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講義No.07709

自宅のリビングが「バーチャルリアリティ空間」になる!?

VRは普及してきているけれど

 VRは「Virtual Reality(バーチャルリアリティ)」の略で、「仮想現実感」や「人工現実感」とも呼ばれます。身近なところでは映画やアニメ、ゲームなどでVRの技術が使われており、仮想世界を体感できる施設やゴーグル型の専用機具も普及してきました。
 次に求められている課題は、「いかに一般家庭の中に仮想空間を作り出すか」という点です。ゴーグル型の機具は比較的安価になってきましたが、装着中は閉塞感があり、周囲にいる人とはコミュニケーションが取れません。スクリーンもゴーグルも使わず、もっと自然な形で現実と仮想をつなげるための技術が求められているのです。

リビングルームを仮想世界にするために

 一般的な部屋の中に仮想世界を作ろうとすれば、映し出す場所に置かれている物の形や色の情報はもちろん、固定されていない物の移動情報も把握しなければなりません。最新の技術を駆使しても、三次元物体の位置や姿勢を正確にとらえるのはなかなか難しいのが現状です。ほかにも、布製品など柔らかい物質へどう投影するか、状態を認識してから投影までのタイムラグを縮めてリアルタイム性を高めるにはどうすればよいか、といった課題もあります。さらに、人間の動きに合わせて映像の見え方を変える必要もあるなど、まだまだ研究の余地の多い分野です。

夢が無限大に広がるVRの未来

 もし一般家庭でVR体験が可能になれば、ゲームやスポーツ観戦などで臨場感のある体験をみんなで楽しめるようになります。また、祖父母の家と自分の家を仮想空間でつなげて一緒に会話をしたり、旅行の仮想体験や思い出の追体験をしたりすることも可能になるでしょう。ほかにもモデルに洋服を投影し、次々と着替えていくファッションショーや、入院中の患者さんでも旅気分を味わえる病室の開発など、可能性は無限大です。最終的には、視覚だけでなく「五感すべて」でバーチャルなものと現実のものが置き換えられる「究極のVR」がめざされています。

再生スピードを変更できます。

現実を書き換える「拡張現実感」技術

夢ナビライブ2016 東京会場

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現実を“上書き”する空間型拡張現実感

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光学的補正を考える

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この学問が向いているかも 情報学、電気・電子工学

電気通信大学
情報理工学域Ⅰ類(情報系) メディア情報学プログラム 准教授
橋本 直己 先生

先生の著書
メッセージ

 ゲームや映画、テーマパークなどでVR(バーチャルリアリティ)を見たり、体験したことがある人は多いでしょう。しかし、その技術を自分でも研究・開発できると思っている人は少ないかもしれません。
 「夢の技術だ」と思っているかもしれませんが、誰でも研究に携わり、新しい未来の担い手になれる可能性があります。高校時代に学んでいることは、すべて未来の夢につながっています。いろいろなことに興味を持ち、勇気を持ってチャレンジを続けてください。

先生の学問へのきっかけ

 私が大学に入ったのは、まだ家庭にパソコンがあるのが珍しい頃でした。
 もともとはコンピュータの勉強を志していたのですが、あるとき研究室で「バーチャルリアリティ」を体験する機会に恵まれました。そこで、それまでは遠い存在であったバーチャルリアリティが、実は自分の手で作り出せたり、コントロールできるのだ、と知ったのです。その体験は強烈なインパクトを与え、バーチャルリアリティの研究に没頭するきっかけになりました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

テレビ局映像技術/娯楽機器メーカー開発

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橋本 直己 先生がいらっしゃる
電気通信大学に関心を持ったら

 電気通信大学は、日本初の電気通信単科大学として無線技術者の養成はもとより、電気通信科学のあらゆる分野にわたって古くから研究者や技術者を送り出してきました。先端科学技術を支える全分野を網羅し、電子・情報分野に特化した研究、教育を行うユニークな大学です。社会に信頼され、社会から頼りにされる大学を目指し、ものづくりに意欲を燃やす学徒の期待に応える教育環境を提供します。

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