを明示する必要はありません。もちろん「学生が1人やってきた」とも言えますが、これはより詳しく言っているにすぎません。英語は名詞の属性として、最初から単数か複数かの区別を行います。このような考え方は日本語にはないのです。

「数えられる名詞」と「数えられない名詞」の違い

 日本語には単数・複数の区別がないため、日本人は英語の表現での「数えられるもの」と「数えられないもの」の違いがなかなか理解できません。英語では、例えば、リンゴは単体なら数えられる名詞ですが、4つに切ると数えられない名詞に変化します。リンゴとして共通に理解されている姿形をしていないと、数えられない名詞になるのです。ちなみに切られたリンゴの複数形は、「pieces of apple」になります。appleには単数を表す「an」も、複数を表す語尾の「s」も付いていません。

外国語を学ぶことは文化を学ぶことと同じ

 ネイティブは数えられるかどうかの判断を一瞬で行いますが、日本人は残念ながら頭で考えなければ理解できません。姿形がはっきりしているリンゴのような名詞ならまだしも、形のない抽象語になると一瞬戸惑ってしまいます。例えば、「divorce(離婚)」は数えられない名詞ですが、「John and Mary’s marriage ended in a divorce.(ジョンとメアリの結婚は離婚に終わった)」という言い方だと数えられる名詞になります。これは1回の離婚という意味なのです。
 日本語と英語の文法の違いは、単なる言語の違いというだけではなく、実は日本人と英語圏の人々のモノの見方の違いを表しています。外国語を学ぶことは、ほかの文化を学ぶことと同じなのです。

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外国語を学び「人」を知ろう

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この学問が向いているかも 英語学、言語学


人文学部 英語学科 准教授
毛利 史生

メッセージ

 高校時代は、どんなことでもいいので何かを最後までやり遂げてください。そのような成功体験を持つことで、自信がつきます。自信がつけば新しいことへチャレンジする気持ちがどんどん広がっていきます。
 福岡大学の人文学部は、その名のとおり人を研究するところです。研究を通じて人としても素養を培ってください。特に「言葉」は人間の認知的活動が反映されています。言葉を研究するということは、「人間とは」という問いを探究することなのです。人文学部で人を知り、言葉の研究に取り組みましょう。

先生の学問へのきっかけ

 私は型にはめられることが嫌いでした。その点、大学の先生は自由な考え方を持っていても、出る杭を打つものはありません。学問はもちろん、いろいろな知らない世界に自分の興味を広げ、刺激的な体験ができます。私もそうなりたいと思い、研究者の道に進みました。
 私にとって「言葉」は魅力あふれる世界です。特に外国語を研究することは、私の知らない考え方、文化を知ることと同じだからです。大学では英語学と言語学を教えていますが、言葉の行間や裏側にある世界が学べるので文学作品や映画を鑑賞することにも興味を持っています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

教員(小学校、中学校、高校、大学)/エアライン関係/商社ほか

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