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講義No.03161

英語習得は、なぜ難しいのか

第一言語は、どのように習得されるか

 あなたはどのように日本語を習得しましたか? 気づいたらいつの間にか日本語ができるようになっていましたよね?
 母語のことを第一言語と言いますが、第一言語の習得の仕方についてはさまざまな説があり、どの説が正しいかについてはいまだに論争が続いています。でも、第一言語が「気づいたらいつの間にか習得している」ものであることは確かです。

第二言語の習得は、第一言語の場合と、どう違うか

 母語でない言語を第二言語と言います。いわゆる「外国語」のことです。
 では、第二言語はどのようなプロセスを経て習得するのでしょうか? これについてもさまざまな説があり、どの説が正しいのかはまだわかりません。でも、習得過程を以下のように分けるとよいでしょう。最初に、「宣言的知識」を身につける段階があります。「宣言的知識」というのは意識的に身につける知識のことで、例えば、学校の授業で単語を暗記したり文法事項を勉強したりするのがこれに当たります。次に、「手続き的スキル」を身につける段階が来ます。「手続き的スキル」とは、特に意識せずに使えるスキルのことです。この段階にまで達すると、特にあらためて意識しなくても第二言語を話したり書いたりできるようになります。「宣言的知識」の段階の後に、「手続き的スキル」の段階に到達することを「自動化」と言います。
 自然に習得が行われて、「宣言的知識」の段階の存在しない第一言語の場合と異なり、第二言語の場合には「自動化」のための努力が必要です。

第二言語の教え方

 第二言語を教える側は、生徒が「宣言的知識」の段階で終わることなく、「自動化」できるように手助けする必要があります。「自動化」のためには、「単なる暗記」や「理屈の理解」で終わることなく、第二言語を「実際に使う」ことが必要です。第二言語の「効果的な使わせ方」を学ぶ「英語教育学」をあなたも学んでみませんか?

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この学問が向いているかも 英語教育学

法政大学
文学部 英文学科 准教授
ブライアン・ウィスナー 先生

メッセージ

 英語を習得する上で大切なのは英語を学ぶための目標を持つことです。英語を使う仕事に就きたい、留学したい、映画を字幕なしで観たいなど、何でもいいと思います。学ぶためのゴールを設定することでモチベーションが高まり、ネイティブスピーカーと話してみよう、英語の記事をインターネットで読んでみようといった自発的な学習姿勢が生まれてくるのです。この自発的な学習が英語上達への近道になります。法政大学英文学科では文学だけではなく、英語教育学や言語学のゼミが自由に選べるので、興味のあるトピックを集中的に勉強できます。

先生の学問へのきっかけ

 アメリカの大学で英語と音楽の教員免許を取りました。大学院進学後は、応用言語学と日本語を勉強しながら、大学で留学生に英語を教えていたことが今につながっているのです。日本に来てからは、中学校や大学で英語を教え、現在は法政大学文学部英文学科で教鞭をとっています。さらに、本や研究論文を出版したり、NHKの教育番組「高校講座」へ出演するなど活動の場を広げています。

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 法政大学は、都内に3つのキャンパスを展開し、人文科学・社会科学・自然科学の領域で15学部36学科、16研究科33専攻1インスティテュートを擁する総合大学です。
 「自由と進歩」「進取の気象」という建学の理念に基づき、130年の歴史と伝統を持ちながらも、絶えず時代のニーズに応える挑戦を続けています。学生一人一人が将来を見据えてキャリアをデザインしていける自立型人間になるよう、法政大学は人材の多様性や個性を大切にし、高度なレベルの教育・環境・設備を用意しています。

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