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岡山大学 環境理工学部の教員によるミニ講義

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土砂災害や液状化はなぜ起こるのか~地盤工学の視点から~

自然災害の多い日本

 日本には四季があり、豊かな自然があります。しかし、それは同時に自然災害が非常に多いということです。台風は毎年来ますし、梅雨時には大量の雨が降ります。また最近では、いわゆるゲリラ豪雨が多発しています。集中豪雨や台風のときには、土砂災害が起きることもあります。

土の水分コントロールが大切

 乾いた砂と少し湿った砂では、どちらがよく固まるでしょうか。乾いた砂は手の指の間からサラサラとこぼれますが、湿った砂は握ると形になります。これは水によって砂の性質が変わっているからです。もっと水を多くした場合、ドロドロになって今度は指の間から落ちていきます。このように土や砂の水分コントロールは大切なのです。
 雨が多く降って地盤に一定以上の水分が入ってしまうと、土はドロドロになってしまいます。この状態では土砂災害がいつ起こっても不思議ではない地盤になってしまいます。特に短時間で大量の雨が降ると、土の持っている水への許容量を超えてしまうので、土の粒子がバラバラになって水に浮いてしまって土本来の力を発揮できなくなり、土砂災害が発生してしまうのです。

地震による液状化

 地震による液状化も大きな問題です。液状化が起こる地盤は、均一な大きさの土粒子(どりゅうし)を持った緩い土でできている場所なのです。新しく開発された土地や河川の氾濫する場所が危険をはらんでいます。このような場所で地震が発生すると、地下水の水圧が上がって、緩い土の地表に水が出てくる現象が液状化です。
 2011年の東日本大震災では千葉県浦安市で大規模な液状化現象が見られました。しかし同じ地域にあるテーマパークでは液状化現象が起こりませんでした。地盤調査をしたときに液状化の危険があることがわかったので、事前に対策工事を実施していたのです。土砂災害や液状化の危険個所は日本各地にあります。災害防止のためには地盤の状態を知り、もし危険性があれば適切な対策が必要なのです。

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この学問が向いているかも 地盤工学


環境理工学部 環境デザイン工学科 教授
竹下 祐二

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メッセージ

 私の専門分野は地盤工学です。地盤工学は、私たちが豊かで快適な生活を行うことができる社会基盤を力強く支えている大地に関する研究を行う学問です。高校時代はしっかりと勉強し、課外活動なども両立させて充実した高校生活を送ってください。そして、社会基盤の整備や維持管理に興味があるなら、ぜひ私たちと一緒に勉強しましょう。岡山大学環境理工学部、環境デザイン工学科で、あなたの入学を待っています。

先生の学問へのきっかけ

 大学の学科を選択する時期に、建築工学科と土木工学科とで迷っていたのですが、土木技術者になれば幅広く社会に貢献できると聞き、土木工学を選択しました。
 そして大学で、ある大切な出会いがありました。土木工学に関する専門科目の中で、土の物理的、力学的な性質を研究する土質力学(どしつりきがく)の教授の人柄にとても魅力を感じたのです。そこで、その土質力学に関する研究室を希望し、卒業研究を行うことになりました。これがきっかけとなり、地盤工学を専門分野とする大学教員になりました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

建設会社、コンサルタントの土木技術者/国家公務員(国土交通省)、地方公務員(地方自治体)の土木職員

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