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講義No.04868

ニュートンは、「万有引力」を神様の働きと考えていた?

ニュートンの手書き原稿を調査!

 イギリスのケンブリッジ大学図書館には、17~18世紀に活躍した物理・数学・天文学者アイザック・ニュートンの手書き原稿が大量に保管されています。それを見ると、小さな文字で、細かいところまで丁寧に数式で表されていて、ニュートンが几帳面な性格だったことがうかがえます。また、神に関する書き込みも多く見られます。当時の科学者は自然哲学者と呼ばれていて、ニュートンは物理学や数学と同時に、錬金術や神学も研究していました。科学と宗教は決して対立するものではありませんでした。

「万有引力」は、神様の働き?

 当時の自然科学では世界が、月から上の「天上界」と、人間が暮らす月から下の「月下界」から成り、この2つの世界では、別々の法則が働いていると考えられていました。ところがニュートンは、りんごが木から落ちる様子を見て、「なぜ、りんごは地面に対して横や上ではなく垂直に、地球の中心に向かって落ちるのだろう? 」と考えました。そして、りんごが木から落ちる力と、月が地球の周囲をまわる時の力が同じものだと思いつき、長い年月の後に「万有引力の法則」にたどりついたのです。つまりニュートンは天上界と月下界の境界がないことを見抜き、世界には万有引力の法則という同じ一つの法則が働いていることを明らかにしました。そして現象のすべてはあくまで神の働きによるものだと考えていたのです。ニュートンはこう述べています。「いたるところにおられる神は……宇宙の諸部分を形成し、変革することができる。」

科学も時代や社会の影響を受けている

 ニュートンの科学には、さまざまな面で神の問題が深く関わっていました。科学は普遍的な真理を求めるものだと言えますが、同時に時代や社会的な背景によっても、そのあり方が変わってくるものだと見ることができます。

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ニュートンのリンゴの木はどこから来たのか

夢ナビライブ2015 名古屋会場

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ほんとうにニュートンのりんごの木?

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この学問が向いているかも 科学史、イギリス史

愛知県立大学
外国語学部 英米学科 教授
大野 誠 先生

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メッセージ

 私はイギリス史と科学史を教えています。私のゼミでは、毎年12月に、名古屋大学や名古屋市立大学などの名古屋地区の他大学のゼミ生たちと一緒に、「インターゼミナール学生発表会」を行っています。これは研究者が行っている発表会の学生版と言えるもので、学生それぞれが関心を持っているテーマについて、一人10分ほどで、個人研究や共同研究の成果を発表してもらっています。あなたも私たちの学生発表会にぜひ参加してみませんか。あなたが愛知県立大学へ来るのをお待ちしています。

先生の学問へのきっかけ

 高校時代、化学に興味があり、大学では化学工学に進むか、応用化学に進むかとても迷いました。大学案内を見ると、化学工学にはレオロジーとか、プロセス・システム工学というカタカナが載っており、「日本語に訳せないのは、きっと最先端の分野に違いない」と、そちらを選択したのです。ところが実際は考えていた内容とは違い、とてもがっかりしました。その後は、サイエンスを全体的に学びたいと思いから科学史の分野に進み、後にイギリス史へと興味がうつり、ペンを持つ手が腱鞘炎になるほどノートを取り研究に熱中しました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

英語教員/航空会社・アテンダントや地上勤務/保険会社/貿易会社/英会話学校/自動車会社

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大野 誠 先生がいらっしゃる
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 愛知県立大学は「良質の研究に基づく良質の教育」をモットーに「手づくりの少人数教育」を心掛けます。
 21 世紀のグローバル社会、知識基盤社会、成熟した共生社会及び地方分権社会といった新しい時代の要請に応えるため、愛知県の公立大学として、研究者の高度の研究に裏打ちされた良質の教育を行い、国際社会と地域社会に貢献できる自立した市民を育成することを目標としています。
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