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講義No.02685

「都市計画」ってどんなことを学ぶの?

「都市計画」の研究対象とは?

 建築学科に入学する学生の多くは、建築デザイナーを志望していますが、実際にそれを職業にできる人はごく限られているのが実情です。ただ、建築学を学ぶなかで、建物の耐震構造の研究や建築材料の開発など、建築デザイナー以外の分野に興味を持つようになる学生も多くいます。その選択肢の中に、「都市計画」も含まれます。
 ひと言で「都市計画」といっても、市区町村レベルから国家レベルまで、年数も数年から数百年に及ぶものと、さまざまなバリエーションがあります。特に、最近の「地球環境問題」ともなれば、地球レベル、数億年にもわたる話です。
 ただ、あまりに研究対象を広げすぎると、実務的に対応しきれません。そこで、大学で学ぶ「都市計画」の多くは、市区町村レベル、10年から15年くらいの期間までのものを研究対象として取り上げます。

街並みがガラリと変わる日本。変わらない街パリ

 欧米、とりわけフランスのパリなどは、数百年前の街並みが今も変わらず保存されていますが、日本は街の移り変わりがとても早い国で、10年前とまったく変わらない街並みを国内で探すのは至難の業といえます。事実、東京・丸の内の今の風景は、10年前とはまったく異なっています。
 しかし、それは都市計画を行う上での利点でもあります。日本は10年単位で街並みを柔軟に変えることができる、潜在的な能力を秘めた国とも言えるのです。

「都市計画」も土木、渋滞緩和、緑化とさまざま

 例えば、多摩ニュータウンの人口規模は、その水源でもあるダムの水量から算出されました。その水源でまかなえるだけの街の人口を算出することは、「都市計画」の一例です。
 このように「都市計画」は、上下水道や道路、緑化だけでなく、交通渋滞の緩和、新幹線の敷設計画や工場の建設、街づくりへの住民参加のあり方など多岐にわたり、工学的見地からだけではなく経済学や社会学も駆使して分析する分野です。その幅広さから、自分の関心がある分野が見つかりやすい学問でもあるのです。

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この学問が向いているかも 建築学

首都大学東京
都市環境学部 建築学科 ※2018年4月設置 准教授
鳥海 基樹 先生

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メッセージ

 都市計画のみならず建築を志すあなたには、「物ごとを原因から結果までを眺める習慣」を身につけてほしいと思います。なぜなら、街並みはその後もずっと残り、自分の仕事が他の人の人生に大きな影響を及ぼすことの想像力が求められるからです。具体的には、新聞を読む習慣を勧めたいですね。
 また「優れた都市計画家は、夜につくられる」ともいわれます。入学後は、何か自分の好きなことで、建築以外の教養を身につけてほしいと思います。実際、ロックバンドに打ち込む学生の設計が、優れていたりするんですよ。

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鳥海 基樹 先生がいらっしゃる
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 首都大学東京は「大都市における人間社会の理想像の追求」を使命とし、東京都が設置している公立の総合大学です。都市教養学部(人文・社会系、法学系、経営学系、理工学系、都市政策コース)、都市環境学部、システムデザイン学部、健康福祉学部の4学部28コースで広範な学問領域を網羅。都市教養プログラムやインターンシップなどの特色あるプログラムや、各分野の高度な専門教育が、充実した環境の中で受けられます。

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