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広島市立大学の教員によるミニ講義

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核兵器はなぜなくならないのか

冷戦後も生き延びる核兵器

 核兵器のない世界を多くの人が望んでいますが、核兵器はなぜなくならないのでしょうか。
 米ソ冷戦時代、核兵器は核戦争への抑止力として機能していました。しかし、ソ連邦が崩壊してからも、核兵器は存在しています。むしろ、核保有国は以前よりも増えています。例えば、北朝鮮にとって、核兵器は他国に政治介入されずに独裁体制を維持するために必要とされています。また、核兵器は売ることもでき、通常兵器では優位にある韓国にも対抗することができます。さらには、援助の獲得を狙って脅威をちらつかせたりもします。さまざまな理由で、核兵器は生き延びているのです。

核兵器は世界平和のために必要?

 さて、ここで一つ考えてみてください。核兵器が地球上からなくなれば本当に平和が訪れるでしょうか。私たち日本人の多くは往々にして、核兵器が拡散すれば、平和が遠のくと考えがちですが、世界の学者の中には、多くの国が核兵器を持てばむしろ国際政治は安定し、平和になると考える人もいるのです。具体的には、「核兵器という、使ってしまえば破滅に至るような恐怖があって初めて、慎重かつ冷静に行動する、むしろ核兵器がなければ人間は安易に戦争を始めてしまう」と考える人もいるのです。

核兵器の廃絶は可能か?

 米国のオバマ大統領は、核兵器の廃絶を訴え、ノーベル平和賞を受賞しました。それでは、実際、核兵器を廃絶することは可能なのでしょうか。現実はあまり明るいとは言えません。現在、約十カ国が核兵器を保有しています。つまり、核兵器を持つ国は増えているのです。なぜ、これらの国々は、核兵器を保有することを望むのでしょうか。冒頭で北朝鮮の例で述べたように、核兵器を保有する理由はたくさんあります。しかし、こうした原因を一つずつなくしていくことが、核兵器廃絶への道の一歩となるかもしれません。冷戦時代には約何万発もあった核弾頭を、私たちはかなり減らすことができたのですから、決して希望がないわけではありません。

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国際学部  准教授
西田 竜也

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メッセージ

 私が高校生だった頃、将来何をやったらよいかわかりませんでした。大学生の頃でさえ、何をやりたいかわかっていませんでした。でも、今ではそれでよかったと思っています。
 高校生のあなたに心に留めておいてほしいのは、「好奇心を持つこと」、「自分で自分の限界を設けないこと」です。少しでも面白いこと、やってみたいことがあれば、必ずやってみてください。あなたの可能性は無限です。限界を設けることなく、新しいことにチャレンジしてください。必ず世界は開けます。

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