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講義No.01768

これからのロボット

人間が作業中に一緒になって使うロボット

 ロボットには、自分自身で動くロボットと、人間が操作して人間と一緒になって動くロボットの2種類があります。今後のロボット市場の中で成長を期待されている分野の一つに「医療福祉分野」があり、そこでは、後者の、人間と一緒になって動くロボットがより活躍していくことでしょう。
 医療福祉分野用ロボットの具体的な例としては、病院などでリハビリ訓練を行う療法士さんの教育用ロボットや、療法士さんの動きを模倣して実際のリハビリ訓練をお手伝いするロボットなどの研究が進んでいます。

患者の様子を模倣するロボット

 これまで、療法士さんを育成する学校では、現場実習する前に、学生同士がお互いに患者役と療法士役になってリハビリ訓練の練習を行っていますが、健康な学生が、障がいのある患者さんになりきることは非常に難しいことです。そこで、ロボットを使って、障がいのある患者さんをロボットが模倣することで、学生はロボットを相手に患者さんを体験できるようになるのです。「療法士教育用下肢患者ロボット」では、膝の関節障がいを模倣していて、筋肉の代わりをするワイヤーをモータで引っ張ることで膝関節の痙縮(けいしゅく)や固縮(こしゅく)といった障がい状態を再現しています。これにより、現場実習の前に、学生は障がいのある患者さんを体験することができ、安心して現場実習に臨むことができます。

療法士の治療を模倣・再現するロボット

 同じ障がいのある患者さんでも、患者さんごとにその症状や度合いが異なっていて、療法士さんはその患者さんに合わせたリハビリ訓練を行っています。運動機能を回復させる「リハビリ訓練ロボット」では、療法士さんが患者さんに施すリハビリ訓練の動作をロボットに学習させ、ロボットは療法士さんと同じ動きを再生することで、繰り返し同じリハビリ訓練が行えます。ロボットは患者さんのリハビリ訓練の様子を記憶することもできます。

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この学問が向いているかも 工学部

名古屋工業大学
工学部 電気電子工学科 エネルギーデザイン系プログラム 教授
森田 良文 先生

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メッセージ

 工学の活躍は、工学分野だけにとどまっていません。私たちの持つ工学技術を「工学ではない世界」にも導入することで、人間の生活を支援して、より豊かな社会を作っていきたいと考えています。工学が果たすべき役割は、ますます重要になっています。今後は、産業界だけではなく、医療や福祉の世界にも工学技術を役立たせていきたいのです。そのために、私たちの研究室では、創造性豊かな技術者に育てる環境を提供しています。チャレンジング・スピリッツを持ったあなた、是非一緒に研究しましょう!

先生の学問へのきっかけ

 小さな頃から「ものづくり」が大好きでした。モーターで動くものから始まって、ラジオなどの電気製品に関心が移り、その流れで自動車部品メーカーに所属してエンジンコントロールユニットの設計の経験もあります。今、大学で教鞭をとっているのも、「ものづくり」を極める道だと思ったからで、小さなころ好きだった「ものづくり」が私の人生をつくってきたと言えます。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

電機メーカー設計開発/自動車メーカー設計開発/自動車部品メーカー設計開発/重工メーカー設計開発/医療機器メーカー設計開発/鉄鋼メーカー設計開発/電力会社/旅客鉄道会社/大学・高専教員

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森田 良文 先生がいらっしゃる
名古屋工業大学に関心を持ったら

 名古屋工業大学は、2005年に創立百周年を迎えた歴史的実績を持つ工学系の単科大学です。当学では、世界のものづくりの中心地である中京地区の工学リーダーとして、技術イノベーションと産業振興を牽引するにふさわしい高度で充実した教育研究体制を整備しています。さらに国内の工科系大学のみならず、世界の工科系大学と連携することにより、工科大学の世界拠点として、異分野との融合による新たな科学技術を創成し、有為の人材を数多く世に送り出そうとする構想をもっています。

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