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| 講義No.02878 |
地震大国の日本、だから必要な免震と制震
世界の先進都市部で、大きな地震が起こるおそれが最も大きいのは、日本です。ここ最近、震災を受けた都市の中で、代表的なのが神戸です。地震の被害は、人口密度の二乗から三乗に比例すると言われています。神戸の人口密度は1平方キロメートルあたり約2800人で、東京はその5倍です。仮に阪神大震災クラスの揺れが東京を襲えば、被害は神戸の25倍から最大で125倍にもなるおそれがあります。都市化が進んだ日本にとって、地震時の揺れを軽減する技術は極めて重要です。その技術が免震と制震です。
免震構造の建物は世界最多
ごく一般的な免震構造では、建物1階床のすぐ下に直径1メートルくらいの積層ゴムをいくつも設置します。積層ゴムは、薄いゴムと薄い鉄板を交互に、全部で20層ずつほど積み上げたものです。この積層ゴムは横方向にとても変形しやすく、地震のエネルギーを吸収して、大きくゆっくりと揺れます。この機構により、建物への地震のエネルギーの伝播を軽減し、建物本体の揺れを抑えるのです。 日本では阪神大震災の後、免震構造の建物が急増しました。震災前は80棟ぐらいだったのが、その後15年で約2000棟以上に増えています。免震構造の建物数は、世界でも日本が圧倒的に多いのです。
世界で初めてアクティブ制御ビルが建てられた日本
制震は制振とも書き、アクティブ制御とパッシブ制御があります。アクティブ制御は、何らかの制御機構をコンピュータで制御し、建物の揺れを抑える技術です。世界で初めて日本が実用化し、国内に40棟以上のアクティブ制御ビルがあり、この数は世界最多です。例えば、ビルの最上部に置いた重りを、地震の揺れを打ち消すように動かす方式もあります。一方パッシブ制御では、ダンパーと呼ばれる機構の自然の動きが、地震のエネルギーを吸収する方法や、建物の一部に意図的に弱い部分をつくっておき、大地震時にそこが壊れてエネルギーを吸収する方法があります。地震大国だけに、技術の多様さでも世界一なのです。
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