夢ナビ夢ナビは、さまざまな言葉をデータベースから検索・閲覧し、将来の進路を決める“きっかけ”を提供します。

講義No.05077

魚のヒレはスクリュープロペラに代わる推進力?

ロボットは役に立たなくてもいい?

 あなたは、魚の形をした水中ロボットを見たことがありますか? 本物の魚のように尾ヒレを動かして水中を泳ぐロボットです。ロボットと聞くと、工場で作業をする産業ロボットや二足歩行の人型ロボットなどがまず思い浮かぶかもしれませんが、ロボットが活躍する場は水中にもあるのです。
 「魚のロボットが何の役に立つの?」と思うかもしれません。そもそもロボットは、必ず何かの役に立つ必要があります。今すぐ役に立たなくても、そこに使われた技術がいつか何かに応用できるという可能性はロボット製作に必要な視点のひとつです。

魚型ロボットの可能性

 魚型ロボットにはいろいろな使い道があります。水中を自由に泳げるので川や湖、海などの水質調査、水中探査に利用できます。また、現実的にはあまり大きな効果が期待できませんが、ロボットに浄化フィルターを取り付けると、理論上は泳ぎながら水をきれいにする水質改善ロボットにもなります。
 技術の応用に関して言うなら、魚型ロボットは魚と同様にヒレを振って前に進むので、回転して推進力を得るスクリュープロペラのように藻やゴミを巻き込むという問題は発生しにくくなります。現状はまだ生物に匹敵するほど速く泳げませんが、このヒレの技術が発達すれば、いつかスクリュープロペラに取って代わる船の推進力になる日が来るかもしれません。

本物の魚から学ぶべきこと

 理論上、ヒレを振る動きを速くすればするほど、魚型ロボットは速く泳げるようになることがわかっています。しかし、本物の魚は、泳ぐ際にいつもヒレを高速で動かしているわけではありません。まだその原理はよくわかりませんが、魚型ロボットに限らず、実際の動物の動きを観察することが、技術の向上に関するヒントになることもあります。生物学的な動物の観察と工学的なロボット製作は、一見すると学問的に離れていそうですが、ロボット製作では、実際の動物の動きから学ぶべきことがたくさんあるのです。

再生スピードを変更できます。

アイコン

講義を視聴する(1分)

アイコン

講義を視聴する(1分 その2)

アイコン

講義を視聴する(1分 その3)

アイコン

講義を視聴する(30分)

この学問が向いているかも ロボット工学、制御工学、流体力学

首都大学東京
システムデザイン学部 機械システム工学科 ※2018年4月設置 准教授
武居 直行 先生

先生の他の講義を見る
メッセージ

 夢を持って大学にきてください。具体的な夢ではなくてもかまいません。受け身ではなく、自分から「何かをやってみたい」というモチベーションが必要です。特にシステムデザイン学部は幅広い分野の学問を扱っているので、たとえ現時点で具体的な夢がなくても、大学に入ってからそれを見つけられると思います。また、この分野はあなたの発想ひとつで世界中から注目を集めることも可能です。あなたの夢と発想で世界をあっと驚かせましょう。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

電気機器会社、精密機器会社、輸送用機器会社、情報通信会社

大学アイコン
武居 直行 先生がいらっしゃる
首都大学東京に関心を持ったら

 首都大学東京は「大都市における人間社会の理想像の追求」を使命とし、東京都が設置している公立の総合大学です。人文社会学部、法学部、経済経営学部、理学部、都市環境学部、システムデザイン学部、健康福祉学部の7学部23学科で広範な学問領域を網羅。学部、領域を越え自由に学ぶカリキュラムやインターンシップなどの特色あるプログラムや、各分野の高度な専門教育が、充実した環境の中で受けられます。

TOPへもどる