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講義No.03180

日本は世界に名だたるロボット先進国

誰でもロボットが造れる時代に

 近年こそ世界中で活発になったヒューマノイド開発ですが、1960年代に研究していたのは日本ぐらいのもので、欧米諸国が本腰を入れ始めたのは1990年代のことです。人間と似たものを造るのは神への冒とくだという宗教的背景もありますが、コンピュータが発達したことにより、ようやく実用化の目処が立ち、多くの研究者が触手を伸ばすようになったのが大きな理由でしょう。それからさらに20年が経ち、今では秋葉原に行けばプラモデル感覚でロボット部品が買えるようになりました。ノウハウが蓄積され、一般の人でもロボットが造れる時代になったのです。

日本人はロボットが大好き

 仏教国の日本には宗教的な枷(かせ)はなく、からくり人形に象徴されるように、ヒューマノイド的なものへの文化的理解や開発土壌がありました。20世紀に入ってからは『鉄腕アトム』のようなアニメの影響もあるでしょう。ただしアニメに現実が追いついているかというと、まだ遠い存在だと言えます。例えばアニメの中ではわずかな数のレバーでロボットを動かしていますが、これはとても難しいことです。レバー1本で腕などを動かせるのは前後左右方向ぐらいです。しかし実際には片腕だけでも6個から7個のモーターが必要ですから、もしアニメの世界と同じようなロボットを造ったとしても、自在に動かすには何十本というレバーを操作しなければならないか、あるいは高度な知能ソフトウェアの実現が必要なのです。

幅広い知識が求められるロボット開発

 ロボット工学は数学や機械工学、プログラミングと、多くの学問を修めないと研究が難しい分野です。しかしこのような総合学は、日本人の得意とするところです。例えば自動車開発も似たところがあり、熱力学や機械工学、工業デザイン的なセンスや電子システムの構築など、幅広い学問を結集させる必要がありますが、日本はこの分野で成功を収めています。ロボット開発でも世界をリードする資質を秘めていると言えますし、今後もめざましい活躍が期待されています。

参考資料
1:先生のご研究内容紹介

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この学問が向いているかも ロボット工学

東京農工大学
工学部 機械システム工学科 准教授
水内 郁夫 先生

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メッセージ

 ロボットを開発するにはさまざまな分野の専門家となり、広くて深い知識を持っていることが要求されます。そのためには勉強はもちろんのこと、日常のどんなことにも興味を持ち、どういう仕組みなのかを自分の頭で考える習慣をつけてほしいと思います。そしてもし答えらしきものが見つかっても、それでよしとせずに本当に正しいのかどうか、問い続けることをやめないでください。実際の研究ではひとつ答えが見つかったとしても、すぐに新しい問いにぶつかります。そうしたことに備えるためにも、常に疑問を感じ、考える訓練が必要なのです。

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 東京農工大学は、自由な発想に基づく教育研究を通し、社会や自然環境と調和した科学技術の進展に貢献し、それを担う人材を育成します。民間機関等と行う大型の共同研究数は全国の大学で第一位です。MORE SENSEを基本理念とし、果すべき役割の大きさ、重さの自覚の上で農学と工学との協働をさらに進展させ、本学の特色を生かした教育、研究、社会貢献、国際貢献を一層前進させるための努力を続けていきます。

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