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岡山大学 環境理工学部の教員によるミニ講義

関心ワード
  • 中山間地域、
  • 過疎地域、
  • アンケート、
  • 交通、
  • 生活、
  • 自動車、
  • 公共交通機関、
  • バス、
  • 地方公共団体(地方自治体)、
  • タクシー、
  • 高齢者、
  • 地域、
  • 過疎、
  • 財政、
  • 商店街、
  • 赤字、
  • 調査

中山間地域・過疎地域の交通手段を確保せよ!

自動車なしでは生活できない中山間地域・過疎地域

 公共交通機関の中でバスの利用者は年々減っています。中山間地域などの赤字路線は、民間のバス路線も縮小されています。そのような地域では、小中学校が統廃合されたり、地元の商店街・医療機関もなくなってきているため、自動車を運転できない子どもや高齢者が日常生活の移動で困っています。このような状況に対し、自治体の中には自らバス事業を行っているところもあります。ところが、財政状況が厳しいこともあって、必要なサービスが提供できていません。

利用者の行動パターンを調べて運行を最適化

 ある地域では、人々がどのような公共交通サービスを望んでいるのかアンケート調査をしました。その結果、最低でも1時間に2本の運行が必要だということがわかってきました。ただ、そのような運行でさえも中山間地域ではコスト的に難しく、もっと効率的に運行する計画を考える必要がありました。
 地域の人たちの生活を支える交通機関の効率的な運行を考えるためには、単純に希望調査をするだけではなく、誰がいつどこに移動しているかという行動パターンを客観的に分析し、最適なバス停の場所や運行スケジュールを科学的に見出す必要があります。単純に希望をまとめるのではなく、そこに、科学的な視点を導入することが必要なのです。

視野を広くもち、複眼的な視点から問題を解決

 この問題は自治体のバス運行の問題として単純にとらえるのではなく、地域社会全体の問題として複眼的にとらえる必要があります。自治体が運行するバスは、場合によっては民間のバス会社やタクシー会社の経営を圧迫しかねません。一方で、利益を追求する民間の事業者だけでは中山間地域・過疎地域を含めた地域全体の移動サービスを提供することは困難です。そこで、バスやタクシーの民間事業者、自治体、利用者などそれぞれの視点から分析し、バランスのとれた地域の交通プランを計画する必要があります。いろいろな視点から客観的に分析・判断することが大切なのです。

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住宅地の道路を安全な空間にするには

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この学問が向いているかも 環境デザイン工学


環境理工学部 環境デザイン工学科 准教授
橋本 成仁

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メッセージ

 私の研究室では、地域の人々が安全に安心して快適に暮らすためにはどうすれば良いかということについて研究しています。まちづくりでは、「こうしたい」という強い主観的な思いだけでは不十分で、客観的な情報、データを活用・分析し、科学的な裏付けを基に検討することが、成功の秘訣になります。具体的には、街並みと自動車の走行速度の関係や、中山間地域や過疎地域の公共交通機関の問題など、実際に地域に入って研究を行っています。縁があれば、私の研究室に来て一緒に研究してみませんか。

先生の学問へのきっかけ

 現在の研究テーマを選んだのは、日常的な何気ない出来事がきっかけでした。学生の頃、歩道を歩いていると、後ろから「チリンチリン」と自転車のベルがなり、慌てて道を譲ったことがありました。その時感じたのは、「なぜ、歩道を安心して歩けないのだろうか」という単純な疑問でした。「幹線道路ならいざ知らず、なぜ、住宅地の生活道路で、車や自転車が我が物顔で通行しているのだろうか。人が安心して歩ける道路を作るにはどうしたらよいのだろうか」。20年以上もこの疑問にこだわり、それが研究テーマの1つになっているのです。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

大学教官/官公庁都市計画・交通計画/シンクタンク研究員/建設コンサルタント技術者/鉄道会社技術者など

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