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岡山大学 環境理工学部の教員によるミニ講義

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「100年に1度」の大雨が増えている?

100年間の降水量データを分析してわかること

 毎日どれぐらいの雨が降ったのかを表す日降水量データなら、全国51カ所について1901年からの記録を誰でも簡単に手に入れることができます。データは気象庁のホームページにあり、すぐにダウンロードできるのです。東京での雨量ならば、1時間単位のデータを見ることもできます。こうしたデータを集めて、過去100年間の雨の降り方を分析し「100年に1度」で発生する大洪水や大雨の記録を調べてみた結果、意外なことがわかってきました。

「100年に1度」が「10年に1度」に

 例えば「100年に1度」の大雨は、実際にどれぐらいの頻度で起こっているのでしょうか。岡山県の過去のデータを統計的に調べてみると、実は100年に1度レベルの大雨の雨量が増えていることがわかりました。昔だったら本当に100年に1度ぐらいでしか降らなかった大雨が、最近では10年に1回ぐらいの頻度で起こっているのです。確かにマスコミでは「ゲリラ豪雨」といった表現をよくみかけますし、近年、大雨が増えているように思えます。これは、地球温暖化の影響だと説明されることもよくあります。地球温暖化の影響を詳しく調べるためには、自然現象を分析しシミュレーションによって予測する必要があります。予測精度を高くするためには、膨大な量と種類のデータが必要で、このようなデータの処理には、「京(けい)」のようなスーパーコンピュータが必要になります。

2年連続で「100年に1回」の大雨が起きる?

 一見、おかしいように思えますが、確率的には、まったくおかしくありません。ポイントは期間のとり方にあります。確率的には「100年に1回」と「1万年に100回」は同じです。ですから1万年単位で考えれば、たまたま大雨が2年続けて降ったとしても何の不思議もないのです。逆に言えば1万年に100回の大雨が、きっちり100年ごとに起こる確率のほうがはるかに低いのです。同様に考えれば千年に1度の大地震が2年続けて起こることも十分にあり得ます。

1.0倍速 1.4倍速

3時間先、100年先に起こりうる洪水

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100年先の雨の予測ってできるの……?

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この学問が向いているかも 水文学、水工水理学、土壌物理学


環境理工学部 環境管理工学科 教授
近森 秀高

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メッセージ

 水は生命の源で、水がなければ人は生きていくことができません。一方で水は、時に人に災いをもたらすこともあります。渇水になっても、洪水が起こっても、水は私たちの暮らしに大きな影響を与えます。その水を対象とする学問が水文学(すいもんがく)です。水文学の研究には、物理と化学、そして数学の知識が欠かせません。高校での学びは、大学での学問に直結しています。高校でしっかり勉強すれば、必ずそれだけの成果を大学で得ることができます。水を通して環境問題について考えたいあなた、ぜひ、私の研究室に来てください。

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